目覚めたとき、私の頭の中には昨晩の酒がしばらく残っていた。
昨日は月末だったので定例の飲み会があり、
そこでやはり月末ということで酒をかっ食らったわけである。
昨晩、行きつけの店に行くと、スピーカーからは
岡村靖幸の「ハレンチ」が流れていた。
思わず「『ハレンチ』だ!」と漏らしそうになったが
上司の居る手前、「破廉恥」という単語を出すのにはいささか語弊があったので
心の中で叫ぶにとどまった。
そんなこんなで今朝目覚めたわけだが
酒が残っているのに何故おとなしく眠っていなかったのかというと
今日は銀玉遊戯に勤しむ予定であったからである。
同期とともに出かけ、勝負をする必要があったのである。
というわけで、10時過ぎにはあの煌びやかな鉄火場へ赴き、
銀の玉に魂を込めていた。
まさしく銀魂。
そうこうしているうちに同期は彼女とデートするために帰宅する時間になったので
私も打ち止めとなった。今日は英世先生が3人くらい増えた。ようこそ。
2時間半でこれならまあ悪くは無いだろう。
そして寮に帰ると、私宛にモノが届いていた。
自転車であった。
是不可解也。
私は自転車など購入した覚えは無い。
欲しいと思ったことはあるが、案外買うに踏ん切りがつかず
かれこれ社会人になってから2年ほど経つに至っているわけだが・・・。
真っ先に疑ったのは「新手の嫌がらせ」であろうか
気に食わない隣人の名をかたって高級寿司を10人前注文して送りつけたり
たしかそういう事件がたまに起こっているからね。
そして震えながら荷物を確認していると、自転車には手紙が付いている。
「お誕生日おめでとう」
ぐはっ!!
なんと友達が贈ってくれたようなのである。
あまりにもサプライズ過ぎて寿命が縮まってしまった。
カートやジミやジャニスのように27歳で死ぬつもりではあったが、
もしかしたら26くらいになってしまったかもしれん。
そして、嫌がらせを疑ってしまった自分を恥じた。
嗚呼、なんて私は小さい人間なのだろう。
おちょこの裏程度の器。
いやしかし、まさか誕生日プレゼントに自転車とは粋な計らい。
ナイスな心意気。
ありがたく使わせていただきます。
う~ん、最近良くないことばかりだったが、たまには良いこともあるもんだね。
友人は大切にしなければなるまい。
そして早速その自転車にまたがって「課長島耕作」と「怪物王女」と「ハチワンダイバー」と「グラスホッパー」と「恋文の技術」を本屋に買いにいった。
ちょっと買いすぎたかも知れん。
まあいっか、ぷぷっ!!