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久々に見ました 2千円札
2千円札の裏側をよくよく見てみると、紫式部となにやら文字が書かれています
一体なんて書いてるのか調べてみました。
【以下http://structure.cande.iwate-u.ac.jp/miyamoto/suzumushi.htmより抜粋させて頂きました】
印刷されている詞書は、下記のような文面のようです。
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すゝむし
十五夜のゆふ
に宮おはしては
たまひつゝ念珠
あまきみたち二
つるとてならす
のけはひなとき
いとなみにいそき
るにれいのわ
いとしけく
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でも下半分が切れているらしいです。本当は以下のように続くみたいです。
すゝむし
十五夜のゆふくれに仏のおまへ
に宮おはしてはしちかくなかめ
たまひつゝ念珠そたまふわかき
あまきみたち二三人はなたてま
つるとてならすあかつきのおとみつ
のけはひなときこゆさまかはりたる
いとなみにいそきあへるいとあはれな
るにれいのわたりたまいてむしのね
いとしけく(みたるるゆふへかなと
てわれもしのひやかに念珠したまふ)
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この、「鈴虫巻」冒頭の文章が書かれているようです。※(カッコ)書きは、その続きの部分です。補いつつ訳してみますと、
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「十五夜の夕暮れ時、仏前に女三宮がいらっしゃって、
端近にて物思いなさりつつ、経文を読まれていた。
若い尼君たち二三人が、仏に花を奉ろうとして、
鳴らす閼伽杯の音、水の気配などが聞こえている。
出家したため、それまでとは様変わりした仏事の営みに
せわしないのも趣き深い。
そこへ、源氏がいつものようにお渡りになって、
『虫の声が、たいそう多く(乱れる夕べですね』
と仰って、自らもそっと念仏を唱えなさる。」)
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2千円札は秋にぴったりのお札
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だということがわかりました。