8月29日(火)岐阜県主催のヘルプマークサポーター研修に参加してきました。
2020年7月、2022年9月にも参加させて頂き、今回で3回目となります。
過去2回の研修の報告記事です。
講師はこのブログでも応援記事を書かせて頂いている岐阜県ヘルプマーク普及啓発大使、塚本明里さんです。
明里さんについては、このブログの『塚本明里さん』カテゴリーでも語らせて頂ているように、筋痛性脳脊髄炎、線維筋痛症、脳脊髄液減少症と言う3つの難病を抱えながら、タレント・モデル・ライフスピーカー、筋痛性脳脊髄炎患者会代表、可児市ふるさと広報大使など、幅広い活躍をされていらっしゃいます。
ヘルプマークについては、某アーティストのグッズ問題や転売問題の報道などもあり、かなり認識されるようになってきています。
身に付けている方の姿をお見かけすることも増え、電車内でのアナウンスでも席を譲る際の目印として伝えられるようになっていますね。
私自身も以前の研修に参加したことで、ヘルプマークサポーターカードを頂いています。
街などで直接サポートをする経験はまだないのですが、少しでも拡散と啓発のお手伝いになればと、今回も研修の報告を書かせて頂きます。
過去記事と内容が重なっていますが、私自身の学びの意味も込めての記事としています。
ここからの内容は、当日配布されたレジメに基づいての文章です。
①講師自己紹介
明里さんのプロフィール、3つの難病について、現在の活動、ご自身も使用しているヘルプマーク啓発への思いを話してくださいました。
②ヘルプマーク
ヘルプマークとは…援助や配慮を必要としながらも外見からはわからない人が身につけて、周囲の人に知らせることが出来るマーク。
“困っていれば誰でもOK”
ヘルプマークのデザインの意味…赤色の意味はヘルプ=普通の状態ではない。
♡ハートの意味は相手にヘルプする気持ちを持ってもらう。
♡と✚の意味は誰もが知っているシンボルマークを組み合わせることで直感的把握と行動に結びつけることを意図としている。
※デザインの変更、売買は禁止。関連する作製には東京都への申請が必須である。
③ヘルプマークの歴史
2011年 人工関節を利用している女性党都議会議員が発案
2012年 東京都がヘルプマークを作成。都営地下鉄からヘルプマークの配布や優先席へのステッカー表示等が始まる。
2017年 日本工業規格(JIS)案内用図記号に採用
④ヘルプマークの現状
全国でのヘルプマーク普及状況…2021年にすべての都道府県で導入
ヘルプマークの認知度…意味を知っている=64.9%
見たことや聞いたことはあるが詳しい意味は知らな
い=23.0%
知らない=12.1%
⑤ヘルプマークサポート
ヘルプマークを見かけたら…思いやりのある行動を。
サポートするにあたって明確なガイドラインは 設けられていない。
そこで、塚本明里さん提案のサポート案として…電車・バスの中でヘルプマークをつけた人が立っていたら席を譲る。
ヘルプマークを見につけた人が街を歩いていたら、そっと見守る。まわりに危険がないか気にかける。
ヘルプマークを身につけた人が困っていたら、優しく声をかける。
本人が答えられる状態でない・何か言いたそうだったら、ヘルプマークの裏を見て、必要な支援・配慮を実施する。
事故や災害時にヘルプマークを身につけた人が近くにいたら、積極的に声をかける。安全に避難するための支援をする。周りの協力も得る。
※ヘルプマークを所持している人は、外出時に不安があるから見につけている。不安を見える化しているお守り。非常時は誰でも不安になるけれど、病気や障がいがある方への非常時の不安の大きさを想像し、みんなで助け合いましょう。
ヘルプマークサポートを子どもに伝える時の注意…トラブルや危険、怪我、責任問題などにならないようなサポートを。ヘルプマークを見たら、席を譲る、見守る。そして、子どもだけでサポートせず大人を呼ぶ。大人の人にマークの裏を見て支援することを伝える。
⑥ヘルプマーク今後の展望
利点…所持者としては、助けてもらいやすくなる。病名や障がい名を知られたくない人も身につけやすい。何かあった時のお守りになって出かけやすくなる。
サポートする人は絶対いい人になれます。
課題…知られていなければ役に立たない。ヘルプマークを悪用する人問題。ヘルプマークで弱者だと決めつけたいじめ問題。
皆でヘルプマークを育てていこう!
助けたり助けられたり“お互い様の社会”をみんなで築いていき ましょう!
以上、研修当日配布のレジメに従って書きました。
ヘルプマークが全国に普及し、使用したい人が身につけられて認知度もサポートも増えてきてる事はとても嬉しいことです。
認知度が高まって来るに比例して、悪用や無断使用などのデメリットも増えてくるのも事実。
ここで記事に書くことで、ほんの少しでも正しい理解が得られ、悪用や悪ふざけや苛め、偏見などがなくなるようにお手伝いできれば幸いです。
私もサポーターカードを頂く見であってもまだまだ力は足りませんし実績もありません。これからも学び続けていきたいと思っています。
長い記事ですが、目を通して頂き、ありがとうございました。