未亡人の独り言

夫が突然、糖尿病に。そして、膵臓癌へ…
2009年6月22日永眠。未亡人になりました。

外出

2007-09-27 15:59:59 | 膵臓癌闘病記
9月8日
どうしても主人がいなければ開かないパソコンがあり(指紋認証)、職場へ行かなくてはならなくなったため、外出許可もらって行ってきました。
私の付き添いは不要と言われたけど、心配なので仕事休んで行ってきました。
まだ、鼻からチューブも出てるし胆汁を貯める袋もぶらさげての外出は痛々しかった…
タクシーで向かい、約30分ほどで終わりましたが、気分が悪くなったので、ファミレスでお茶しました。

前日、先生から「日曜日にお話しましょう」と言われたと言っていたので、いよいよ告知だなと思っていたのに、本人は「まだ検査の結果出ないのかなぁ」と、こぼすので「明日、お話しましょうって言われたんでしょ?結果出たんじゃない?」と言っても「黄疸の話だろ」と言っていて切なくなりました。


タクシーで病院へ戻り、気持ち悪いと訴えたら血圧やら脈やら測ってくれましたが、横になったら良くなりました。

つづく
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冷静?非情?

2007-09-27 15:39:37 | 膵臓癌闘病記
今回、癌の告知について事前に私だけ先に聞いておきたいと先生にお願いしておいた理由は二つ。
ひとつは自分の心構え、二つ目は本人の前で聞けないようなキツイ質問をする場面が必ずあるだろうと予想したから。
正解でしたね(^^)v

12月で結婚四年。
すごく元気だったし、タバコもやめて、糖尿病だと言われたあとも頑張って悪くならないようにしていたのに(T_T)
糖尿病で入院した時、私がいっそ死んでくれれば…と思ったからバチが当たったのかな?当たるなら宝くじが良かったな。
でもね、私は自分の人生を数奇な運命だなぁとは思うけど、不幸とは思わないな。だって私の人生はまだ続くけど、彼の人生は終わっちゃうんだから、不幸なのはやはり主人よね。

また私とツアー旅行も行きたいと思っていたのに。

「本人への告知は、家族からでもいいですよ。医者から話すだけがいいとは限らない」と先生に言われましたが、私は先生から話してほしいとお願いしました。「私は先に聞いて知っていたと本人に言うかどうかは私が自分で考えます」
と伝えました。
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財産狙い?!

2007-09-27 15:24:16 | 膵臓癌闘病記
9月6日
だいぶ胆汁の色も良くなった感じに見えるけど、数値は相変わらず異常に高い。
黄疸が長く続いたから肝臓がかなりダメージを受けてるそうです。
回診の時、こっそりと「帰る前にナースステーションに寄ってください」と言われ、仰せの通りに行ったら今度はメインの先生がちゃんとした部屋で説明してくれました。
主人の病名は膵臓癌。病期は1-4まであり、さらに4には4-Aと4-Bがあり、主人は最終期の4-Bで切除不可だそうです。そのため治療方針は抗癌剤。
「抗癌剤って効かないんでしょ?」と聞いたら「たしかに膵臓癌には効果が出にくいです。劇的効果が出るのは稀です」と言われました。
しかし、私の「ズバリ長くないですか?」という核心に迫った質問には「効果が出るかどうかですね。出ないとも限らないから」と、どこまでも期待を持たせる煮え切らない言い方でした。
私の予想は余命半年だったけど、そこまで進んでるならお正月迎えられないかも…。
先生は若干目が泳いでるのに、先生を凝視して、涙ひとつ見せずお話を聞いていた私。財産狙いの嫁と思われたかな?!(ただの公務員ですが)
本人には日曜日に告知することになりました。
つづく
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告知は突然に

2007-09-27 14:37:21 | 膵臓癌闘病記
再手術した4日の夕方、仕事帰りに行ったら、ピンピンしていて拍子抜け。
もともと、一回目の手術で黄疸が良くならなければ行うと言われていた第二の方法なんだけど、今回受けたのは内視鏡的経鼻胆管ドレナージ
前回の内視鏡的(チューブ)ステント留置術と目的(黄疸をひかせる)は同じですが、チューブの末端は鼻から出して、袋に貯めて色とか見えるようにしました。
ものすごくドロドロで、先週入れたチューブは詰まっていたそうです。


本人には負担が大きいから、なるべくやりたくなかったらしいんだけど、やらざるを得なかったからか、申し訳なさそうに再手術を告げたみたいで「オレ、もう死ぬのかと思ったよ(・・;)」だって!
チューブから出る胆汁を見ながら「おっ!出てる、出てる!これ見てりゃ当分飽きねえな(^O^)」だって。胆汁は本来濃い黄色らしいのですが、主人は色が薄く、胆砂(たんさ)が含まれ黒くなっていました。
チューブの中を胆砂がゆっくり流れる様子を見ながら「ダイワハウスのコマーシャルみたいだね(^O^)」と言ったら「おーっ、そうだなぁ」と笑ってくれました(^O^)
この日、主人のいない所で先生に細胞検査の結果がいつ出るか確認したの。来週らしいんだけど、「癌だと考えてます」と突然の告知!!
いや、わかってたからそれ自体は驚かないんだけど、その時、ナースステーション前で立ち話だったの!
ビックリしたわ!
しかも、担当の先生が4人いて、チームでやってるんだけど、主治医でなくサブのサブみたいな若い女医に言われた(@_@;)
正式な告知や余命宣告は、本人に話す前に一度私に説明して、改めて二人で聞きたいとお願いしてきました。

リンパに転移しているらしく、膵臓を切除してもリンパは全身に影響するから、抗癌剤による治療になるだろう…と。
これ、立ち話でするか?!
私を逞しい女と知ってか知らずか……

早く本番迎えたいです
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再手術

2007-09-27 14:16:39 | 膵臓癌闘病記
早ければ月曜日にも再手術か?!
と思われましたが、エコーで見たら大丈夫だったということで、9月3日ランチから食事OKなりました!
で、午後行ったら、週末の末期癌患者から一転、顔色も良く元気でした。
黄疸も心なしか良くなった感じ。

期待(?)していた「告知」ありませんでした(^O^)


病室に真新しいノートがありました。
眠っている時にチラッと見たら日記でした。
中身は読まなかったけど、日記なんて書いたことない人なのに、本人なりに思うところがあるんだなぁと思いました。
その後、私が「私、闘病記を書こうかな」と言ったら「おれ書いてるよ」と言ってました。


黄疸からくる症状のひとつで体中かゆくなるんだけど、背中に薬を塗りながら「早く元気になってね!」と言ったら「うん、まだ死ぬわけにいかないもんな」
と言ってました。

ところが!
翌朝(4日)本人からメールがあり、急遽午後に再手術すると言われたのこと。
黄疸の数値(ビリルビン)が通常1以下なのが26あるそうです。
メールには「遺言状書きます」と書いてあり、さらに続けてきたメールには「なんだか涙が止まりません」と書いてありました(T_T)

つづく
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手術はしたけど

2007-09-27 13:55:34 | 膵臓癌闘病記
8月30日に手術は、一応終わりました。
手術は
1、内視鏡的逆行性胆管、膵管造影
2、内視鏡的乳頭切開術
3、内視鏡的チューブ(ステント)留置術
黄疸を治すためのバイパスもしたんだけど、いまいち黄疸がひかない。
28日の朝、自宅で朝食を食べて以来そのまま入院したから、翌日から始まる検査&手術に備え、絶食(8食抜き!)し臨んだ手術。せっかく31日の朝から食事して良いことになったのに、どうやらバイパス手術やり直すらしく、また9月1日朝から絶食!
日曜日はスタッフが足りないから手術しないんだけど、緊急時(急な腹痛など)に備え胃を空っぽにして、いつでもできるようにスタンバイ!
厳しいわぁ(☆。☆)


私は、占いで「あなた苦労するわよ~」って言われたことがあります。今の主人と結婚したばかりの頃。
「これまでも結構苦労してきたつもりですけど、まだ苦労しますか?!」って叫んでしまいました。
糖尿病と言われ、この先ずっと(長ければ20年)食事に気を遣い、生きていくのか… とか、悪くなったら足切断とか失明か…
とか考えて「あの占い当たり(^.^)b」と思っていたけど、甘かったですね。
本命はこれだった(@_@;)


断食再開したら主人はグッタリして、立派な末期癌患者って感じでした。
金曜日は3食いただいて、その後絶食しているだけなのに。
頬もコケ、顔色も最悪…

目を閉じて眠る姿は棺に入ってる様子を思わせ泣きそうになりました…


つづく
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半信半疑

2007-09-26 21:55:11 | 膵臓癌闘病記
本人は、先生の言う「癌カモしれない」=「癌」と受けとめていて、病室でも(四人部屋なのに)大きな声で「癌の治療は、いつやってくれるんですか?」なんて聞いてます。「切るなら早く!」みたいな感じ。

膵臓癌の怖さを知らないのか、余命告知されるとは考えてないようにも見えたけど「手遅れならホスピタルに入ろう」と言うので「それを言うならホスピスでしょ(^.^)b」なんてつっこんだり。
かと思うと定年退職後「嘱託」として残ることを希望していたんだけど、これじゃ無理だからと「運送屋で働こうかな」とかビックリするようなことを言いだしたり、まだ半信半疑なのかな。当たり前か。
私は、余命半年と予測してます。いや、もっと短いかも。
いづれにしろ運命の宣告の日は近い!

早くこのムズムズする気持ちから解放されたいです。

主人は、私と違い長生き希望だったし、年金もらうまで死なないと以前から言ってたし、私ともっと旅行するのを楽しみにしていたし、それなのに可愛そうよね。
入院前に「入院して、また元気になるかな?」と言ったら「なるさ!ならなきゃ何のために40年も働いてきたんだか、わかんないよ」と言ってました。
人生これからって時にね(T_T)


つづく
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癌の王さま

2007-09-26 20:49:44 | 膵臓癌闘病記
今はインターネットという便利なツールがあり、良いことも悪いことも何でも調べられるのよね。
膵臓癌が見つかりにくいとは漠然と知っていたけど、それはそれは恐ろしいことが書いてありました。
すいぞうがんは「癌の王さま」と呼ばれていて、胃など他の臓器の裏側にあるため早期発見が難しく、見つかった時には手遅れであることがほとんど。
患者数と死亡者数がほぼ一緒。
癌治療の3本柱は、切除、放射線、抗癌剤だけど、切っても意味がないから、たいてい切らない。
胃の裏側にあるため放射線は届かない、抗癌剤は3割には効くが6割は副作用で苦しむ。また効くと言っても治るのではなく「延命」のため。
膵臓癌と診断された場合、ほぼもれなく(?)余命告知されるらしい。
長くて一年、短いと半年。まだ、正式診断出てないけど、これが自分の病気なら私は間違いなく延命治療はしないで、残された時間をいかに有意義に過ごすか考えるわね。主人も基本はそう。だけど、先日の涙を見てしまったから、本当に告知していいのか?余命も告知していいのか?悩みます(☆。☆)
普段からお互い癌告知希望だったけど、今回入院前に「癌なら言っていいのね?余命もいいのね?」と再度確認!
入院した当日も先生の話を聞く前にダブルチェック!
「かもしれない」と言われ涙した翌日にもトリプルチェック!!
私って冷酷かしら?

つづく
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図太い女

2007-09-26 20:40:03 | 膵臓癌闘病記
短い沈黙のあとドクターが言ったのは「う~ん、正直言って膵臓癌の患者さんに血糖値の乱れが出ることもあるのは事実です」と肯定も否定もしませんでした。
午後3時に病院着いて、この説明聞いたのが7時頃。深刻な話題なのに私のお腹は空腹でグーグー(;^_^A
恥ずかしい!
ちなみに検査に備えすでに絶食に入っていた主人は「お腹すいてたのにどっか行っちゃった」と言ってました。(どこまでも図太い私)
問診票に癌告知を希望するかどうか記入する欄があり「はい」と出したから先生は主人も同席させた上で話したと思うけど、主人は涙ぐんでいました(T_T)
涙声で「今回の入院はどのくらいかかりますか?勤務先に話しておかないと」と質問したら、またまた短い沈黙のあと「とにかく30日の検査と手術のあと判断させてください」と言われました。
っていうか、その沈黙は二度と自宅には戻れない人にそんな質問されて困ってるようにも見えました。


つづく
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誤診?!

2007-09-26 11:40:34 | 膵臓癌闘病記
主人は、かなり以前から胆のうにポリープがあることを会社の定期健診で指摘され、毎年経過観察するように言われていたから、てっきりそれが悪くなったのが黄疸の原因と思っていました。
糖尿病が良くなってきたと思っていたら、次は肝臓だなんて、こういうことって続くのね。不運だわ…細木数子に聞いたら「健弱の年だ」と言われるなぁと思っていました。
しかし、原因はすい臓!すい臓といえば→インスリンを出す臓器→インスリンといえば糖尿病→あれ?偶然じゃなく関連してる??
ピピン!(^.^)b
頭のいい私はドクターに聞きました「糖尿病と診断された時、過去に血糖値の高さを指摘されたことがないのに、そんな急激に?と思って、私は納得いかない気持ちがあったけど、じゃあ、糖尿病はこれが原因で、今回のことと関係してるんですね?」と。
するどい指摘に一瞬押し黙るドクター…
そりゃそうよね。誤診と訴えられても良さそうな事例だもの。
私は誤診だと怒ってるわけじゃないけど。
でも、過去に血糖値の高さを指摘されたことがないことは前回伝えてあるし、過去の健診のデータも提出してる、すい臓癌の症状のひとつに血糖値の乱れが出ることくらい私は知らなかったけど、ドクターなら常識なはず。

つづく
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