プラムが
美しく色づいて
白い白い花は
ピュアだったけれど
少し大人びたガーネットのように
深く
艶やかにきらめいて
葉陰で
やさしい陽ざしに輝いている。
果実は
いちばん好きな食べ物で
宝石みたいで
見た目にも惹かれる。
あ。
…目が合った。
プラム盗人(鳥)は
いつもながらアクロバティックに
逆さ吊り。
やっぱこの体勢だと
一味違って
より甘く
より美味しく
味わえるんじゃないだろうか。
でなかったら
どうしていつもこの体勢?
プラムの向こうにいるのに
目ヂカラ抜群。
こっち見てるし。
ペンで
ぐるっと描いたみたいな
メジロのアイリングは
白くて短い
たくさんの羽が
刺繍のように
目のまわりを縁どっているのだそうです。
たくさんの羽が
刺繍のように
目のまわりを縁どっているのだそうです。
ヤマモモに
ブルーベリー
グミもスグリも
瑞々しく
ひかり輝いて
宝石よりも
きれい。
果実が
色づいてゆく
その様子に惹かれる。
どの色も
絵の具では表わせないような
豊かな
美しさを湛えていて
しかも
その色は
日毎 移ろってゆく。
まだ青い実や
緑や
うす緑が
だんだんと
はにかむように
はじらうように
色をかえて。
だんだんと
それぞれの
大人な色に染まっていく。
それはどこか
明け方や
夕べの
空の色の移ろいにも
似て
美しく、刹那的。
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