ゲームを見つめる子どもたち
今から20年くらい前までは、外で遊ぶ子どもたちがたくさんいました。
子どもたちは、小学校から帰ると外に遊びに行き、
めいっぱい体を使って友だちと遊び、
5時になると家に帰ってきました。
なぜ5時に帰ってきたかというと、大人に怒られるからです。
もっと遊びたくても、お母さんに怒られるからと遊びが途中でも家に帰りました。
学校でも「5時には家に帰りなさい」と言ってくれたし、
地域でも5時に子どもが家に帰るのは暗黙の了解で、
それを過ぎて外を歩いている子がいると大丈夫かと心配したものでした。
ところが今、ゲームは家の中でやっているので親は安心です。
やっていれば静かだし、手もかかりません。
いずれ自分で気がついてゲームをセイブできるようになると考えていますが、
使う時間が長ければ長いほど、自分の意志でやめることが困難になっていきます。
かといって、ゲームをやらせないと今は友だちとの会話について行けないのが現状です。
そこでゲームをさせる上で大切なのは、
「ゲームをやったり、YouTuberを見ていい時刻を決める」ということです。
ポイントは、「時間」ではなくて「時刻」を決めることです。
「時間」で決めると、子どもは自分の好きな時間にやるようになります。
学校から帰ったらとか、勉強が終わったらなど、自分で決めさせると
親は子どもがいつからゲームを始めたのかがわからなくなり、コントロールすることが難しくなります。
その点、「18時~19時の1時間はゲームの時間」など、時刻で決めるとコントロールがしやすくなります。
そして大切なのが、使って良いのはその1時間だけ、
19時を過ぎたら1分たりとも認めないという強い姿勢が必要です。
子どもは、ゲームの小さな間口からネットという無限の世界に遊びに出かけています。
昔子どもたちが5時に家に帰ってきたのは、
親がそれ以降遊んでいると危ないからと、徹底して5時に帰ってくるように子どもに言っていたからです。
ゲームの世界に遊び行っている子どもにも、「19時になったら帰ってきなさい」と
きちんと時間を決めてあげることで、子どもはそれまでに遊びをセイブして
現実の世界に帰ってくるようになります。
これは自分を自己コントロールできる力にも繋がっていきます。
ゲームやYouTubeと子どもが上手に付き合っていけるように、
上手に声かけをしていってあげてくださいね。
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