先日の火曜日・・・(平成28年2月9日) 所用のため1日出かけていましたが、帰り道
いつも、色々な話をする場所の一つとして、東みよし町にあるセイブ無線(セイブ・コーポレーション)
へ立ち寄りました。
何故、立ち寄ったかと言うと、今月号の山と渓谷の2月号の事を、話してみようと思いたちよりました。
今月号は山岳遭難について考える記事が、満載に書かれてある事もでしたが
山においてアマチュア無線は使えるか!
この事も、山と渓谷2月号には書かれてあります。 この記事を書く上で無線通信に興味が無いと言う方も
いらっしゃるかも知れませんが、近年の大地震や豪雨、土砂災害、大雪による孤立化!
など非常時において携帯電話・固定電話などの通信ネット・ワークが途絶した場合の通信を考える上でも
考えていただけたらと、思い無線を使った通信方法を書いています。
一般の人が扱いやすい無線の種類には、免許を必要としない特定小電力無線は再々度、書いていますので
詳しくは書きませんが、買って来てから すぐに乾電池を入れて使える手軽さがある無線機が、特定小電力無線
国の技術基準適合認定機種に限り使用が認められている無線機でもあります。
次に各、総合通信局に(四国は松山です)申請を行い後日、届く登録証を持つ事により扱える無線に
デジタル簡易無線があります。
特定小電力無線・デジタル簡易無線とも法律で認められた範囲内での使用で有れば一般の人が
扱いやすい無線の種類となっているため、まず無線とは?初心者の人が無線を考える上で
扱ってみようとか、免許を所得するのが、難しい
しかし、非常時の通信を如何すれば良いのか? 何時、起こるか解らない大地震や災害に対して
複数の通信手段を確保したいと言う方にお考えいただけたらと思います。
さて、最初のお話に戻り、山でアマチュア無線は使えるのか?と言う事ですが・・・
私、自身 無線を趣味として30年以上となりますが、やっている中で、幾度か緊急通信を受け
救急搬送の依頼を消防署へ通報した事や現場に立ち入り救急車の手配をお願いした事もあります。
携帯電話が無かった時代も有りましたが、携帯電話・全盛の今の時代でも山の中は携帯電話が
繋がらない不感地帯 (中継局の電波が届き難い、届かない、たとえば谷間、中継局の電波が届かない山の裏側など)
そう言った場所が、いくつもあります。また、携帯電話などを持ち合わせていても電源を入れっぱなししていると
いずれ起こるのが、バッテリー切れ、補充用のバッテリーを持ち合わせているとか、準備を怠らない方もいらっしゃる
かもしれませんが、補充用のバッテリーなども、山に入る前に充電はしっかりとやっておきたいものです。
しかし、非常時、登山においても複数の通信手段を確保する事によって、片方はダメでも、
もう一つの手段を使って緊急時の通信手段として考えておく!
この事により、遭難のリスクが発生した場合においても、捜索隊との相互の連絡が取れる方法となるのでは無いかと
思われます。
特にグループで登山をされる方は、アマチュア無線などの免許保有者の方が、数名いる場合は、1人以上の人が
アマチュア無線機(ハンディータイプの無線機を持ち合わせる)などを持ち合わせ、免許をもっていない人や
グループ内の連絡用通信に特定小電力無線を数台人と人との間に持ってもらえる人を配置し
遅れて来ている人の情報交換や体調不良を起こした人が発生した場合などの情報共有化を図り
グループ内で解決できる問題なのか!急を要する場合は携帯電話・出力が大きいアマチュア無線などを
使って救急車などの手配をお願いし、要救助者の人に付き添う人との連絡手段として
また、グループ内で道迷いを起こした人を捜索、見つからない場合なども同様の方法で関係機関への
通報を行うなど・・但し2重遭難などが起きそうであれば、捜索を打ち切り通報を行い(無理はしない!)
どのような行動を行うのか!話し合う手段として活用できるので無いかと思われます。
また、場合によっては関係機関の人と直接、連絡を取る事も考えられます。
ここ数年、四国の山でも遭難者・事故などで捜索活動・救急搬送事例が多くなっているのでは無いかと
思われます。
遭難事例で多いのが、携帯電話での救助要請後、バッテリー切れ、電波が不安定な場所からの
一報により、その後の連絡が取れなくなった等の事例・事案が多く報道されています。
この事からも、第一報は携帯電話などで送った後、繋がらなくなった時の手段として
アマチュア無線の周波数の通知・特定小電力・デジタル簡易無線などを持ち合わせていたらCHなどのを
知らせるなど、山や災害発生時も含め連絡手段を確保しておく事が重要になって来るのでは無いかと
思われます。
人が それなりに動くには正確な情報があれば、あるほど、迅速な行動が取り易い!この事だと
思うばかりです。
長々と、書いてしまいましたが、最近のアマチュア無線は音声による従来の通信もですが
タブレット端末を接続して画像を送る事が出来るなどデータ通信なども出来るようになって来ました。
GPSを使ったアマチュア無線位置情報システムAPRSネットワークなど
のデータ通信や全国のアマチュア無線家との交信が可能な
WiRESやD-STARなどもありインターネットへ接続した通信なども行われるようになり
通信の幅も広がってきています。
アマチュア無線の運用には免許が必要となってきますが、初級の第4級アマチュア無線技士は
国家試験の他にも2日間の養成過程を受講し終了試験に合格すると従事者免許
(自動車免許証のような感じのものです)
を取得する事ができます。後に開局を行い運用が行える 局免許の申請が必要となりますが、
幅広い用途と運用を考えると、アマチュア無線の運用方法もあるのでは、無いかと思われます。
但しアマチュア無線とは
- アマチュア業務
- 金銭上の利益のためでなく、もっぱら個人的に無線技術に興味を持ち、正当に許可された者が行う自己訓練、通信及び技術的研究の業務(第1条第78項)
電波法施行規則の定義
- アマチユア業務
- 金銭上の利益のためでなく、もつぱら個人的な無線技術の興味によつて行う自己訓練、通信及び技術的研究の業務(同規則第3条第1項第15号)
- アマチユア局
- 金銭上の利益のためでなく、専ら個人的な無線技術の興味によつて自己訓練、通信及び技術的研究の業務を行う無線局(同規則第4条第1項第24号)
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- 様は趣味の無線として運用を行ってくださいと言う事なのですが・・・↓
無線局は、免許状に記載された目的又は通信の相手方若しくは通信事項の範囲を超えて運用してはならないことになっていますが、電波法(昭和25年法律第131号)第52条第4号の規定に基づく非常通信(地震、台風、洪水、津波、雪害、火災、暴動その他非常の事態が発生し、又は発生するおそれがある場合において、有線通信を利用することができないか又はこれを利用することが著しく困難であるときに人命の救助、災害の救援、交通通信の確保又は秩序の維持のために行われる無線通信をいいます。)等を行う場合は、免許状の目的等にかかわらず運用することができます。
東日本大震災の折も、総務省からもお願いなどもあり、数多くのアマチュア無線家が活躍されていた
経緯もあります。
この事からも山の安心、安全・災害時などの非常時においても、アマチュア無線の利用方法があるのでは
無いかと思える訳でもあります。
徳島県。西部にあるセイブ無線でも各種・無線機の取り扱いや申請・アマチュア無線の講習会を
行っています。 興味のある方は1度立ち寄ってみてください!
先日のお話でも昔、アマチュア無線をやっていた人が来たり、山登りをされている人が
こられて、無線機を手に取って携帯電話以外の通信に使ってみようと言う方が
来られお話をしたと言っていました。
店主の方も非常通信に関心が、有られる方などで、1度立ち寄って見るのも良いかも知れません