南の離島で理想的暮らしをしました。
船を出せば100匹ほども釣れちゃうし、敷地内でバナナやパパイヤが実り、
何時も暖かくてTシャツに短パン、ビーチサンダルで過ごせるし、シャワーは熱いくらいの水が出るのでボイラーなど不用。
お金も掛からない暮らし、それを理想の暮らしってもんじゃないかな、思いました。
展望の利く大きなベランダで食事する爽快感は代えがたいものでした。
夜は満天の星空を眺めながら屋上で寝る、南十字星を肉眼で観察できるなんて経験夢のごとくでした。
だが、夢は覚めるのです。私達は何処に引っ越ししても平気だったのに、この理想の地で、まさかのホームシックに見舞われました。
言葉が違う、食べ物が違う、何処にも行けない閉塞感からだと思うのですが、故郷がこれほど遠く感じたことありませんでした。
帰りたい!モアイが建てられた意味、が理解できたような気がしました。
幼少期を過ごした意識の根底にある、故郷、に気が付いたのです。
故郷に帰りたい!ってね。