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私の中の「ま、いいか」なブラック&ホワイトホール

異空間カフェ考察★その2:メイドカフェの誕生

2006-02-01 | NEWS/TREND
そしてここにきて一気に浮上したのが「メイドカフェ」。
「萌えカフェ」「オタクカフェ」というジャンル命名もされ、マンガ喫茶同様に喫茶カテとして確立されつつあるようです。
メイド喫茶から女性店員を誘拐、男逮捕
なんて事件もおこり、一気に全国区?

メイドカフェの進出経緯については
「秋葉原におけるメイド喫茶・コスプレ喫茶の歴史」
にて詳しくまとめられていますので、勉強させていただきました。

もともとは1998年8月開催の「東京キャラクターショー1998」の「ブロッコリー」の1ブースだったんですね。人気ソフト「Piaキャロットへようこそ!! 2」というゲームに登場するレストランの再現+キャラコスプレ。
で、好感触を察知して、ブロッコリーが本格的なコスプレ喫茶「Cafe de COSPA」(カフェ・ド・コスパ)オープンを行うのが2000年5月。
2001年3月店舗の運営権がコスパに移譲されることになり、同月30日に、コスパの経営する「Cure Maid Cafe」(キュアメイドカフェ)がリニューアルオープン。このリニューアルにより、ウェイトレスのコスチュームがメイド服に統一され、秋葉原初のメイド喫茶がここに誕生という流れのようです。

秋葉=オタクイメージが定着しているため、違和感のない展開なのですが、「秋葉には落ち着いて飲食できる場所がなかったから」という基本的なニーズへの対応であった点も見逃せません。

1998年といえば8年前。本格稼働までにはけっこう時間がかかっていますね。
「メイドキャラのコスプレ系」と、「単にユニフォームがメイド服」という両方から広まっていったようです。両者はニュアンスかなり違うと思うのですが、明確な区分は現状ではないようですね。
一気に広まっていくのは2002年7月の T・ZONEの参入から。
その後、メイドユニフォームのマンガ喫茶等の複合化が進んでいるようです。
基本ターゲット層が同じなので、導入しやすいかも。今後の新業態展開も期待(?)されます。
「メイドコンセプト」って萌え〜だけでなく、「ホスピタリティコンセプト」でもあるので、メイドホテルとかちゃんとした(!)宿泊施設系もありなのでは・・・なんて。(あ、メイドホテル第1号って閉鎖されたんだっけ?)

『Piaキャロットへようこそ!!」(第1作目は1996年7月発売)が制作されたのは、同作のシナリオを担当した稲村竜一氏が“アンナ○ラーズ”からヒントを得たのがきっかけであるという。そして、そのゲーム上の「Piaキャロット」が、現実の世界にコスプレ喫茶を誕生させるきっかけとなったというのも、なかなか興味深い経緯ではないだろうか。』(秋葉原におけるメイド喫茶・コスプレ喫茶の歴史)
アンナミラーズといえば、胸を強調したメイド服×スカートの短さと、バブル期の六本木店などはアイドルの卵がバイトするということで人気だった(今はどうなんでしょう?)レストラン。なんだか納得です。

メイドカフェってどんな場所なの?という方はこちらをどうぞ
メイド喫茶(カフェ)ミシュラン
はげ丸のメイド喫茶レポ

ショップ規模もショップ形態もけっこうバリエーションがあるようです。
居酒屋やスナックがコスプレ化している、ってのは納得。
というか、ショップ名に記載がないと、コスプレなのかなんなのか、わからないままのお客様も多いのではなかろうか、と思うのだが・・・。
お水系キャラのコスプレと、ホント(?)のお水ファッションを区別するのって
メタ難しそうですぅ。

なお、厳密にはメイドカフェ、メイド喫茶と呼ばれるのは
やはりあくまで「メイドユニフォーム」のお店であるべきだと思います。

追記:ありましたメイドホテル。ってこれって私の考える正統派とはイメージ違うなぁ。萌え火照るって感じ・・・(おやぢっていうなぁ!
偽的国語入門:もえるーむ終了の原因・・・
2ログ:もえるーむ前編



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異空間カフェ考察★その1:近年のカフェ動向

2006-02-01 | NEWS/TREND
カフェブームです。
というか、異空間カフェブームです、というべきか・・・

コスプレカフェ
メイドカフェ、
執事カフェ
ネコカフェ
乙女カフェ・・・・・・


上記に共通しているのは、商品内容の大転換。
従来の喫茶店の「紅茶・珈琲等のソフトドリンクと軽食サービスを中心とした商品」から大きく変化し、サーブするヒトそのもの+環境としてのショップ空間がショップコンセプトとなった新しい商品パックであるという点。

この流れ、ブームに終らず本流になる予感。

というわけで、軽くトレンド考察してみたいと思います。

1.カフェ動向

喫茶・カフェの歴史については立派な文献が多数存在しますので
そちらにお任せして、ここ近年の流れを中心にざっと俯瞰してみましょう。
=================================
* 1650年、イギリスにヨーロッパ初のコーヒー・ハウスができる。(ロンドン、ギャラウェイが特に有名。)
* 1675年、パリに世界最古のカフェができる。(現在のカフェ・プロコップ。)
* 1898年、東京上野に日本初の喫茶店ができる。
* 1920年代 日本で喫茶店ブーム。当時コーヒー一杯10銭。
* 1950年代後半 日本でジャズ喫茶(JAZZ喫茶)、歌声喫茶、名曲喫茶などが流行。
* 1959年、談話室滝沢が東京都内にオープン。日本の高級喫茶店のはしりとなる。
* 1960年代後半から1970年代 日本で純喫茶が流行。店主自らコーヒーを淹れるこだわりの店が増える。
* 1980年代、チェーン店のドトールコーヒーが誕生。
* 1990年代、日本へスターバックスなどシアトル系チェーン店が進出。コーヒー一杯を400円から500円で売る。

出典:『ウィキペディア(Wikipedia)』
=================================


珈琲という単体のモノ販売から、珈琲を含む環境というソフト販売に商品をシフトさせ、廉価店チェーンブームに切り込んだスターバックスの登場は、近来の喫茶店史の中でもエポックメイキングであり、喫茶文化の1つの分岐点ともなりました。1996年8月 東京・銀座に第1号店「銀座松屋通り店」をオープン、その後短期間で全国制覇し、日本における店舗数は2005年3月31日現在551店舗。スターバックスがコンセプトとした「珈琲を楽しむ環境」の提案は、それ以降の喫茶店運営ではデフォとなっています。

上記と平行して、複合カフェと言われる、マンガ喫茶やインターネットカフェ等の進出があります。
マンガ喫茶の発祥は1970年代に名古屋に出現した「マンガがたくさん置いてある喫茶店」にさかのぼるそうですが、1999年は全国で約300店だったのが、2004年には2500店と爆発的に増加、業界ポジションを確立しました。
マンガ喫茶にインターネットサービスが付加されたのがネットカフェのはじまり。今ではネット機能だけのカフェや銀行、ガソリンスタンド等他業種との併合版など、バリエーションも増えました。

ここ4ー5年は不況と就職&転職難、および起業ブームを背景に「マイ喫茶」=カフェ起業ブームでした、というか現在進行形。
注目ポイントはOLや学生等低年齢層の参入が増えたこと。そのためか、ショップコンセプトとして彼らのライフスタイルトレンドでもある癒し系要素や、雑貨系複合が多いのが特徴となっています。LOHASの影響もあり、手作り、あたたかみ、環境志向等もキーワードです。
こうした趣味の喫茶店では、客とショップオーナーの距離が近く、客も常連化傾向にあり、チェーン化した喫茶店が失いつつあった、お客様ごとのきめ細かなサービスや「コミュニケーションの場」としての喫茶空間を復活させているようです。

環境としての喫茶店、趣味空間としての喫茶店、コミュニケーションの場としての喫茶店・・・喫茶店に求められる機能は、ここ数年で「喫茶そのものを楽しむ」から「そこでの時間・空間を楽しむ」に大きく移行したといえます。
もともとジャズ喫茶やクラシック喫茶などは同コンセプトですが、これらがショップ側イニシアチブなのに対し、近年の傾向は顧客イニシアチブもしくは顧客参加型であることが、特徴だと思います。


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