※音源は5/19までの期間限定公開でした。
聴いてくださった方ありがとうございました!
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※無断転載厳禁でお願いいたします。
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村上春樹氏の『色彩を持たない多崎つくると、 彼の巡礼の年』の少年臭にやや疲弊したので
小川洋子作品の少女たちに会いにいく。
ひんやりとした感触とくぐもった空気感。
図書館や博物館の古い摩滅した大理石、
何年も動かない空気、塵(朽ちた蟲たちの微細化された死骸)
ときたまの来訪者たちも、時間の輪からでていくことはない。
静かに残酷で残虐な行為は行われるのだけれど、
生贄に自分を差しだす者はあとをたたない。
好きな世界、でも読んでいると、出口を確認したくなる。
戻れるのか・・・
======================
Beyond Hope/希望の彼方
Hiroshi Aoki(Blazing Bronze)Solo
鏡像が映り込むほどに研ぎ澄まされた音は、
小川洋子の博物館系(といえばいいのか?)の作品によく似合う。
時間が「美」を与えたものもの
来訪者が「意味」を見つけたものもの
そんな特別な空気/空間の中で
気がつくと本を読むのを忘れて
耳を澄ましている。
なにかが徘徊し、目覚めろという声が響く
・・・ここはどこ?/Where is this place?
※以下、日本語はブログ管理人の私的スケッチにて。
イメージだったり感想だったり、ランダムです。
そして、日々思いは変るかも。
そして言葉を超えて音は生きる、
リスナーそのものを侵食し組み替えながら。
※※光栄にも、アーティストご自身からコメントを頂戴できました。
紫文字で追記いたします。
アルバムコンセプトは「幽霊島」がモチーフ。
「そこの雰囲気や環境を音にしてみた」ものだそうです。
本当は素晴らしい歌詞も記載したいのですが。。。
いつかかなうことを願って。。。
1.Opening (Drift Arrival)
2.Silhouette (Land Of Fog)
※英詞があります。
・・・風?
気配に顔をあげる。
ささやき声に耳をすます。
※"Silhouette" はキーボードを担当されているAKKOさんのゴブリン系サウンドが響きます。
荘厳にしてつややか。(私はAKKOさんのkeyによく自由な風を感じます。)
「1st に入れる予定がソロに。
因みに同曲のピアノのバックを強調したアレンジ版が存在する。それもLIVE !!」
だそうです。。。@@☆絶句。でも聞きたい。。。
3. Pantheon (Deep Land)
水晶の石畳に誘われて歩く、柱を巡って
気がつくと多くの人々が祈りを捧げている。
どこまでも遠く願いは響く
ふりかえるともう誰もおらず、
私1人が沈んでいく時間の中に残される、神殿とともに。
※※middle partの音源は「European Middle Age times」
4.Tactics (Land Of War)
※英詞があります。
※※"Tactics" はなんとBB結成前からの曲だそうで、
つまり15年以上前になるのですが、そういわれてもちょっと想像つきません。
逆に当時の反応を知りたいです。どれほど新しい音だったことでしょう。
5.Prayer (Land Of Wonder)
どこからか射し込む光をたどって
視線は天をめざす。
手を思い切り伸ばして、叫ぶ、ような・・・音。
6.Lovable (The Passing Land)
※英詞があります。
公園で桜の下で聞きました。
花びらたちが音を聞こうとして寄ってくるような
淡い光に満たされる・・・
ボーカル版とインスト、どちらも素晴らしいです。
7.Memories (Eternal Land)
とても好き。
そして今日の気持ちにそっていました。。。
※Aoki様のご厚意にて一部音源公開許可を頂戴いたしました。
(非常に厳しく音質管理をされているところに、ご無理申し上げました;;;
来て下さった方に少しだけでもBB世界に触れていただきたくて・・・)
mp3に圧縮した音源を私がつべに落としましたので、
音質的にCDと同等とはとても参りませんが;曲調は味わっていただけるかと思います。
※無断流用厳禁にて。
※※"Memories" は 4th に使用する曲であったのが
変更でソロになったのだそうです。
うーん、4th早く聞きたい!
8.Pathos (Land Of Deep Blue)
※英詞があります。
心臓をつかまれる歌詞。
音にかき乱されながら、描かれた景色を見極めたい。
前に進むと、音圧がかかるけれど、
台風の目にはいりこんで、飛び散る世界(時間)を観ていると
悲しいほどに美しいのでした。
9.Regression (Land Of Opposite Phases)
不穏な、足元が透けて見えるような奈落感、
ジャジーな音がさらりと背後にまわりこんで
誘いかける、「望みはかなったのかい?」
じわじわと沈んでいく、たぶん、
それは自分の過去、自分のおきざりにした分身。
昔、殺した自我を辿り落ちるように。。。
※同上 ほんのさわり&音質は・・・ですが雰囲気だけでも。
※無断流用厳禁にて。
※※「"Regression" は多分LIVE演奏不可能。
15/8 拍子がうまく取れないから。この曲はそうとう録り
直していて、特にV-Drumsはえらく苦労した(Aoki 演奏)」だそうです。15/8!!!
私の場合、10回くらい聞いて、音の成り立ちを掴むことができました。
でも聞けば聞くほど発見があります。あ、これはアルバム全体にいえることですが。
10.Hope (Last Dawn)
雪のように、花びらのように、
思いは、願いはふりつもる。
光の中、差し伸べられる手をまっている。
そしてある日、扉をあけて、でていく。
誰かに手を差し伸べるために。
※※「"Hope" は綺麗な夕陽が海辺にあたりキラキラしている
イメージで作曲&演奏。」とのこと。
その光、届いておりましたよー☆
11.Prayer 2 (Afterglow) (Bonus Track)
タイトな密度の濃い音も一音が澄んでいる。
氷の柱のような。。。中に誰かいないか顔を近づけてしまいそう。
※※ "Prayer"の原曲。
いくつもの透明な音世界
いくつもの回廊を巡り
いくつもの距離の中で
手に取ったり、遠くから見上げたり、巻き込まれたり、追いかけたり
そして今日はあたたかな雨の中、逝ってしまう春をみおくりながら
「Memories」に満たされる。
思いがぽろり、流れおちる。
だから、もう一度手をふる、幾重にも重なって閉じこめられた逆光の中。
『Beyond Hope』
Composed,lyrics,arranged&performed by Hiroshi Aoki
el-g,a-g,g-synth,dl-sitar,key,V-Drums,percussion,wind-synth
Guest Musicians:
・X : el-b , b-synth , foot-b , org , percussion
・AKKO : a-p , e-p , keys
Except composed:
TR2 & 7 – AKKO & Hiroshi
TR9 & BonusTR – Rio & Hiroshi
TR3-(middle part) European Middle Age times : Composer obscurity
Lyrics cooperation by Archie Patterson
Music supervisor by Marcelo Silveyra
Music management : Blazing Bronze
※※Archie Patterson氏はEurockのオーナーでUSA/Porg系の重要人物。
Archie Patterson
Eurock(wikipedia)
Marcelo Silveyra氏はメキシコ系で、Prog/HMが得意なミュージシャンだそうです。
Tracklist:
Opening [Drift-Arrival] (6:05)
Silhouette [Land of Fog] (5:27),
Pantheon [Deep Land] (8:46),
Tactics [Land of War (4:39),
Prayer [Land of Wonder] (7:01)
Lovable [The Passing Land] (3:31)
Memories [Eternal Land] (11:09)
Pathos [Land of Deep Blue] (5:08)
Regression [Land of Opposite Phases] (9:26)
Hope [Last Dawn] (4:19)
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いつもながら持ってるだけでにっこりしてしまう、完成度の高いアートワーク。
残念ながら私のデジカメとフォトショでは繊細な色を再現できません。
アルバムジャケット、歌詞カード関係の幻想的な色合いは、実物でご確認いただきたく。
ちなみにアルバムジャケット、ちょっとだけ見えてますが、ジャケット内側にも印刷が。
ジャケットを解体しないと見えない(汗)というファン泣かせな仕掛けですが、
これもまた美しい画像です。
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頑張ったのですが、どうしても撮影&再現できなかったバックインレイ(ケース裏)画像、
送ってくださいました!微細な色合い、PCでも伝わるかと。
「ある景色を燃やしたら次の世界が観えてきた」がモチーフだそうです。
こちらもまた本当に美しくて、フォントの大きさ、色合いとかもう絶妙なデザイン。
個人的にも大好きな作品です。
※こちらも無断転載厳禁でお願いいたします。
追記:
DPRP CD Reviews - 2003 - Volume 40
4つ目。
The use of atmospheric sections and soundscapes combined with more orchestral passages work very effectively. Percussion and percussive instrumental sounds are used to add a pulse to the music - think Tubular Bells.
Tubular Bells(もちろん大好きです)の名前が出るとイメージ限定されそうですが、
ここの表記はあくまでパーカッションの効果的使い方について、で、同感します。
アルバムはより音の硬度さ、緻密さがあると思います。
(好みの差はあるでしょうが、持ち味が違うかと。)
聴いてくださった方ありがとうございました!
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※無断転載厳禁でお願いいたします。
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村上春樹氏の『色彩を持たない多崎つくると、 彼の巡礼の年』の少年臭にやや疲弊したので
小川洋子作品の少女たちに会いにいく。
ひんやりとした感触とくぐもった空気感。
図書館や博物館の古い摩滅した大理石、
何年も動かない空気、塵(朽ちた蟲たちの微細化された死骸)
ときたまの来訪者たちも、時間の輪からでていくことはない。
静かに残酷で残虐な行為は行われるのだけれど、
生贄に自分を差しだす者はあとをたたない。
好きな世界、でも読んでいると、出口を確認したくなる。
戻れるのか・・・
======================
Beyond Hope/希望の彼方
Hiroshi Aoki(Blazing Bronze)Solo
鏡像が映り込むほどに研ぎ澄まされた音は、
小川洋子の博物館系(といえばいいのか?)の作品によく似合う。
時間が「美」を与えたものもの
来訪者が「意味」を見つけたものもの
そんな特別な空気/空間の中で
気がつくと本を読むのを忘れて
耳を澄ましている。
なにかが徘徊し、目覚めろという声が響く
・・・ここはどこ?/Where is this place?
※以下、日本語はブログ管理人の私的スケッチにて。
イメージだったり感想だったり、ランダムです。
そして、日々思いは変るかも。
そして言葉を超えて音は生きる、
リスナーそのものを侵食し組み替えながら。
※※光栄にも、アーティストご自身からコメントを頂戴できました。
紫文字で追記いたします。
アルバムコンセプトは「幽霊島」がモチーフ。
「そこの雰囲気や環境を音にしてみた」ものだそうです。
本当は素晴らしい歌詞も記載したいのですが。。。
いつかかなうことを願って。。。
1.Opening (Drift Arrival)
2.Silhouette (Land Of Fog)
※英詞があります。
・・・風?
気配に顔をあげる。
ささやき声に耳をすます。
※"Silhouette" はキーボードを担当されているAKKOさんのゴブリン系サウンドが響きます。
荘厳にしてつややか。(私はAKKOさんのkeyによく自由な風を感じます。)
「1st に入れる予定がソロに。
因みに同曲のピアノのバックを強調したアレンジ版が存在する。それもLIVE !!」
だそうです。。。@@☆絶句。でも聞きたい。。。
3. Pantheon (Deep Land)
水晶の石畳に誘われて歩く、柱を巡って
気がつくと多くの人々が祈りを捧げている。
どこまでも遠く願いは響く
ふりかえるともう誰もおらず、
私1人が沈んでいく時間の中に残される、神殿とともに。
※※middle partの音源は「European Middle Age times」
4.Tactics (Land Of War)
※英詞があります。
※※"Tactics" はなんとBB結成前からの曲だそうで、
つまり15年以上前になるのですが、そういわれてもちょっと想像つきません。
逆に当時の反応を知りたいです。どれほど新しい音だったことでしょう。
5.Prayer (Land Of Wonder)
どこからか射し込む光をたどって
視線は天をめざす。
手を思い切り伸ばして、叫ぶ、ような・・・音。
6.Lovable (The Passing Land)
※英詞があります。
公園で桜の下で聞きました。
花びらたちが音を聞こうとして寄ってくるような
淡い光に満たされる・・・
ボーカル版とインスト、どちらも素晴らしいです。
7.Memories (Eternal Land)
とても好き。
そして今日の気持ちにそっていました。。。
※Aoki様のご厚意にて一部音源公開許可を頂戴いたしました。
(非常に厳しく音質管理をされているところに、ご無理申し上げました;;;
来て下さった方に少しだけでもBB世界に触れていただきたくて・・・)
mp3に圧縮した音源を私がつべに落としましたので、
音質的にCDと同等とはとても参りませんが;曲調は味わっていただけるかと思います。
※無断流用厳禁にて。
※※"Memories" は 4th に使用する曲であったのが
変更でソロになったのだそうです。
うーん、4th早く聞きたい!
8.Pathos (Land Of Deep Blue)
※英詞があります。
心臓をつかまれる歌詞。
音にかき乱されながら、描かれた景色を見極めたい。
前に進むと、音圧がかかるけれど、
台風の目にはいりこんで、飛び散る世界(時間)を観ていると
悲しいほどに美しいのでした。
9.Regression (Land Of Opposite Phases)
不穏な、足元が透けて見えるような奈落感、
ジャジーな音がさらりと背後にまわりこんで
誘いかける、「望みはかなったのかい?」
じわじわと沈んでいく、たぶん、
それは自分の過去、自分のおきざりにした分身。
昔、殺した自我を辿り落ちるように。。。
※同上 ほんのさわり&音質は・・・ですが雰囲気だけでも。
※無断流用厳禁にて。
※※「"Regression" は多分LIVE演奏不可能。
15/8 拍子がうまく取れないから。この曲はそうとう録り
直していて、特にV-Drumsはえらく苦労した(Aoki 演奏)」だそうです。15/8!!!
私の場合、10回くらい聞いて、音の成り立ちを掴むことができました。
でも聞けば聞くほど発見があります。あ、これはアルバム全体にいえることですが。
10.Hope (Last Dawn)
雪のように、花びらのように、
思いは、願いはふりつもる。
光の中、差し伸べられる手をまっている。
そしてある日、扉をあけて、でていく。
誰かに手を差し伸べるために。
※※「"Hope" は綺麗な夕陽が海辺にあたりキラキラしている
イメージで作曲&演奏。」とのこと。
その光、届いておりましたよー☆
11.Prayer 2 (Afterglow) (Bonus Track)
タイトな密度の濃い音も一音が澄んでいる。
氷の柱のような。。。中に誰かいないか顔を近づけてしまいそう。
※※ "Prayer"の原曲。
いくつもの透明な音世界
いくつもの回廊を巡り
いくつもの距離の中で
手に取ったり、遠くから見上げたり、巻き込まれたり、追いかけたり
そして今日はあたたかな雨の中、逝ってしまう春をみおくりながら
「Memories」に満たされる。
思いがぽろり、流れおちる。
だから、もう一度手をふる、幾重にも重なって閉じこめられた逆光の中。
『Beyond Hope』
Composed,lyrics,arranged&performed by Hiroshi Aoki
el-g,a-g,g-synth,dl-sitar,key,V-Drums,percussion,wind-synth
Guest Musicians:
・X : el-b , b-synth , foot-b , org , percussion
・AKKO : a-p , e-p , keys
Except composed:
TR2 & 7 – AKKO & Hiroshi
TR9 & BonusTR – Rio & Hiroshi
TR3-(middle part) European Middle Age times : Composer obscurity
Lyrics cooperation by Archie Patterson
Music supervisor by Marcelo Silveyra
Music management : Blazing Bronze
※※Archie Patterson氏はEurockのオーナーでUSA/Porg系の重要人物。
Archie Patterson
Eurock(wikipedia)
Marcelo Silveyra氏はメキシコ系で、Prog/HMが得意なミュージシャンだそうです。
Tracklist:
Opening [Drift-Arrival] (6:05)
Silhouette [Land of Fog] (5:27),
Pantheon [Deep Land] (8:46),
Tactics [Land of War (4:39),
Prayer [Land of Wonder] (7:01)
Lovable [The Passing Land] (3:31)
Memories [Eternal Land] (11:09)
Pathos [Land of Deep Blue] (5:08)
Regression [Land of Opposite Phases] (9:26)
Hope [Last Dawn] (4:19)
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いつもながら持ってるだけでにっこりしてしまう、完成度の高いアートワーク。
残念ながら私のデジカメとフォトショでは繊細な色を再現できません。
アルバムジャケット、歌詞カード関係の幻想的な色合いは、実物でご確認いただきたく。
ちなみにアルバムジャケット、ちょっとだけ見えてますが、ジャケット内側にも印刷が。
ジャケットを解体しないと見えない(汗)というファン泣かせな仕掛けですが、
これもまた美しい画像です。

頑張ったのですが、どうしても撮影&再現できなかったバックインレイ(ケース裏)画像、
送ってくださいました!微細な色合い、PCでも伝わるかと。
「ある景色を燃やしたら次の世界が観えてきた」がモチーフだそうです。
こちらもまた本当に美しくて、フォントの大きさ、色合いとかもう絶妙なデザイン。
個人的にも大好きな作品です。
※こちらも無断転載厳禁でお願いいたします。
追記:
DPRP CD Reviews - 2003 - Volume 40
4つ目。
The use of atmospheric sections and soundscapes combined with more orchestral passages work very effectively. Percussion and percussive instrumental sounds are used to add a pulse to the music - think Tubular Bells.
Tubular Bells(もちろん大好きです)の名前が出るとイメージ限定されそうですが、
ここの表記はあくまでパーカッションの効果的使い方について、で、同感します。
アルバムはより音の硬度さ、緻密さがあると思います。
(好みの差はあるでしょうが、持ち味が違うかと。)