*ご注意*
*腐女子や同人誌の意味が解らない方や気分を害される恐れのある方は此処で御帰院してくださいませ。 一個人の妄想なのでSprayとは一切関係ありません。*
「空から舞い降りたサンタクロース 中編」
保育士に付き添われてサンタクロースとトナカイが食堂に、姿を見せると園児達は大歓声を上げて御堂サンタと霧島トナカイを出迎える。
園児達が御堂サンタを取り囲み用意されて椅子に座る暇もなく、園児達にしがみ掴まわれて身動きが取りづらい。
「サンタさんとトナカイさんが椅子に座れないと皆と遊べないから、サンタさんとトナカイさんを椅子に座らせてあげてね。」
保育士がそう言うと園児達も納得し御堂と霧島はやっと椅子に座る。大きな白い布の袋を床に下ろし霧島は保育士からハンガーを受け取り御堂のマフラーを取りコートの釦を外しコートを脱がすと…真っ赤なカジュアルスーツの上下に白のワイシャツでネクタイは緑。
真っ赤なカジュアルスーツは御堂のボディラインとシルエットが美しく引き立つ様に仕立てられており白の手袋は絹で霧島も同じくお揃いの白の手袋を、着用していて嚥尾服も細身のシルエットで御堂と同様にボディラインが栄える。保育士達は美麗なサンタクロースとトナカイに見とれてしまい溜息をつく。
霧島は御堂と向き合いネクタイの佇まいを絹の白い手袋をした手で直す。
「サンタさんはじぶんでぬがないの??ママにおこられちゃう。」
「私はその為に、サンタクロースにお仕えしているのですよ。」
「だから、にんげんなんだね。トナカイさん。」
「はい、さようでございます。」
「サンタさんは、なまえある??」
「孝典サンタと言いう。宜しく。」
「たかのり??たかのりサンタさん。トナカイさんは??」
「秋彦と申しますよ。」
「あきひこトナカイさん…」
「はい。」
霧島は御堂の緑のマフラーと白のコートをハンガーに掛けてフックに下げると、霧島は黒マフラーを取り黒のコートの釦を外し脱ぎ同じくもう1本のハンガーに掛けフックに下げる。
霧島は黒の嚥尾服で白のワイシャツに黒のネクタイをしている。御堂と霧島は保育士が用意してくれたスリッパを履いているので御堂は白の靴下で霧島は黒の靴下。
御堂は椅子に座り被っていた白い羽根の飾りがあしらえられた鍔のある真っ赤な帽子を膝の上に置くと、園児がその鍔のある真っ赤な帽子をきちんと保育士に渡すとちゃっかり御堂の膝に乗ろうとする。
「ずるい!!まなかちゃん!!ぼくも。」
「わたしもだっこして。ながみせんせい、しゃしんとって♪」
霧島も御堂の隣に設置してある椅子に座ると園児達はどことなく遠巻きに見ている。霧島の頭に生えているトナカイの角がやや怖いらしくなかなか近付いて来ない。
1番遠くで離れ霧島を見ていた女の子の園児が走り寄り勢いおいで、霧島の膝に乗りトナカイの角に恐る恐る触れる。
「あきひこトナカイさんの、つのちいさい。」
「えぇ、移動する時にあっちこちに、角が引っ掛かると痛いので小さいんです。」
ご機嫌で霧島の膝に女の子の園児が乗っていると遠巻きで見ている園児達が、どんどん近付いて来てとうとう取っ替え引っ替え霧島の膝に乗り角を触る。
一方の御堂は園児達は膝の上に乗りたいが乗ろうとすると園児同士が阻止し合い御堂の膝には誰1人乗ってない。興味津々に御堂の廻りに居る園児達は質問を繰り出し御堂が答えている。
「ねえ、サンタさんはにほんじん??おひげないの??おにいさんだよ」
「君達と話しをしたいから日本人であるサンタの私が来たのだ。君達も日本語で話せた方が楽しいはず。高齢化でサンタはおじいちゃんだけではない。」
「なんで、ソリじゃないの??あきひこトナカイさんはにんげんだよ。」
「昔はソリでも良かったが、今は航空も発達しソリでは危ないのでヘリコプターで移動する。秋彦トナカイは私の仕事を手伝うので、人間の格好をして私と仕事をしているのだ。」
御堂の隣に居て椅子に座って居る霧島の背後で園児が大きな声で一言叫ぶ。
「あきひこトナカイさん、しっぽある!!」
「ほんとだ、しっぽはえてる。」
園児達は霧島のトナカイの尻尾を弄って遊んでいると、霧島は背後を見てこう言う。
「余り引っ張らないでくださいね。尻尾が痛いと孝典サンタさんとお仕事が出来なくってしまいます。」
「は~い。」
「あきひこトナカイさん、おしごとできないとたかのりサンタさんこまちゃうね。」
男の子の園児が御堂の左手首にした腕時計を見て御堂に尋ねた。
「あきひこトナカイさんと、おなじうでどけいしてる。なかよしさんだね。」
「あぁ、秋彦トナカイと同じ時間を共に過ごし、私と仕事をするのでお揃いの腕時計をしている。」
年少組と年長組が入り交じり終始クリスマス会を楽しみ保育士は園児達の写真撮影を忙しく動き廻る。保育士がとうとう見兼ねて順番を決め園児達は1人づつ御堂の膝に乗り撮影会が始まった。
『空から舞い降りたサンタクロース 後編』