もぐ菜のみっしり茶匣(はこ)院

ようこそ腐女子の匣喫茶へ お好みのモノをどうぞ、召し上がれ。 日々を書き連ね、妄想をこよなく愛でます

二次創作@オジサマ専科 Vol.2 Memories BLver(8)

2012-06-15 16:27:40 | 腐女子の御伴
オジサマ専科 Vol.2 Memories母の手帳の設定を超改変してあります。なのでネタバレも含まれております。BOYSLOVEテイストにしてお届けなので、実際の商品とは一切何も関係ありません。もぐ菜は古川透CV:中田譲治しゃん推しなのでよろ。それと古川透氏は黒髪サラサラ和装で物静かな優しいアーカード様をイメージしてねんVv




        gentleman's&boy(8)




20時半に古川は帰宅した。玄関のドアを開けると、藤宮が夕食を作ったらしく美味しいそうな匂いがする。

いつもなら、一人で食事をするが今日は二人。藤宮から届いたメールには、今日は僕が夕食を作りますと。

古川は洋菓子店でケーキを購入した。そう今日はお土産(おみやげ)を購入したのだ。古川は和菓子派に一見(いっけん)思われるが、甘い物は好物であるので和洋は問わない。

お互い老舗(しにせ)で古くからの付き合いで長く気心は知れており、いつもなら古川は二つしかケーキを購入しないが今日は二つのイチゴショートケーキと抹茶と小豆(あずき)のムースを購入した。

自信の新作なんですよ。こちらも召し上がってくださいな。


そう言いプリンシュークリームを二つ入れて渡してくれた。



ダイニングの扉をあけて、古川はただいまと。

エプロン姿の藤宮が嬉しいそうに振り返る。

「透さん、お帰りなさい。」

「あぁ、食後のデザートを買って来た。」

藤宮は古川が手に持って居る、ケーキの箱を受け取り冷蔵庫へ。

古川はダイニングテーブルの椅子(いす)に座ると、テーブルにはちゃんと夕食のセットはされていて主食が並べられれば食事になる。

「透さん、ほら、上着(うわぎ)。」

「あぁ、すまない。」

着物の上に着た居た羽織(はお)りを脱ぐと、藤宮はそれを受け取りハンガーに掛けてクローゼットの中に入れた。

「悠紀君、何か手伝う事は??」

「大丈夫ですよ。ご飯とおみそ汁をお茶碗(ちゃわん)とお椀(わん)に盛って、餃子(ぎょうざ)をテーブルに並べれば終わりですから。」

「素早いな。」

「だから、透さんは座って待ってて。」

餃子(ぎょうざ)にキンピラごぼうとマカロニサラダや白菜の浅漬けが並べられており、どれも藤宮の手作りである。色々と乗せてトレーを持って藤宮はダイニングテーブルに来た。

藤宮がテーブルに置こうとする物を古川は受け取り並べる。

「餃子(ぎょうざ)は好きですか??ニンニクは入れずに青ジソをいっぱい入れてるから、さっぱりしてますからね。」

「和風餃子(ぎょうざ)かな??」

「そうですね。」

藤宮は古川と向き合う様にダイニングテーブルの椅子(いす)に座った。

「では、いただきます。」



二人は夕食を食べ始めた。





夕食を終えて古川が購入して来たイチゴショートケーキと抹茶と小豆(あずき)のムースを食べる。古川が緑茶を煎(い)れた。

「透さん、お庭を散歩(さんぽ)したんです。」

「庭か。」

「お庭に小さなお稲荷(いなり)さんが、あって驚きました。でも、あの、お稲荷(いなり)さんお澄(す)まし顔してるけど幼い気もする。」

「私が中学生の時に拾って来たんだ。」

「お稲荷(いなり)さんを拾う??」

「拾ったと言うのは、お稲荷(いなり)さんに失礼か。」

藤宮は不思議そうな顔をする。

「中学生の時に部活帰りに歩いて居たら建設業者が、マンションを建てるのでお稲荷(いなり)さんを壊すと言うので、私が引き取ったんだ。色々と調べたら仔稲荷(こいなり)さんは江戸中期ぐらいに作られた物だった。その当時は仔稲荷(こいなり)さんと言われてたそうだ。長者夫婦は子供を授(さず)かれず、夫婦は仔稲荷(いなり)さんを奉納(ほうのう)し願掛(がんか)けをした。そして、長者夫婦は、めでたく待望の元気な男の子を授(さず)かったと。」

「そこのマンションのオーナーが、長者夫婦の子孫なのかな??」

「仔稲荷(こいなり)は子宝を望む人に何度か、譲り渡されたてそこに鎮座(ちんざ)してた様だ。」

「だから子供みたいに小さく可愛いんだ。」

「私もてっきり調べる前までは、商売のお稲荷(いなり)さんと思ってた。」

「商売繁盛(はんじょう)も子孫(しそん)繁栄(はんえい)も大事て事かも。」

「そうだな。その二つは、大事な事。」

藤宮は仔稲荷(こいなり)に自分の、お願い事をしてみようと思った。





gentleman&boy(9)