日曜日のNHKトーナメントを録画で観戦しながら、本当に固唾を飲む大激戦で
久しぶりに楽しませてもらった。
なにが凄いのかというと、佐藤名人の驚異的な粘り腰。
名人の敗勢が濃厚であり、私もこりゃ負けたなと思ったのですが
まさかの逆転勝ち。
勿論山崎八段も秒読みに追われてしまったこともあるのですが、
何よりも、秒読みの中間違わなかった名人が凄まじい。
私は素人なので、どのタイミングで間違ったのかはわかりませんので
ソフト様に頼ってみました。
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この局面では後手の山崎八段が「勝勢」とでております。
先手には手番が回ってきても詰めろをかけるタイミングもチャンスもありません。
逆に山崎八段は間違わずにじっくり指すことが求められるタイミングです。
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もっとも勝ちに近づいた瞬間です。2000前後の評価値が出たら
通常なら投げてもおかしくなく、勝利は目前と言われています。
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ところがあれやこれやで佐藤名人の王が奥に逃げていく形になってしまいました。
この△5九角の瞬間に評価値が一気に下がり、名人に手番が回りそうになってきました。
86の地点の飛車はいつでも手にすることができます。飛車を取らせるタイミングを
与えるとひっくり返りそうです。
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▲7九玉△4四角▲8九玉に△6九馬
△4四角か△6九馬がどうやらぬるかったのかもしれません。
手番が完全に名人に周り、飛車を取られる格好に。
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そのあとは名人はほとんど間違えることなく、一気に寄せます。
△2一歩で山崎八段が受けた時は、さすがに「参った」って表情をしておりました。
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以上投了図
今年の名人戦で佐藤さんに名人を奪われた羽生三冠が解説だったのですが、
さすがに驚いた感じでした。この終盤の驚異的な粘りが今の名人に繋がっているのでしょうね。
なお、羽生三冠とは先日叡王戦で激突しましたが、完全に羽生三冠の戦法にのって
力でねじ伏せる名人らしい素晴らしい内容でした。
佐藤天彦名人の時代が今後しばらく続くことは間違いないでしょうし
今後名人だけではなく、様々なタイトルをとってくれることを期待しております。
佐藤名人はクラシック好きでおしゃれなところが好きです。
育ちの良さが出ているというか、また言葉遣いもうまく品性を感じます。
若手のライバルは数多くいますが、かつて羽生善治三冠が多くの同世代を引っ張り
「羽生世代」が棋界を席巻したように、多くの若手の中心的存在として輝いて欲しいものです。
また同様に、最近調子の振るわない「羽生世代」の頂点に君臨するだけでなく
歴代最強棋士ともいわれる羽生三冠も簡単に若手に道を譲ることのないよう
意地を見せていただきたい。
谷川会長は多くの羽生世代の強豪を相手に孤軍奮闘をされてました。
まだまだ羽生三冠の活躍は見続けたいものです。
久しぶりに楽しませてもらった。
なにが凄いのかというと、佐藤名人の驚異的な粘り腰。
名人の敗勢が濃厚であり、私もこりゃ負けたなと思ったのですが
まさかの逆転勝ち。
勿論山崎八段も秒読みに追われてしまったこともあるのですが、
何よりも、秒読みの中間違わなかった名人が凄まじい。
私は素人なので、どのタイミングで間違ったのかはわかりませんので
ソフト様に頼ってみました。
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この局面では後手の山崎八段が「勝勢」とでております。
先手には手番が回ってきても詰めろをかけるタイミングもチャンスもありません。
逆に山崎八段は間違わずにじっくり指すことが求められるタイミングです。
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もっとも勝ちに近づいた瞬間です。2000前後の評価値が出たら
通常なら投げてもおかしくなく、勝利は目前と言われています。
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ところがあれやこれやで佐藤名人の王が奥に逃げていく形になってしまいました。
この△5九角の瞬間に評価値が一気に下がり、名人に手番が回りそうになってきました。
86の地点の飛車はいつでも手にすることができます。飛車を取らせるタイミングを
与えるとひっくり返りそうです。
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▲7九玉△4四角▲8九玉に△6九馬
△4四角か△6九馬がどうやらぬるかったのかもしれません。
手番が完全に名人に周り、飛車を取られる格好に。
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そのあとは名人はほとんど間違えることなく、一気に寄せます。
△2一歩で山崎八段が受けた時は、さすがに「参った」って表情をしておりました。
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以上投了図
今年の名人戦で佐藤さんに名人を奪われた羽生三冠が解説だったのですが、
さすがに驚いた感じでした。この終盤の驚異的な粘りが今の名人に繋がっているのでしょうね。
なお、羽生三冠とは先日叡王戦で激突しましたが、完全に羽生三冠の戦法にのって
力でねじ伏せる名人らしい素晴らしい内容でした。
佐藤天彦名人の時代が今後しばらく続くことは間違いないでしょうし
今後名人だけではなく、様々なタイトルをとってくれることを期待しております。
佐藤名人はクラシック好きでおしゃれなところが好きです。
育ちの良さが出ているというか、また言葉遣いもうまく品性を感じます。
若手のライバルは数多くいますが、かつて羽生善治三冠が多くの同世代を引っ張り
「羽生世代」が棋界を席巻したように、多くの若手の中心的存在として輝いて欲しいものです。
また同様に、最近調子の振るわない「羽生世代」の頂点に君臨するだけでなく
歴代最強棋士ともいわれる羽生三冠も簡単に若手に道を譲ることのないよう
意地を見せていただきたい。
谷川会長は多くの羽生世代の強豪を相手に孤軍奮闘をされてました。
まだまだ羽生三冠の活躍は見続けたいものです。