あれっ?と思って爪を見てみると、爪にくっきりとした縦縞が入っている。爪の病気だろうかと思って、ネットで調べてみると、老化によるものだと書いてあった。
爪にもシワが寄るのか…悲しい。
若い頃からおしゃれに興味がない方だったから、爪の手入れなど爪を切るくらいしかほぼしたことがない。
マニキュアも若い頃にいたずらに数度塗った事はあったけれど、なにせ爪の形が悪い。
細長く指先に行くに従って幅が狭くなっていく美しい爪だったら、マニキュアの塗りがいもあっただろうけど、私の爪は父譲り。小さなしじみ貝みたいな爪。短くて指先に行くほどに広がる。
私の爪を見て、「こういう爪の人って器用なんだって」と言ってくれた女友だちがいた。
まあ、確かに父は器用だった。私も不器用ではないけれど。何れにしても、慰めの言葉。
そんな爪ではあるけれど、縦縞のガタガタなのは嫌だな。何とかしようと、100円ショップで「NailBuffer、ネイルバッファー」“爪みがき”を買ってきたのだ。
同じような形で“爪やすり”を持っている。
以前勤めていた時に、退職する方が親しい仲間にプレゼントしてくれたものだ。

上のスヌーピー柄のがいただき物の爪やすり。英語ではNail file ネイルファイルというらしい。
いただいた時に、ヤスリの形を見てすぐ頭に浮かんだのは、ハリウッド映画のお金持ちの美しい女性が、豪勢な家具調度に囲まれた広い部屋の長椅子にくつろぎながら、手持ち無沙汰に爪のヤスリがけをしているシーン。
スヌーピーの柄が、直ぐにハリウッドから遠ざけたけど…。
元々爪を切ったあとのやすりがけは、今では慣れたけれど、嫌な感じのするものだ。それで、せっかくいただいた爪やすりも1、2度使ってみたけど、やはり苦手で使っていなかった。
写真に映っている下のが、今回買った爪みがき。
あんまり磨くと爪が薄くなるので気を付けながら、ピンクのヤスリ部分で表面を慎重に軽く削る。裏面の白い部分で磨く。ちょっとピカピカ光って、かわいいじゃない。さわり心地も滑らかになった。それだけでも気分が良くなった。
お手入れも大切だなと思い、最後に丁寧に爪にハンドクリームを塗り込んでみた。爪は自分で言うのも何だが、見違えるよう。まるでさくら貝。
気分はハリウッド女優。思わず、高笑いが出そうになった。