午後からウォーキング。出たついでに卵を買って帰らなくっちゃ。
午後2時半すぎ、雨は上がっていた。
「今日はどこ行くの?」夫が聞くので、「今日は河川敷かな」と答えて家を出た。
例によってミュンヘン大橋を渡る途中、上から豊平川を覗いて見るが、一羽の鳥影もなし。残念。
豊平川の西側の河川敷に下りて、南方向へ向かう。目指すは藻岩橋。
つい先日名前を覚えた野草のムラサキウマゴヤシが、地味だけど今日もきれいだ。
ウマゴヤシというくらいだから、馬が喜んで食べるのだろうか?何となくここで馬を飼ってみたらどうなるかな?なんて妄想した。
馬がムラサキウマゴヤシをはむ情景を思い描く。どんどん食べて、肥えるのだろうか。ここに馬を放したら、草刈りする必要も無いのになあ。
もし、こっそりここに馬小屋を設置して馬を飼ってみたらどうだろう。でも、私が夜間家に帰ってしまって、馬に何かあったら大変だ。ここで寝泊まりしてみるか。でも、夜中に変なものが出てきたりしたら嫌だなあ。
妄想しながら歩いていると、遠くに茶色い影が小さく見える。ん?キツネかな?
いやいや、キツネより大きい。
何とエゾシカの親子!何てラッキーなんだ。こんな所でお目にかかるのは初めてのことだ。
ジリジリと近づく。どうか驚きませんように。
ジリジリ戦法成功。動画も取れた。
向こう側に居るのが母ジカ。
無心にムラサキウマゴヤシをはむ子ジカ。かわいいなぁ~。
もう、嬉しくって写真撮りまくり。
お母さんが優しく子供の毛づくろい。微笑ましい。
母ジカとは何度も目を合わせた。信頼関係が築けたかな?
本当は喜んでばかり居られない。
河川敷を上がると交通量の多い道路だ。衝突の事故が起きないとも限らない。
一体どこからやって来たのか。何処へ行くのか気になるところだが、沢山写真に収めてその場を離れた。離れる時もジリジリ作戦。こちらを見ていた親子ジカに何となく、バイバイと手を振った。
土手を上がって上から眺めていると、年配の男性がジョギングしながらシカの方へ走っていく。どうなるかな?と気になって見ていると、子鹿が一瞬構えたところで、オジサンは子鹿の横をシッシッと犬でも追い払うようにしながら、スピードも緩めずに走っていった。ビックリ。オジサンには当たり前の光景だったのか…?
母ジカはおおらかで、余り警戒する様子も無かった。それから察すると、人とよく遭遇している個体なのかも知れない。
ジョギングの男性が走り去ってから、柵を超え、豊平川寄りに移動した親子。
いやー、河川敷に行って良かったなあ。
小雨がパラパラ降り出す中、来た道を戻りながら、スーパーに寄って卵を買い、店を出た。
スーパーの大きな看板を右手に曲がると、歩道の上に黒い土くれのような塊が目の前に飛んできた。
歩道の前は車が激しく行き交っている道路だが、飛び散るような泥など道路上に無い。
まさか、と思って上を見上げると、大きな看板の隙間から、ちょうどカラスのお尻が見えた。
さっきの土くれの様なものは、カラスのお尻から放たれたモノだった。
危なかった。今日に限って曇りだったから、帽子も被っていない。もう一歩か二歩先を歩いていたら、私の頭をカラスの“爆弾”が直撃する大惨事になるところだった。ふーっ。ポジ人危機一髪。
シカの親子を見られたこと、カラスの爆弾を避けられたこと、どちらにしても“ウン”が良かった。