前編からの続き
8月3日のウォーキング。
豊平川河川敷の植物を眺めながら歩いた。夏の野草は花盛り。カラフルな花を見ても楽しいし、見知らぬ植物の発見も驚きと面白さを覚える。そんな野草の一部をスマートフォンに収めた。
野草の名前は子供の時に親しんだもの以外は、ほとんど知らない。ネットで調べても分からず、子供の本棚から学研の植物図鑑を引っ張り出してきて調べたが、なかなか分からないものだ。子供の図鑑では掲載に限界もあるし、何より時代によって外来種も増えている。
この黄色い花…カワラサイコかなあ。
とても面白い木を見つけた。木の葉がほぼ葉脈になっている。天然の“葉っぱ切り絵”みたいだ。何かの幼虫に食べ尽くされたのだろうか。よっぽど美味しかったんだね。
いや、それともこんな種類の木なのかな…?
ヒメジョオンなのかハルジオンなのか、悩むところ。子供の頃はヒメジョオンと呼んでいた。
植物図鑑によると、ヒメジョオンは「花は上向きにさきます」と書いてある。
ハルジオンはその名にある通り、春に咲くそうだ。だから、真夏も咲いているのはヒメジョオンで間違いない…のかな。ハルジオンはヒメジョオンよりも花びらが細く繊細らしい。最終的に決定づけるのは、茎が空洞か否かということらしい。空洞ならハルジオン、空洞がなければヒメジョオンということになる。
これも調べたが名前がわからなかった。
大きな野草。私の背丈を軽く超える。160センチはあるのじゃないだろうか。
ネットで色々調べたところ、ビロードモウズイカらしい。花は咲き終わってしまったもの。丈は2メートルを超えることもあるらしい。
私の身長より低い小さいのがあった。まだ花が咲いている。
実のなりの悪いトウモロコシみたいだ。
緑の多い景色は癒やされる。私はこの河川敷が好きだ。
柳の木。現在午後5時半。暗くなったら、居られない…怖っ。
緑の多い景色は癒やされる。私はこの河川敷が好きだ。
柳の木。現在午後5時半。暗くなったら、居られない…怖っ。
ジャングル!熱帯植物の花みたい。鮮やかな赤。アンリ・ルソーの絵に出てきそうな色彩だ。
雑草は強い。こんな固くひび割れた所にも…。オオバコとかわいいシロツメクサちゃん。可憐な姿。
オオバコは子供の頃によくママゴトで使った。
オオバコの葉を根元からちぎると細い繊維が切り口に出る。それを茎から剥がすように引き上げると、細い繊維が糸のように取れるのだ。それを数本集めて、ラーメンなどと言って遊んだ。
オオバコの上にある黄色い小さな花は、コシカギクらしい。ずっとカモミールだと思っていた。リンゴのような良い香りがする。
定番のアカツメクサ。色がきれい。
定番のアカツメクサ。色がきれい。
子供の頃は、友達に教えてもらって花びらをまとめてつかんで引っこ抜き、そのまま花びらの白っぽい根本に口を付け、チュウチュウと密を吸った。ほんのりと甘かったと記憶している。
最後にアザミ。美しく咲いた花の隣に、花を終えたアザミの綿毛がはち切れるようにブワッと開いている。風に飛んで行くのは、タンポポと同じなんだな。
腕時計を見ると、戻る予定時間をオーバーしている。
夕飯の支度をするため、このあと慌てて家に帰った。
帰宅午後6時少し前。夕飯の支度のためすぐ台所に立った。準備しながら何気なく歌を口ずさんだ。
♪ララバイ一人で眠れない夜は…春は菜の花、秋には桔梗…♪
最後にスマホに収めたのがアザミ。
その花の名が頭の片隅に残り、連想して知らないうちに中島みゆきの「アザミ嬢のララバイ」を歌っていた。