月曜日のウォーキングの帰り、時刻は午後3時半を過ぎた頃。
歩道の隅のアリの巣が何気なく目に入った。
昆虫嫌いの人は、閲覧注意。
巣穴の入り口に沢山の働きアリが群れている。そして、その頂点に一匹の羽根のあるアリが、まるで監視しているかのように働きアリたちを見ているのだ。ちょっと異様な光景。働きアリがたむろしているのが不思議だった。
この蟻の巣の左隣に一つ、
右隣に2つの蟻の巣がそれぞれあるのだが、
驚いたことに4つのどの巣も示し合わせたように全く同じ状況。羽根のあるアリが同じ様に巣の上部から下のアリ達を見ている。
何だこれー?
調べてみたら、「羽アリは繁殖という重要な役割を担った特別なアリ」と書いてあった。羽アリは体の大きな新女王とオスがいて、“結婚飛行”という繁殖行為をするらしい。
確かに写真で確認すると、羽アリに体の大きなアリと小さなアリがいる。これから結婚飛行へ飛び立つ直前だったのだろうか。
「結婚飛行」米米CLUBの“浪漫飛行”みたいで、ロマンチック。
今は6月。ジューンブライドだ。
言葉のイメージは白だけど、黒いアリ。
ジューンブライドの言葉とは裏腹に、写真を見てると多数のアリの塊に、ゾワゾワッとしてしまう。
アリの種類は恐らくクロオオアリなのではないかと思う。体調は7~12mm位だというから、確かにそのくらいの大きさだった。
娘が久しぶりに帰省した時、路上でこのアリを見て「アリ、でかっ!」と驚いていた。娘のいる関東圏ではこのサイズのアリは見かけないらしい。ほぼ1年ぶりの遭遇で、昆虫類が苦手な娘はギョッとしたらしい。
今日(6月15日水曜日)の夕方、再び同じ所を通りかかったら、巣の周辺は閑散として働きアリの姿も見当たらなかった。
昆虫大好きな香川照之さんによると、アリの活発な活動時間は地面の温まる午後1時位だそうだ。
日頃はアリの巣など気にもとめないのに、自然界の異変を敏感に察知するセンサーでも私に備わっていたのか、珍しい状況に遭遇した。もしかしたらアリの発するフェロモンが、恋愛物好きの私には感じられたのかも知れない…なんてね。