元旦の新聞にみうら氏のインタビュー記事が載っていた。
タイトルは
「みうらじゅんのグレイト余生」
氏によると「何も余生は終活を思い立った時から始まるもんじゃなく、生まれた瞬時から死への“カウントダウン”は始まっていますからね。だから僕はあえて『グレイト余生』と呼び、つまらない余生なんてないんだと“自分洗脳”しているんです。」と
なんてポジティブなんだ!みうら氏。
昨年は、新型コロナウィルスの感染危機という、自分の人生史上最大の出来事が2020年をほぼまるごと埋め尽くした。身近な出来事でありながら、規模は世界的、なおかつ精神的不安は宇宙規模。鬱々とした毎日の中、どうする事もできない大きな不安を抱え、感染対策に留意しながら淡々と日々を過ごして来た。皆もそうだよね。
みうら氏は言う。「不安タスティック」と。
最初意味がわからず、一瞬戸惑ったが、「ファンタスティック」と言う言葉に掛けた造語とわかった途端、思わず笑みが漏れた。
ほぼ真逆の意味合いの言葉をくっつけることによって、「不安」と言う言葉が何だか明るくなっちゃった。
「不安こそが何かを始める原動力になるのでは」と自分を洗脳していると言うみうら氏。
「皆さんも、呪文だと思って、悩んだ時には『不安タスティーック!』って、一度叫んでみてくださいよ(笑)」と記事は締めくくっていた。
元日からこの記事を楽しく読み、みうら氏からパワーをいただいた。
2021年、まだまだコロナウィルスは猛威をふるい続けるだろう。大きな不安は消えることなく続いて行くけれど、暗い気分ばかりでは精神面がもたない。たまには「不安タスティック」と呟いて、クスッと笑って自分を救いたい。
それにしても、生まれた瞬時から死へのカウントダウンって…確かにそうなんだけど…。
最近見たホラー映画「ハッピーデスデイ」のエンディング、映し出された文字を思い出した。
“Today is the first day of the your rest of life”
翻訳すると、
「今日はあなたの残りの人生の最初の日です。」
みうら氏の言う「グレイト余生」。
2021年の1月1日。今日という日を、これからの日々を、大切に生きようと改めて思った元旦だった。