もう昨年のことになってしまったが、Tさんの家でのプチクリスマス会、てんやわんやのオンラインコンサートが思い出される。私のスマホの画面でしか見られなかった坂本龍一氏を、Tさんは今日大画面でゆっくり見られたかな?
Tさんの家は、色々ユニークで、あまり目にしたことの無い物がたくさんある。
様々なジャンルの書籍を始め、壁飾りや民芸品など、面白そうなものばかりに囲まれていて飽きることがない。
キッチンも、通常は壁際に設置されるものだが、Tさんの所はオープンキッチだ。その中でもアイランドと呼ばれるタイプ。キッチンのシンクの周囲をグルグル回れる。
ストーブも灯油ではなく、ペレットと呼ばれる燃料を燃やすタイプだ。懐かしい雰囲気を持ちながらもオシャレな形のペレットストーブは、正面から内部の燃える様子がよく見える。時折パチパチと赤い火の粉が立ちのぼり、見ているだけで暖かく幸福な気分になる。
Iさんが「肉体年齢の出る体重計があるんだって?」とTさんに向かって言うと、早速、Tさんが私達の前に持ってきた。TANITAの体重計。
「裸足になって測るんだよ」
Tさんに促され、Iさんと私は早速靴下を脱ぎ、先ずはIさんから測定。
設定は身長も体重もTさん用になっている。設定の変更には時間がかかりそうなので、アバウトなO型集団の私達は、構わずにそのまま測ってみたのだった。
複数のデータがデジタルで表示されたが、肉体年齢が体重よりも気になるデータだ。
Iさんの表示された肉体年齢は、実年齢より10歳以上も若い45歳。一同「オー」と、驚きの声が上がる。
続いて私。その時実年齢64歳の私の肉体年齢は…数字が出た。
38歳!
3人の中で一番年長の私が?本当かな?診断基準は筋肉量だろうか。
走ったり歩いたりしている事が、功を奏しているなら嬉しい限りだ。
誕生日を迎え私は公には高齢者と呼ばれる65歳になった。けれど肉体年齢は38歳。ちょっと励みになる数字だ。私も、この体重計が欲しくなった。今の体重計が壊れたら買おう。我が家のTANITAさんは35年以上使用しているが、まだまだ壊れそうにない…。
実年齢は増えていく一方だが、肉体年齢は若返らせる事が出来そうだ。TANITAさんに希望をプレゼントされた気分だ。
今年は筋トレに励んで、TANITAさんから30代前半と言ってもらえるよう頑張ろう。
いや、このまま永遠の38歳でもいいなあ。