碁席秀策へようこそ!

徹夜で打てる新宿の碁会所「秀策」の
出来事や大会などをお伝えします。
プロ・県代表クラスもよく来ている碁会所です。

黒の布石

2012-04-06 00:24:27 | 新布石等
こんばんは。 今回は「布石」です。



1図 1・3・5は秀策流

黒番で秀策流の構えです。
白は6の高いカカリ。(低いカカリもある)


2図
このような進行が多いようです。

7の下ツケですが、白14までゆっくりしていて白も不満はない気がします。


3図

黒1の上ツケがオススメの手です。 
この局面での実戦例は有ります。(イ・セドルさんも使っていた時期がありました。)

白4の時に黒は手抜きもあります。それはまた今度の機会に。

黒7の二段バネは定石ですが
力んでいるような気がして前々から疑問を感じていました。



4図黒5が打ってみたい

素直に黒5とノビを打ちたいのですが・・・、

白8の押しには黒は9と六線をノビているので黒も不満がない気がします。
(押してくれれば白2の二路上のノゾキも打ちやすい意味もあります)

白はこの後右上の黒に対して何か仕掛けるでしょうが、下辺の幅も立派。
一局かと思います。 



気になる白の布石(終)

2012-03-24 14:59:16 | 新布石等
こんばんは 今回分で最後です。  初めての方は最初の記事からみてください。


1図

黒1と大ゲイマに広げた後の打ち込みの変化をやります。

白2が急所。黒3は甘そう 8まで生き形で白良しです。


 
2図 白不満

黒3のコスミツケが一般的な攻め方です。
4のノビはあると思うのですが、5と煽られて 
白がちょっと打ち辛い進行に思います。





3図 考え方はここは軽く打つ

上辺の黒地はある程度ヘコませればいいので
消し気味に白4とトビます 6と躍り出ていい勝負です。



。 
4図 捨てて厚く打つ

白4とかわす打ち方がさらに飛躍した手。
11までは相場。上辺の白石は捨石。

白12と当てて逆に白模様に変身しました。
これは白持ちです。



5図

黒3・5と強行に攻めにくるかもしれません。
白10まで取られる石ではないので 
胡坐を掻いて凌げば白有利です。



6図 

総括です。 色々な変化を研究してみましたが 
6図の白の布石は大変有力という結論になりました。





「白の気になる布石①」は終わりです。

ありがとうございました。

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気になる白の布石(3)

2012-03-23 18:22:38 | 新布石等
こんばんは 続きです。初めての方は前々回の記事からみてください。



1図



2図 1図続 白4は13の位置 白良し


白は6と割り込む前提で 白2・黒3を交換しておきます。
これで15のシチョウアタリに16と押して戦えます。



 
3図 黒妥協図。 やや白持ち 

黒はシチョウが悪いので 14までとなるくらい。
白も実利は大きいけれど 上辺の黒地も立派なので
いい勝負かと思います。



 
4図 黒5は機略の手だが

白4と打ち込んだ時に 2図や3図では黒不満と思えば
5と先にシチョウアタリを打ってくるケースもあります。
そして7と封鎖。今度は白8とノビます。

以下白30まで上辺の黒地を荒らした成果が大きく。
黒の趣向倒れです。



 
5図 白の妥協図 簡明

逆に白の立場で2図のシチョウアタリなどをめぐる
攻防が苦手方にオススメな図です。

黒3のツケには白は黙ってノビます。白14までいい勝負です。


次回が最後です。

気になる白の布石②

2012-03-22 22:25:54 | 新布石等
こんばんは、前回の続きです。初見の方は前回の記事からお読みになってください。



1図 白の戦略

16までがよくできそうな進行です。





2図 白の理想。コミが活きる碁形。

本図は実戦例アリ。 白の余し作戦で有力。
途中白2~6の発想が柔軟。




3図 変化図

黒3とコスんだら10までシチョウに取ります。怖いのはシチョウアタリですが

白としてこわいのは11のツケくらい(他も×)
白12と受けておいて、難しいですが白有利の戦い。




 
4図 2間の場合

黒1の2間ビラキなら 白2あたりに大場を占めます。
黒3は大きい。そこで白4と肩に衝けば(消し)やや白持ちかと思います。



   


次回予告です。 この変化をやります。
         


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気になる白の布石

2012-03-21 23:55:40 | 新布石等
こんばんは。 布石の研究というと黒が多い気がします。

そこで白の立場で気になる布石を紹介したいと思います。

コミがあるので白はできるだけゆっくりを目指すようです。

某アマチュアトップが愛用していた布石でして、

秀策などでは一部(水曜会など)でも打たれていました。




1図 

白は4で右上隅に打たずに高がかりをするのが 
黒のパターン(中国流・小林流・他)を崩すのが白の作戦。





2図

黒が手抜きで5の空き隅を打てば ここで白は色々と実戦例があるのですが
一例として6とツケて8とヒラければ白がゆっくりして成功とみます。




3図

黒が5と下をツケてくるケースが多いです。実戦例としては
某アマチュア最強の方は 6までを利かしと判断して右上隅に打ちました。

白16まで戦略的な打ち方です。ここからは変化が多いので 
色々と研究したいと思います。  

それではまた次回よろしくお願いします。


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