碁席秀策へようこそ!

徹夜で打てる新宿の碁会所「秀策」の
出来事や大会などをお伝えします。
プロ・県代表クラスもよく来ている碁会所です。

新連載! 新手法①

2012-02-21 00:38:30 | 新手法
いつもみていただいてありがとうございます。 

水曜会の記事だけではマンネリ気味ではと思い、新企画です。
 
碁席秀策での対局で発見した筋や新手法を
週1ペースで定期的に記事にしていきたいと思います。
(変化図協力・太田亮初段・秀策師範の方々)

今回の内容は高段者向けです。

   
  参考図1

(1~11)この布石は最近の流行です。最近は黒5のシマリにすぐ白8と割り打ちせずに

白6の中国流などに打つのが流行っています。



             参考図2
黒11から13とコスミツケて15までとなるのが世界の新型。

白16のノゾキは受けてくれれば利かしの判断。 白20までこれも一局ですが

やや白持ちの意見が多いです。 途中―――白16で

        
          参考図3

左辺を守らずに手抜くと 黒3と打ち込まれます。
白4とツケて取りにいきますが、11までAとBが見合いで白ツブレです。

参考図2ではやや黒不満のようです。そこで・・・




            参考図4 ☆新定石☆

白2のノゾキに黒3と押すのが世界の新型。 

白4と受けてくれれば黒が守る時に白を重くして働いています。

5~8までと先手で決めて黒9の好点にスベリます。ここまでが新型のワカレです。

黒白逆で、位置も違いますが
【坂井秀至八段対村川大介七段】戦でもこの形が部分的にできています。

本図の局面なら白がこれから打つとすれば10のトビでしょうか。

黒も右下を広げるか、黒11のようにカカリを打つ。
 互角の勝負と思います。



秀策で発見された新手法はこれです↓



               参考図5

黒1の単トビ。最近になって少ないですが実戦例も出てきたようです。
意味はコスミツケは隅の味を消して悪手という判断。

白2とノゾキで利かそうとした意図に反発して黒3と割り込むのが新手法。



              参考図6

白4と下から受けてくれれば、黒13まで黒良しです。



              参考図7 ☆新型☆
白は4と右から押さえるのが最強手。

ここからは膨大な変化がありますが、割愛させていただきます。

本図が一例。黒19まで黒やや持ちの意見もあります。 
黒7とノビるのがタイミング。白20と煽ってくれば、下辺の黒はそんなに弱くないので
手抜きで21のカカリです。 白が21とシマレば、黒は下辺を広げます。


この図の黒の利点は

1白2の石を悪手にさせている。

2隅の地が大きい。

3黒が足早。

欠点は

1途中までの変化が多い。白が反発してくれば正確に対応しないと黒がツブレる。

2白20までとなった時に黒は手を抜くが、下辺の黒のシノギに自信がないといけない。


参考図6に自信がない方は・・・↓



       参考図8 ☆新型☆ ☆簡明☆

素直に3とツギもあります。 黒がコスミツケなかったので白はスベってきますが
黒5と受ける。 この配石なら黒15まで これも黒やや良しです。

利点は 

1シンプルで変化が少ない。

2隅には味がある(ノゾキやツケなど)

3下辺の黒模様は立体的で発展性がある。


欠点は

1 参考図1の布石なら有力。違う配石なら結果の判断も違う。

2下辺の黒模様は発展性はあるが、荒らしにこられた時にまとめる力がないといけない


いかがだったでしょうか。参考図1はもちろん。
 参考図4・7・8はどれも有力なのでお好みで選んで使ってください。

 違う配石なら4・7・8からアレンジして使ってみてください。



それではまた次回もよろしくお願いします。ありがとうございました!!^^。






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