碁席秀策へようこそ!

徹夜で打てる新宿の碁会所「秀策」の
出来事や大会などをお伝えします。
プロ・県代表クラスもよく来ている碁会所です。

元中国棋士、楊橋先生についてのお話。

2011-09-09 02:43:17 | 最近の出来事
こんにちは。 今回は水曜会に出場している楊先生
がどういう人物なのかをお伝えしたいと思います。

(9月10日に文章の一部分かり辛い点を修正しました。)


 楊先生は十五歳ほどで中国上海の所属で入段しまして
 そこから四段まで駆け上がりました。

その当時後輩には常昊氏(現九段)もいました。

楊先生は将来を期待される存在でしたが
  20代後半で専門業(中国棋士)を休止しました。
 
そして日本という新天地に足を踏みました。(中国棋士休止から来日までの経緯は省かせていただきます。)   

  日本でのプロ転向を願うも日本棋院の制度ではダメでした。
   それと同時期に楊先生は秀策の席亭の桑原さんと知り合いになったそうです。
   今から十五年も前の話で、その時分では秀策には市川市にも支部がありました。
  そこでは中国の強豪・プロを雇って指導碁をしてもらう環境にあったのです。
   
 楊先生は市川の道場に迎え入れられました。
  
  
  マスターには随分お世話になりました。と楊先生
    
   それからはアマチュア囲碁界で活躍します。 
   
   優勝賞金百万円の日本アマ囲碁最強戦、鳳凰杯プロアマ戦などに出場。
   
 楊先生はプロ意識もあるため、
 アマ三大棋戦(名人戦・本因坊戦・世界アマ戦)は出場はしませんでした。

 賞金制の棋戦なので出場している人達もアマというよりプロに近いかもしれません

  決勝トーナメントではプロの水準に達しているアマの方達も多いです。
   
   【楊橋先生の主な戦績】
    第10回アマ最強戦準優勝(優勝はプロ転向直前の坂井秀至元碁聖)
   第2回鳳凰杯プロアマオープントーナメント戦準優勝(優勝:坂井秀至)
    
    第2回鳳凰杯では一回戦から決勝までの間にトップアマだけでなく、
強豪プロ達も互先で撃破し。
  決勝では坂井秀至先生と半目勝負をして惜しくも負けました。
坂井先生はその後関西棋院のプロに転向。その後の活躍は誰もが知るところでしょう。
    
   そのクラスと互角に戦っていた楊先生の実力の高さを証明しています。
      
   今から三年ほど前に楊先生は十数年振りに秀策にお見えになりました。
  丁度その頃にできたのが賞金制秀策棋戦「水曜会」です。
  
楊先生は第五回から出場し、まず四連覇。
その後も何度も優勝を重ねて伝説的存在です。
 同じく伝説的存在のアマ四強ニ修の佐々木修先生も
「楊さんは他のとは碁が違うよ」と買っていました。
あと、楊先生は対局マナーが模範的で碁に対してとてもマジメなので、
他棋士、碁会所のお客さん達から尊敬されています。

楊先生が水曜会で若手を鍛えている甲斐もあって、水曜会全体のレベルも上がり、
数名がプロになりました。
院生も同様、どんどん強くなっています。(ほとんどがBクラスとAクラスに)
中でも太田初段は一番鍛えてもらったことでしょう。
太田初段も第5回から現189回まで、
ほぼ参加して教えてもらい1子半強くなったとの事。 

最近ではワールドケンカップという「囲碁」の雑誌の棋戦で
楊先生は互先で謝依旻女流三冠を下しました

準決勝では惜しくも一流棋士の山田拓自八段に敗れました。
非公式戦では楊先生も山田八段に勝っています。

同じく非公式戦ですが秀策で宮沢吾郎先生に互先で勝ったのも
記憶に新しいところです。 

いかがだったでしょうか。楊先生の凄さが少しでも伝われば嬉しいです。


ワールドケンカップの三位決定戦がもうすぐ行われます。
相手は今話題の河成奉さん。どんな碁になるか楽しみですね。

        
      

第189回水曜会 8/31

2011-09-04 03:21:29 | 水曜会
 第186回~187回が(9/2更新) 第188~189回(9/4更新)です。

第186回から見ていただくか、

第187回まで既にみてくださっている方は、188回から見てください。

【水曜会トーナメント一回戦】


№1【太田亮P】VS №2【天野奏介S1】
天野さんは実力はあるのになかなか勝てないようです。
クジ運はあまりよくないかもしれないが
今回は天野さんの定先。なんとても勝ちたいところだったと思うのだが・・・。

中盤で天野さんが太田さんの固まりの石を取って優勢になったが、
その分時間を使い過ぎました。とは天野さんの弁。
時間に追われて早打ちになってしまい失着を重ねしまい

遂に形勢不明になったところで時間切れ負けになってしまいました。
もったいないです・・・。【太田さんの勝利】






№3【王万里矢S1】VS №4【沼尻明良S2】
王さんは二手目モクハズシ三手目大高目など
奇抜な発想の布石で打ち進める。 話を聞くと院生でもこの布石で四連勝したとの事。
その場の思いつきではないようです。碁は乱戦になりました。
戦いになるとこの布石は有力のようです。【王万里矢さんの勝利】



№5【楊橋WS】VS №6【村上裕貴S1】
村上さんは楊先生相手にいい勝負の碁は打てているのですが
なかなか勝たせてもらえないようです。 勝ち負けではなく
楊先生と打ってもらい勉強になったと思えば次に繋がると思います。

【楊橋さんの勝利】






№7【タイソン六段】VS №8【湯浅英之S1】
湯浅さん「またタイソンと一回戦か~天敵だよ~(汗)」
公式戦ではニ連勝だった湯浅さんも 
水曜会ルールでは六段のタイソン氏相手には

向こう先逆コミ6目半のハンデを背負います。そのためか現在はニ連敗中です。

今回は序盤でタイソン氏の石を取って大優勢に。
今度こそ負けられない碁でしたが、やはり盤面で白が盤面で7目勝つのは楽ではなかった。
タイソン氏が猛追してついに逆転されてしまいました。【タイソン氏の勝利】



【水曜会トーナメント準決勝戦】

№1【太田亮P】VS №3【王万里矢S1】
王万里矢さんの先番で
初手目ハズシ・三手目大高目の得意布石を展開。
序盤は白が余して黒が広げる展開でいい勝負。

この後よくわからない所から火種が飛んで、盤上は大火事に。
この展開は王さんの望むところで、布石からの作戦勝ちでした。
最近は太田さんも王さんに分が悪いです。【王さんの勝利】


№5【楊橋WS】VS №7【タイソン六段】
相性もあるでしょうが楊橋先生は強いですから
こうなるのも仕方がないですよね。【楊橋さんの勝利】


【水曜会トーナメント決勝戦】


№3【王万里矢S1】VS№5【楊橋WS】

最近の決勝戦は片方が楊橋先生でもう片方が王さんかタイソン氏が多いですね。

【決勝戦棋譜再生】

久しぶりの決勝戦の棋譜です^^ 手数は短いですが見応えがあると思います
それにしても黒1~9は意欲的でしたね。王さんも化けるかもしれません。
【楊橋さんの勝利】 


優勝 楊橋 二連覇


準優勝 王万里矢 惜しくもまた準優勝 次回に期待を。



三位 太田亮 タイソン


第188回水曜会 8/24 

2011-09-04 03:19:17 | 水曜会

【水曜会トーナメント一回戦】


№1【湯浅英之S1】VS №2【楊橋WS】
 楊橋先生が中国から日本に帰ってきました!
一回戦で当たったのは湯浅さん。お二人はケンカップでも何度か対局しているとの事

負けた方が雀卓に入るようです。

某氏によると湯浅さんも麻雀がうまいそうなんです。(楊先生もうまいそうです)
編者は全くの初心者でわかりませんが^^;囲碁が強い人は麻雀も強いのかも?!。
勝負は楊先生の勝ちでした。  【楊橋先生の勝ち】
 







№3【天野奏助S1】VS №4【村上裕貴S1】
天野奏助さんと村上さんは仲がいいようです(?)
日大と法政のエース対決は法政が制した。
【村上さんの勝ち】





№5【高田主税六段】VS №6【沼尻明良S2】
高田さんは初出場です。遠路から秀策に来てくださいました。
学生さんでしょうか?お若いです。 
前期優勝者の沼尻さんは連覇を狙いたいところでしたが
伏兵にやられてしまいました。【高田さんの勝利】






№7【タイソン六段】VS №8【吉田慎次郎六段】
秀策でも有名な豪腕で鳴らす悪力対決。

吉田さんは接近戦型?でクリンチも多めです。タイソン氏は・・・・。

吉田さんはタイソン氏の石を地を損してでも追い掛け回して、
相手に冷や汗をかかせました。
最後はタイソン氏のカウンターブロウが決まって残念ながら一発KOでしたが。

【タイソン氏の勝利!】




【水曜会トーナメント準決勝戦】

№2【楊橋WS】VS №4【村上裕貴S1】
【楊橋さんの勝ち】

№5【高田主税六段】VS №7【タイソン六段】
噛み付きこそタイソン氏の持ち味でしょうね。
当然碁の話ですが(笑) 【タイソン氏の勝利】


【水曜会トーナメント決勝戦】


№2【楊橋WS】VS№7【タイソン六段】
なかなか面白い組み合わせの決勝戦です。

お二人の棋力はアテにならぬほど底の見えない碁です。
タイソン氏は調子がいい時は六段~WSクラス以上になりますから。
楊橋さんも気合が充実している時はWS~プロ高段以上の力を発揮します。

なので賽の目次第ではタイソン氏にも十分チャンスはあるでしょう。(注:碁の話です)

今回はタイソン氏には悪い目だったようです。
とはいえ楊先生は強いので仕方がないでしょう。
【楊橋先生の勝利】

優勝 楊橋


準優勝 タイソン



三位 村上裕貴 高田主税


第187回水曜会 8/17

2011-09-02 23:50:32 | 水曜会

第186回から最新の第189回まで四回分未更新でした。
楽しみにしていた方をガッカリさせてしまいました。申し訳ありません。

まず第186回からみてください。


今回はいよいよあの方が大活躍です。






【水曜会トーナメント一回戦】


№1【湯浅英之S1】VS №2【   】
【湯浅さんの不戦勝】





№3【王万里矢S1】VS №4【タイソン六段】
手堅い打ち方で逆コミを活かしました。
【タイソン六段の勝利】




№5【桑原青人S1】VS №6【 】
今回は2名欠場です。 【桑原さんの不戦勝】





№7【沼尻明良S2】VS №8【今川勉六段】

今川さんと沼尻さんの対局はなつかしい気がしますね^^
【沼尻さんの勝利】






【水曜会トーナメント準決勝戦】

№1【湯浅英之S1】VS №4【タイソン六段】
例えですが、競馬でタイソンさんが馬なら一番買ってみたいね。
と言っていた人がいました。 そんな気がします(笑)
王君、湯浅さんに勝ったのもお見事。【タイソン六段の勝利】


№5【桑原青人S1】VS №7【沼尻明良S2】

沼尻さんも勢いがありますよ!。
【沼尻さんの勝利】


【水曜会トーナメント決勝戦】

№4【タイソン六段】VS№7【沼尻明良S2】

沼尻さんは久しくの決勝戦進出。

 タイソンさんは常連と言っていい。 

沼尻さんにとってタイソン選手は対戦戦績が芳しくないです。

逆にタイソンさんには沼尻さんは相性のよい相手と思っているかもしれません。

中盤で騎虎の勢いで止まれなくなったタイソンさんが、攻め入るも
いつものパターンなら咎めきれなかった腰の浮いた攻めを
沼尻さんが咎めて勝ち切りました。

 沼尻さん初優勝! 【沼尻さんの勝利】





優勝 沼尻明良 初優勝


準優勝 タイソン六段



三位 桑原青人 湯浅英之



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