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見立て屋

2016年08月06日 | ソーシャルワーク
SWにおいて見立ては欠かせない

CLの語る主訴の裏にある問題の背景

身体的課題、心理的課題、社会環境的課題

これらについて情報収集し、包括的に考慮し、CLのニーズを追及する

単に結果を引き起こす原因の追究だけでなく、原因と結果の円環作用にも着目することに見立ての奥深さがある

システム的に理解することは、専門職としてのアイデンティティでもある

しかし、この見立てが複雑多岐に渡るほど、肝心のCLは付いてこれない

CL不在の見立ては、時にSWの自己満足にしか過ぎない

それどころか、SWとCLの共通認識の上にニーズが成り立たない

ニーズを共有できないということは、当然、目標も共有できない

これは、援助関係の溝を広げる

つまり、SWの自己満足的な見立ては、もはや専門的援助関係ですらない

そもそも見立ては、専門職のCL査定だ

SWが優位に立ちすぎる

じゃあ、見立てることをやめるべきか?

それではSWが成り立たない

一方、ポストモダンのナラティブ以降は、この見立てを否定する

CLの語る現実、原因の追究よりも解決を、今、ここからスタートする

単なるポストモダンへの移行は、CLの言いなりにならないか

特に認知症や精神疾患等、CL自身による現状認識ができない場合、それはCL自身に不利益が被るかも知れない

見立ては、将来の結果予測を含む

SWは専門職として見立てるからには、その結果に責任を持つ

見立ては、時にSWに自信を付与する

自信は、慢心を生み、SWのプライドに繋がる

結果、SWのプライドがCLの思いを抑制することにもなりかねない

見立ては、CLと共に、見える形で行うべきだ

解決イメージをCL自身が持つべきだ

その過程は難しい…

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