田吾作相談員

田吾作相談員の仕事と趣味の世界
social work,ケアマネジメント,MTB,ツーリング,シネマ

2021年03月05日 | ソーシャルワーク
この雨の中、仕事帰りに見かけたクライエントの姿
片道1時間はかかる道のりを長靴姿で、傘を持って歩いている
なんでこんな時間に、と思ったが、そういえば今日は権利擁護からお金が届く日だった
どこから集めたのか、自宅は傘や雑誌の山々
いろんなとこから、いろんなものを集めてくる
信楽焼のタヌキや、乗れもしない自転車に輪ゴムの束まで
やっぱり認知症なんじゃないか、とか、心の拠り所なんだ、とか
この瞬間はどうでも良くて、思ったことは「何か欲しいものは買えたんだろうか」という思いのみ

3.1卒業式

2021年03月01日 | コラム
3月1日、新聞紙面は3.11から10年を報じているが、心地よい小春日和の町を行けば、今日は公立高校の卒業式だそうだ
コロナ禍でも、多くの18歳が新たな社会に出て行くと思うと、なんだかとても羨ましく思う
後悔のある無しに関わらず、18歳に戻れたらチャレンジしたかった事は沢山ある気がするが、60になったら、40代でやっとけば良かったと同じように思うだろうから、やれる事は今やっておくことだ

LIFEアセスメント

2021年03月01日 | ソーシャルワーク
認知症が進行して、最近、失禁が多いらしいんです、専門医受診した方がいいですか?と尋ねられた
私は大人だから
・認知症が進行したって、誰の判断?
・病気の発症からの経過は?
・失禁が多い、という頻度は?
・1日のうちにどの時間帯が多い?
・環境変化、活動量変化、睡眠等の生活リズム、これらの背景要因は?
・専門医にかかれば失禁課題は解消すると思う根拠は?
と、懇切丁寧に聞いてあげます
答えながら、科学的介護が求められる背景はこういうことなんだな、と実感
LIFEは、こういうことをきちんと情報収集しなさいよ、とフィードバックを与えてくれる
システムが人を使うか、人がシステムを使うか、それは常に私たち次第です

権利

2021年03月01日 | ソーシャルワーク
金使いがルーズ過ぎる、という周囲のトラブルも多々あり、いよいよ押し切られる形で権利擁護事業を使うようになったが、ここ最近、体調不調を訴え、もう死にたいと口にするようになった
人生いろいろあった人だし、頼る人もいない
通帳と印鑑が自分にとって如何に大切か、これもまた手放して初めて気づくことかも知れない
周囲の苦労も分からぬでもないから、「返してあげたら」とは言い難いが、権利擁護どころか、権利剝奪にならないようにはしたいものだ