ただいま府中美術館で「アーツ・アンド・クラフツとデザイン ウイリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで」が開催中。
アーツ・アンド・クラフツ運動とは1880年代にはじまったデザイン運動で、大量生産による粗悪品ではなく、手仕事や芸術を生活の中に取り入れよう!という思想。
ある意味、私のハンドメイド生活とのシンパシーを感じなくもないような。。。
一般の家庭にも美しいインテリアを普及させることを理想としていたウイリアム・モリス先生ではあるが、結局そういう製品は高価で一部の富裕層にしか買えなかったのでありました。
しかしながら、その思想はその後たくさんの芸術家やデザイナーに影響を与えたんだよね〜。
その思想を反映してか、展示は手作り感のある内容。
ハンコのしおりを作れるブースがあったり、モリスのデザインをダウンロードしてブックカバーを作れたりします。
ハンコの種類はいくつかあるけど、台紙は一人一枚までなので、自分で台紙を用意していけば、何種類かしおりを作れますね。
でも、ここんとこ電子書籍ばかりで、あんまり紙の本を読んでいなかったわ。。。
晩年は美しい本作りに全身全霊をかけたモリス先生が聞いたら、眉をひそめそうな話ですけど。
最近は、布や壁紙や小物などでモリスデザインを多く見かけるようになりました。
それにともなって、富裕層じゃなくても手に入る価格に。
これは、200年の時を経て、モリス先生が描いた理想が現実のものとなったといえるのかもしれません。
しかしながら、今では100円ショップでも売られているモリスデザイン。
さすがのモリス先生も「そういうことじゃなくてーーー!」とおっしゃっているかもねー。
☟ただいま発売中!