香り屋のウラ稼業。

オオヤケにしない、香りのアレコレ。
ひとりごと。
自分と、少しの希望者のための、語り部屋。

人生変えたい人へ。

人と、ヒトとの距離

2021-01-13 15:11:46 | 日記

コロナの陽性者数の急増により、世の中はまた閉されてしまう。

外出自粛も個々での責務として、実践されて然るべきなのもわかる。

ですが、高齢者のコミュニティもどんどん閉鎖されて。また別の問題が浮上しています。

五感を使った暮らしって、非常に大切で、確かに視覚的情報からの影響は大きいのだけれども、実はその他の感覚こそが人としての生の全うには大切なのだと思うのです。

特に、このコロナ禍においてのご法度であろう触覚からの刺激は、命を喜ばせその炎を大きく大きくさせてくれます。

臨終を迎えた祖父の傍らで、手を握り感覚で寄り添った時。何度もその峠を越えたのは偶然ではないでしょう。

私は6人の子供のお母さんですが、皆に愛を伝えるのは言葉を越えた温もりと感触です。嘘や偽りは、肌がざらざら、本音が透けてしまいます。怖いね(笑)

私はライフワークとして、薫りを生業にして長いですが、その活動のひとつに、高齢者へのアロマセラピー・アロマコロジー講座があります。

それを元に、少子高齢化が進む過疎地域などで、ご自身への健康意識への関心を高めることと香りを軸としたお互いを想い合う相互トリートメントによるコミュニティの形成を、数年前から計画し動いていました。

高齢者だからと言って、そう共通項のない者同士の交流などを苦痛に思う人がいる。ならば、自分の健康増進への役立てとしての知識の提供とお勉強会はどうだろう。或いは、健康意識を高めるためのきっかけ作りや、知的好奇心を満たすことによる生涯学習効果、認知症や高齢化に伴う心身の不調への実質的なセルフケアの伝授、介護者への心身の負担やストレスケアの一環としてのアロマセラピーのススメ、、、など、あげればキリのないほど、そのメリットがるのですが、この時勢の、自粛ムードと非常事態宣言による要請などによって、その計画が頓挫しそうでした。

しかし、医療の逼迫や店舗営業やコロナでの失業の、その裏っ側には、先に挙げた高齢者の孤独や社会との隔たり、コロナの影響による二時的三時的なものも含めた自殺者やメンタルダウン、特に女性の人数は非常に多くなっているとのことです。実際のはっきりした問題は特になかったとしても、この重たい空気感は人からそのエネルギーを奪ってしまっているようです。

私は6人のお母さんです。子育てする上で、社会から取り残された・置いてけぼり感はとっくに経験済みですので、社会的活動や個人としての生きる場所が無くなった時の喪失感や焦燥感はもちろん知っています。それに加えて、経済不安も当然、子供たちを食わせねばならないとの重責から、体調不良や心身のバランスがグラグラなんてのも経験済み。そして、コロナ禍の新しい生活スタイルとしてのリモートワークや子育てとのバランスの悩みや苦悩も、コロナ禍以前に悶絶していました。長く自営業ですので、おまけに子育てを手伝ってくれる人もおらずで、仕事場に子供を連れて行って商談をめちゃくちゃにされたことも(笑)過去にはシングルでの子育ても経験しています。その重責とストレス、経済不安への恐怖は相当しんどかったのを覚えています。

 

ただ、とにかくいろんな経験が、今こんな時代を生き抜くための良い知恵となっているのは確かです。

話が脱線しましたが、これらの苦悩や試練などの経験や知恵をもとに、今の世の中の閉塞感や陽の当たらない人々の苦労などを少しでもマシにして行けたらなあと、近頃思うところなのです。

話は少し飛びますが、少し前にme tooの動きがありました。性暴力の他に性によって支配されたり偏見や差別などの助長とともに、性的搾取が問題となりました。

コロナでソーシャルディスタンスが定番となったのも、これらの動きから当然の流れのような気がしてなりません。感染の機会を排除する目的の裏にはミエナイ空気の流れで、人とヒトとの距離感もこれからは取らねばならない。自分の領域に入れる人を選ぶ時代です。その垣根を越えて良いのは、okを出された人だけ。

血縁や地縁だけを理由にそのコミュニティが形成されるのはナンセンスだという価値観もすぐそこまで来ているのかもしれません。家族という形すらも変化の時が来ている。そういう私も、血縁のある身内とはその絆は断絶される出来事が起こりました。全ては価値観の相違・大事だと思えるものが大きく違った結果です。

温もりや真の繋がりを求めて「枯渇」に苦しむ人と、自分の領域は自分のものと「我を護る」人と。その両極にある人たちに共通するのは、私・命の尊さです。どちらも、生きるという意味をしっかり問うているのでしょうね。

私の生業は、薫り屋です。生きる意味とその「機」を、きちんと向き合い捉えられる人のために薫りを作っているのです。ただただ、人を踏み台にした生き方しかできないヒトには薫りは作りません。香りなら、売りますけどね。

 

コロナの渦の後、どんな景色が広がるのか。

渦もその景観を作るひとつの要素ではあるけれど。それでも,せめて一生懸命生きる人が救われる世界へと脱皮してくれたらと願うばかりです。

 

これから、日々思うことをここに記していこうと思います。誰に見てもらうでもなく、誰に発信するでもなく。

noteってやつでやってたけど。。表面の皮をいかに綺麗に見せるか合戦が嫌でね。