気付いたら手術から半年たってました。
ここんとこの長雨や湿気のせいか、傷跡が時々シクシクと痛みます。
腰も腹も胸も、やはり切ったり貼ったりと手を入れた箇所っつーのは、こういう時に実感する。
途端に調子が悪くなる。
お年寄りが「体調で天気予報できる」って言うアレです。私も仲間入り~(^_^.)
半年経過で、写真載せようと思ったら、まだ整理できてないので、今日は小ネタを。
超どうでもいい話なんで、ヒマな人以外はスルーでオケーです。
私が入院してたS大病院には「ホスピくん」というロボットがいるのです。
(これ言ったら、どこの病院か分かる人には分かっちゃいますかね)
で、このホスピくん。自走式でボディの中になにやら収納できるらしく、書類?検体?何かは分からないけど、運搬を主な業務としているらしい。
四角いディスプレイに顔文字チックな表情が映し出されております。
笑顔で「トオリマス。オキオツケクダサイ」的な事を言いながら、周囲にほんわかした空気を運ぶのも任務かもしれない。
物珍しい彼は、外来で初めて来た人や、お見舞いで訪れた人に、よく注目されていたのです。
なんで「彼」なのかって言うとですね、入院前に何度か外来に通ってて、毎回ホスピくん、いるかいないかチェックしてた私。
彼の行動パターンや勤務時間がつかめない。
そのまま入院日を迎えてしまったのです。
そこで病棟へ案内してくれる、コンシュルジュのお兄さんに唐突に尋ねてみた。
「ねぇねぇ、ホスピくんって勤務時間決まってるの?」
すると、最初は何の事聞いてるのか、よく分からなかったらしいお兄さん。そりゃそうだ、入院当日に、そんな質問する奴いないと思う。
しばらくして「・・・あーちょっと分からないです。すみません。」
別に謝るようなことじゃないぞ~(笑)
続けて「あホスピくんって、ペアの女の子もいるの知ってます」と言われる。
・・・ナヌーーーーそれはチェックしてなかった。
女の子といっても、パッと見はまるで一緒。顔のディスプレイの色が違うらしいが、お兄さんも詳しい事は知らないという。
案外、職員にも認知されてないのね・・・淋しい。
で、入院中、独歩可となってからは、ダンナと共にホスピくん遭遇率が高いフロアをうろうろ。
すると、いたいた!ちょっと離れた所で観察する、怪しげな入院患者と、その連れ。
みんなに愛嬌ふりまいて、ささくれた気持ちの患者さんの気持ちを、和ませてるホスピくん
・・・・愛嬌ふりまい・・・・て・・・・ない・・かも??
そこでウチら夫婦が見たのは
動きがね、おかしい。多分タイヤ走行らしいんだけど、ギアがうまく噛んでないっつーか、引っ掛かってるのか?
ギギッ、ギャロロロ、ガッガッ・・あきらかに要整備な音。
その姿、調子が悪い体に、ムチ打って必死に働いてるようにしか見えない。
別の日のホスピくん、今度はセンサー不良なのか、誰もいないトイレ前で独り言を延々と言いながら、その場でオロオロしている。
あぁ、早く整備担当の人来てあげてっっ!私にはどうする事もできないわっ!的ノリになってしまう。
それからしばらくは、ウチ夫婦の間だけで「血ヘド吐きながら、必死に業務遂行するホスピくん」のモノマネが流行った。
…病院だからね。ひっそりこっそりマネして、2人だけでツボってました。
入院中、普通は患者の移動に使っちゃいけない、バックヤードの通路。出入りの業者さんとか職員だけが使う通路。
時間が押せ押せだった検査の時、患者が私ってのもあったのか
「ちびもかさんだからいっか!ここ使ったの内緒ね!」と、車椅子を押す看護師さん。走る走る
(あ、この場で言っちゃった(笑)大丈夫・・・かと)
そこで見ちゃったのです。
廊下の片隅。掃除用具のワゴンと一緒に、そこにホスピくん。・・・ひっそりコンセントで充電されておりました。
その背中には哀愁。働く男のダンディズムだわと、私は思った。ちょっぴりせつなかったりして。
退院後の外来で、たまたま件のコンシュルジュのお兄さんと会いまして
「女の子の方、会えました?」と唐突に聞かれた。変な事聞いた患者として、しっかり顔を覚えられてた(笑)
「まだ会えてないで~す」と私。そう、女の子となかなか会えない。
と、まあ、どうでもいい話ですね。
敢えて言うならば、医師と看護師以外にも、患者さんを支えてくれる人達は、院内にいーっぱいいるって事でしょうか。
ロボも含めてね