樹庵のお気楽ナビ

チビデビル ルックと
天使キャラ セントの日記です。

「ALWAYS 三丁目の夕日」

2007年08月22日 | 映画

間もなく続編が公開されます。
その前に、もう一度見てみました。

<ちょっとあらすじ>

昭和33年、
次第に立ち上がって行く東京タワーの根本近くに、
青森から集団就職してきた少女。

大きな自動車会社だと思った就職先は
下町の整備工場(こうば)「鈴木オート」だった。
最初はがっかりだったが、
やがて、将来でっかい会社にすることを夢見る家族に、
自分の夢も重なっていく。

「鈴木オート」の向かいにある、駄菓子屋では、
冒険小説を書く、しがない物書き青年が、
飲み屋を始めたばかりの、元踊り子から、
昔の同僚の子供を預かって欲しいと頼まれる…。

<樹庵的感想>

昭和33年の春から冬までの物語。
東京タワーが育っていきます。

古き良き、とか、懐かしい、とか、ほんとうにそうなんですけど、
今回見て思ったのは、時代のエネルギーみたいなものでした。
それが、成長して行く東京タワーに象徴されます。

売れない物書きも、借金だらけの飲み屋も、
汗と油の整備工場も、
何かに揺り動かされている。
それがあの時代だったんだなと思います。
タバコ屋しかり、診療所の先生しかり、
そして、電気冷蔵庫の到来により先細りになる氷屋しかりです。

誰もが、何かに突き動かされるように生きている。
安定したものは何もない、
この先どうなるか、そんなことはわからないが、
とにかく時代がうねっている。

このうねりから振り落とされないぞ!しがみついて生きてやる!
それを誰もが無意識に感じていた時代。
何かがある。
だから、人が人らしく、あたたかいのだと思います。
何かとは、美しく言えば希望でしょうか?
いや、私にはもっと生臭くて力強いものに思えるのです。

鈴木オートの一人息子と、
駄菓子屋に暮らすことになった少年の演技が光ります。
子供の目の輝きが、そのまま時代の輝きでした。

続編がどうなるかわかりませんが、
東京タワーが成長していくこの回ほど、
時代のエネルギーが感じられるかどうか、関心があります。


「進化しすぎた脳」

2007年08月22日 | 本と雑誌

スピリチュアルなことに興味が引き寄せられれば、引き寄せられるほど、
大脳生理学を始めとする、脳についての興味が増してしまう。
もちろんその逆もある。

その理由は、「海馬 脳は疲れない」でも書きましたが、
スピリチュアルな世界で言っていることと
脳科学の世界で解明されていることが、よく似ているからだ
…というか、たぶん同じことを言っているのだと思からです。

守護霊も前世も、脳のどこかの仕業ですと、
今後もっと研究が進めば、そう言える事態になるのかもしれない。

そしてたぶん確かなことは、
そうなればますますスピリチュアルも、
世間の人の関心を引くものになるだろうということ。
脳とスピリチュアルは、そういう関係に宿命的にあるのだと思います。
(いや、それはあんたの中だけでだよって? そうでしたかぁ)

…ということで、樹庵は以前から興味のあった脳について、
最近ますます関心があります。

8月に入ってから、池谷裕二氏の「進化しすぎた脳」を読んでいました。

「しびれるくらいに面白い!」という帯の言葉を信じて、
2002年の暮れに、ニューヨークに渡った著者が、
慶応義塾ニューヨーク学院高等部の、8名の生徒に
講義をした記録である、本書を読んでみました。

池谷氏は新進気鋭の研究者ですが、
口調は若者だし、教え方もたいへん上手です。
8名の高校生も、みんな賢くて、しかも素直です。

だけど、というか、だから、というか、
エエ、エエ、東大大学院講師の池谷氏と、
慶応ニューヨーク高の生徒の会話じゃ、
どうせ私はついて行けませんよ、すみませんね。
…というところはしょっちゅうありました。

私にとっては、しびれるくらいに面白いというより、
時々脳がしびれて、ついていけなくなる感じでした。

でも、それでもなお面白いことは面白く、
また、ここにも
スピリチュアルの世界でも、同じこと言ってるじゃんという部分があります。

まあ、今回は1回読んで、しばらく置きますわ。
もう1回読みたくなることが、たぶんあるような気がしますから。
そしたらまた、詳しいご紹介ができるかもしれません。

とりあえず今回は、途中経過報告でした。