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太宰府暴行死事件で服役中の受刑者(43)が死亡 今年夏ごろ病死か
(2022年11月10日毎日放送)
3年前、福岡県太宰府市で女性を暴行して死亡させるなどしたとして、懲役22年の判決が確定し服役中だった受刑者が、今年夏ごろ死亡していたことがわかりました。
死亡したのは、犯行当時、太宰府市に住んでいた山本美幸(やまもと・みゆき)受刑者(43)です。確定判決によりますと、山本受刑者は2019年10月、自宅のアパートなどで当時、一緒に暮らしていた知人の女性に暴行を加えて死亡させるなどしました。
福岡地裁は去年3月、「服従させ金銭を搾取する目的で日常的、継続的に暴行し、人としての尊厳を踏みにじった」などと認定。山本受刑者に懲役22年の判決を言い渡し、その後、福岡高裁でこの判決が確定しました。
捜査関係者によりますと、山本受刑者は今年夏ごろ、服役していた佐賀県の麓(ふもと)刑務所で体調が悪化し、その後死亡したということです。病死とみられています。
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2019年10月20日の早朝、福岡県太宰府市のインターネットカフェ駐車場の乗用車内において、市内のA(36歳・主婦)の遺体が発見された。全身にあざや刺し傷があり、死因は外傷性ショックであった。容疑者の主犯B(女・41歳・無職)、C(男・25歳)、D(男・47歳・元暴力団組員)が逮捕された。2021年3月2日、Bに懲役22年、Cに懲役15年6ヶ月の判決が下ったが、法廷ではお互いに罪をなすりつけ合って控訴した
Aは配偶者と子供2人の4人家族であり、兄Eがいた。BはEの中学時代の上級生であり、Eから金銭を巻き上げていた。
Aは2008年頃にBと知り合い、兄の代わりに借金を立て替えるようになっていった。
BはAにマインドコントロールを行って長年金銭を恐喝し、Aを夫・子供2人・家族・親族から引き離して自分たちと同居させ、「手の甲に尖った割り箸を突き刺す」「膝の皿を砕く」行為などを含めた壮絶な暴行を行なった。
更にBは故意にAをホストクラブ漬けにさせてAの料金を立て替えることでAの借金を故意に増やしていった。
BとCはAを同居生活の支配下に置き、毎日食パン1袋とカップ焼きそば大盛りを無理矢理食べさせて急激に太らせていき、風呂に入らせず、被害者Aは悪臭を放っていたという。
BはAに金銭を催促して家族・親戚7件に電話を掛けさせて金銭を集めさせた。
Bの知人によると父親は暴力団関係者だったといい、中学時代は「ヤクザ」という言葉を頻繁に用いていた。
当時の同級生の証言によるとBには友人がおらず、「変な人」「強がる。ウソばっかりつく」「ヤンキーであると自分を強く見せたがる」「校舎の裏でタバコやシンナーを吸う」という傾向が見られたという。卒業後は結婚して一児を出産したが、生後二ヶ月ですぐに育児放棄して家を出てしまい、その後はBの母親が子供を育てていた(結婚相手の男は2021年2月26日に鹿児島県桜島にて実子・養子3名を殺害する事件を起こして逮捕されている)。
Bは中洲などの水商売・歓楽街にて有名になっており、20代から貸金業を行なっており、複数の人物の弱みにつけこんで金銭の恐喝を行った。
手口は「奢るから大丈夫」と連れ出した後日に「飲み代が未払いだ」と言って架空の借金を背負わせ、トラック運転手だった元暴力団組員Dに暴力団員を演じさせ、相手を追い込んでいくやり方だった。更に戸籍を動かして違法手口によって金を作っていた。
Bらは事件3年前にも類似した不審な行動が見られている。Cは女性Fと過去に婚姻関係があり、FはA同様にDと同居生活を送り、A殺害事件の3年前にFは車の後部座席にて急性心不全により死亡したという。
A殺害前にAの夫は福岡県警にAからの金銭要求について相談したが、警察はまともに取り合わなかった。佐賀県警鳥栖警察署にも8回相談に行ったが、最後の相談で受付を行った巡査Gは「今は当直体制で刑事は現場に出てるので、後日来てほしい」などと言って被害届を受理せず、後日改めて被害届を出しにくるように言った。Aの夫は3時間にも及ぶBらの音声が含まれた録音データを提示したが、巡査Gは「今から3時間聞くというのはあれなので、自分は5分くらいしか聞いていないですけど、どうしようもない状況じゃない」などと、後日改めて刑事課に来るように言った。結局、Aの夫は警察に行かず、後日、Aは殺害された。
Aは配偶者と子供2人の4人家族であり、兄Eがいた。BはEの中学時代の上級生であり、Eから金銭を巻き上げていた。
Aは2008年頃にBと知り合い、兄の代わりに借金を立て替えるようになっていった。
BはAにマインドコントロールを行って長年金銭を恐喝し、Aを夫・子供2人・家族・親族から引き離して自分たちと同居させ、「手の甲に尖った割り箸を突き刺す」「膝の皿を砕く」行為などを含めた壮絶な暴行を行なった。
更にBは故意にAをホストクラブ漬けにさせてAの料金を立て替えることでAの借金を故意に増やしていった。
BとCはAを同居生活の支配下に置き、毎日食パン1袋とカップ焼きそば大盛りを無理矢理食べさせて急激に太らせていき、風呂に入らせず、被害者Aは悪臭を放っていたという。
BはAに金銭を催促して家族・親戚7件に電話を掛けさせて金銭を集めさせた。
Bの知人によると父親は暴力団関係者だったといい、中学時代は「ヤクザ」という言葉を頻繁に用いていた。
当時の同級生の証言によるとBには友人がおらず、「変な人」「強がる。ウソばっかりつく」「ヤンキーであると自分を強く見せたがる」「校舎の裏でタバコやシンナーを吸う」という傾向が見られたという。卒業後は結婚して一児を出産したが、生後二ヶ月ですぐに育児放棄して家を出てしまい、その後はBの母親が子供を育てていた(結婚相手の男は2021年2月26日に鹿児島県桜島にて実子・養子3名を殺害する事件を起こして逮捕されている)。
Bは中洲などの水商売・歓楽街にて有名になっており、20代から貸金業を行なっており、複数の人物の弱みにつけこんで金銭の恐喝を行った。
手口は「奢るから大丈夫」と連れ出した後日に「飲み代が未払いだ」と言って架空の借金を背負わせ、トラック運転手だった元暴力団組員Dに暴力団員を演じさせ、相手を追い込んでいくやり方だった。更に戸籍を動かして違法手口によって金を作っていた。
Bらは事件3年前にも類似した不審な行動が見られている。Cは女性Fと過去に婚姻関係があり、FはA同様にDと同居生活を送り、A殺害事件の3年前にFは車の後部座席にて急性心不全により死亡したという。
A殺害前にAの夫は福岡県警にAからの金銭要求について相談したが、警察はまともに取り合わなかった。佐賀県警鳥栖警察署にも8回相談に行ったが、最後の相談で受付を行った巡査Gは「今は当直体制で刑事は現場に出てるので、後日来てほしい」などと言って被害届を受理せず、後日改めて被害届を出しにくるように言った。Aの夫は3時間にも及ぶBらの音声が含まれた録音データを提示したが、巡査Gは「今から3時間聞くというのはあれなので、自分は5分くらいしか聞いていないですけど、どうしようもない状況じゃない」などと、後日改めて刑事課に来るように言った。結局、Aの夫は警察に行かず、後日、Aは殺害された。
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「『死臭がしてきた』と言っておにぎりを…」
“女帝の恋人”の異常性
《太宰府ホスト漬け傷害致死事件》
(文春オンライン 2022.11.10)
2019年10月、福岡県太宰府市である事件が発覚した。
中洲のホストクラブで派手に豪遊し“太宰府の女帝”とも呼ばれた山本美幸受刑者や岸颯受刑者らが、平穏な日常を送っていた主婦を暴行して死なせた「太宰府ホスト漬け傷害致死事件」だ。 福岡地裁は山本受刑者に懲役22年を言い渡し、その後高裁でも判決が確定。山本受刑者は同県の麓刑務所で服役していたのだが――。 「なんと今年夏ごろに、山本受刑者が体調の悪化で獄中死していたことが判明したのです。罪を償うことなく、43歳で死亡しました」 山本受刑者の犯行はあまりに身勝手で、目を覆いたくなるほどに残酷だった。犯行の一部始終を報じた当時の記事を再公開する(初出:2021年6月17日。年齢、肩書は当時のまま)。
(文春オンライン 2021.6.17)
2019年9月下旬~10月20日ごろ、福岡県太宰府市で主婦・高畑瑠美さん(当時36)が太ももをナイフや割り箸で刺され、20日午前4時50分ごろまでに外傷性ショックで死亡した「太宰府主婦ホスト漬け傷害致死事件」。今年3月、山本美幸被告(42)と岸颯被告(25)が瑠美さんへの傷害致死や監禁、恐喝などの罪で有罪となり、それぞれ懲役22年と15年を福岡地裁で言い渡された。 文春オンラインの取材に「瑠美さんの遺体を運んだ車に乗っていた」と明かすのは、山本被告との10年来の知人である男性Xさん(37)だ。 10月20日午前5時過ぎ、瑠美さんの遺体を乗せた車は中洲の駐車場を出発し、太宰府市内のインターネットカフェの駐車場に到着するまで1時間あまりの“ドライブ”をしている。運転席に岸被告、助手席に山本被告、瑠美さんの遺体の横にXさんが座っていた。Xさんは「自分の身を守るため」に車内での会話を録音しており、それが裁判で重要な物証にもなった。 Xさんが語る事件の真相はあまりにも衝撃的だ。瑠美さんの遺体を運んだ当日の会話、山本被告らの瑠美さんへの残忍な仕打ち、そして瑠美さんの前に“犠牲”になったとみられる「親方」と呼ばれた女性の存在――。
今年2月、福岡地裁の法廷に姿を現した山本被告と岸被告。共謀して瑠美さんを身体的、精神的に追い詰め、マインドコントロールしていた“共犯者”だが、法廷での被告人質問で山本被告は「暴行する岸被告に『そうゆうことはやめり』って何度も言った。岸被告が怖かった(ので止めきれなかった)」と主張。一方の岸被告も「(暴行したのは)当然山本被告です」などと発言し、罪を擦り付け合った。 しかしながら、2人は交際関係にあったとされる。 約20年前、山本被告は今年2月に実子2人を絞殺し、殺人罪で福岡地検から起訴されている田中涼二被告(41)と結婚していたことが判明しており、2人の間には成人した子供Bさんもいた。岸被告はBさんとも顔見知りであり、瑠美さんへの残忍な暴行を面白おかしくLINEで報告してもいる。 2人は一体、どんな関係だったのだろうか。 2019年2月頃、Xさんは山本被告から「彼氏」として岸被告を紹介されたという。
「彼は当時ホスト見習いをやっていて、源氏名は『まこと』でした。まこっちゃんと呼ぶみゆ(山本被告)に倣って、自分もそう呼んでいました。でもカップルっていうよりは、互いを利用し合っていただけの関係ではないでしょうか。今回の瑠美さんの事件でも、みゆが脳みそでまこっちゃんが手足だったんだと思います。みゆにとっては、犯罪でも何でもしてくれるまこっちゃんに利用価値があったんだと思います。みゆから、こんなLINEが送られてきたこともありますよ」 そう言ってXさんがスマートフォンを差し出した。2019年4月頃の山本被告とのやりとりが表示されていた。 山本被告《(岸被告は)まじめんどくせー男、、、(中略)自分は仕事出来るホストってかってに思いこんで、あたしが居るから、○○○<男性の名前>とも仲良くなって中洲の上の奴ら知っとるみたいなえらそーな事言って、、、おまけにメンヘラやし、、、早く追い出さんとあたしの身がもたない、、、》 「みゆはまこっちゃんを遠ざけるためにホストの体験入店などに行かせることもありました。その間に自分は別のホストクラブで遊んでいた。好きだから一緒にいる、という風にはみえませんでしたね」
一方、岸被告はどういう人間なのか。Xさんは山本被告を通して、岸被告とも交流があった。 「といっても彼のことはみゆ経由でしか知らないのであまり詳しくはありませんよ。ただ、ずっと定職につかず、みゆのヒモみたいな生活を送っていました。みゆと一緒にいれば金には困らないし、高級車も運転させてもらえる。岸にとっても、みゆに対してはそれくらいの気持ちだったんじゃないでしょうか」 岸被告は、山本被告とともに瑠美さんへ度を超えた暴行を重ねている。「みゆが脳みそでまこっちゃんが手足」であるというのであれば、岸被告は山本被告の言いなりになっていたのだろうか。 「みゆが主導していたとは思うけど、無理やりやらされていたわけではないと思います。それに、自分から見れば本当にモンスターみたいなのはまこっちゃんですよ。瑠美さんが車中で動かなくなったとき、みゆは『どうしようどうしよう』『助けて』と相当焦っていましたが、まこっちゃんは平然としていた。 遺体を運ぶドライブの最中、田中被告が電話で瑠美さんの遺体を埋めようと提案したときも、まこっちゃんは『俺できるっすよー』という軽い調子でした。みゆの反対で結局埋めることはしませんでしたが……。 しかもまこっちゃんは『(瑠美さんの遺体から)死臭がしてきた』とか言いながら、コンビニで買ったおにぎりを食べていました。本当に狂っているなと思いました」
瑠美さんの遺体運搬時、一行は太宰府インターチェンジで高速を降りると、コンビニエンスストアに立ち寄っている。 「買い出しのためにまこっちゃんが席を外したんです。そこで、電話のスピーカー越しに田中被告とみゆがとんでもない会話をしていました。『あいつ(岸被告)に(瑠美さんの遺体を)埋めさせて、あいつも埋めるか』と。まこっちゃんは汚れ仕事でも気が咎めずにできるから利用価値は高かったんだと思いますけど、その分、みゆたちには持て余しているところもあったようです」 しかし結局は全員で口裏合わせをして、通報することにした3被告。田中被告は岸被告に「山本被告を守ってやれよ」と釘を刺し、岸被告は「もちろんです」と言った感じで応えたという。 「でも結局、2人は裁判で罪を擦り付け合っていました。田中被告だってマスコミの取材に対して、みゆが不利になることを喋っている。最初は自分も、警察や検察に正直に話をしたので、3人から後で仕返しされるかも、と思いましたが、そんなことを心配する必要もなさそうです」
男性は2~3月にかけて開かれた山本、岸両被告の裁判にも証人として出廷した。他の証人となったホストらは、被告人席と証言台の間に衝立を置いて、被告から顔が見られないようにしたというが、男性は置かなかった。 「別にこそこそするつもりもないし、2人の様子を見たかったので。みゆはうつむき加減で目が合うことはなく、まこっちゃんはまるで別の人の裁判に出ているかのようにボーっとしていました。 自分の証人尋問のとき、検察側からも弁護側からも色々な質問をされたので、かなり長くなってしまって、途中で休憩が入りました。休憩中は2人が手錠をかけられて出ていくのですが、その時にまこっちゃんと目が合ったんです。彼は『うっす』みたいな感じで頭を下げてきました。事の重大性を分かっているのか分かっていないのか……。彼らしいなと思いました」 2019年10月21日、Xさんは山本被告、岸被告とともに死体遺棄の疑いで福岡県警に逮捕された。しかし、暴行にも加わっておらず共犯とは言えないとして、福岡地検は不起訴処分とした。山本被告らについても、瑠美さんを中洲から太宰府まで車で運んだのは、遺体を隠したのではなく「口裏合わせのための時間稼ぎだった」として、死体遺棄罪については無罪判決が出ている。 「ですが、3人に死体遺棄の意図はあったと思いますよ。防犯カメラを気にしていましたし、みゆが嫌がらなければまこっちゃんは遺体を埋めていたと思います。人に迷惑をかけないですむなら、みゆとまこっちゃんに面会して、ちゃんと話をしたい。彼女たちから逃げたくないんですよ。車中の会話を録音していたこと、そしてそれを警察に提供したことは自分を守るためだったと、自分の口から説明したい」 Xさんは取材の最後に、「みゆは悪いことを繰り返しすぎて、麻痺してしまったんだと思う」と静かに話した。
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