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玄永哲人民武力相を反逆罪で公開銃殺

2015年05月14日 | ヒトゴロシ


玄 永哲(げん えいてつ、ヒョン・ヨンチョル、현영철、)
1949年1月 - 2015年4月30日


北朝鮮、強まる恐怖政治 側近粛清報告、居眠り原因説も

北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)第1書記の側近の一人、玄永哲(ヒョンヨンチョル)人民武力相(66)が「反逆罪」で粛清されたと、韓国の情報機関、国家情報院が13日、明らかにした。正恩氏の意向に逆らえば、最高幹部でも粛清を免れないことを改めて示し、「恐怖政治」で体制を固める狙いがあるとみられる。

玄氏は軍総参謀長などを経て昨年6月、人民武力相に就任。正恩氏が各地で行う現地指導に頻繁に同行していた。軍では最高司令官の正恩氏、軍総政治局長の黄炳瑞(ファンビョンソ)氏に次ぐ地位とされる。最近、北朝鮮と関係を深めているロシアも訪れ、昨年11月にはプーチン大統領、今年4月にはショイグ国防相とそれぞれ会談。その時点では正恩氏の信頼を得ていたとみられる。

韓国の国家情報院による国会情報委員会(非公開)への報告によると、玄氏は4月27、28日の行事に参加する一方、30日の軍訓練指導官大会参加者と正恩氏との記念撮影に参加しなかったことから、粛清時期をこの頃と推定した。数百人が見守るなか、高射機関銃で公開処刑されたとの情報もあるという。ただ、韓国政府内や専門家の中には、正式発表がないことや、北朝鮮メディアのサイトなどに玄氏の名前や写真が残っていることなどから、処刑には懐疑的な見方もある。

国家情報院は、粛清の理由ははっきりしないとしながらも、玄氏が正恩氏への不満を表し、指示に従わなかったことも数回あったと分析。正恩氏の演説の際に居眠りをしていたことが、問題視されたとの情報もあるという。

北朝鮮関係筋は「もし粛清、それも処刑が事実とするなら、『指導者の権威に対する挑戦』が理由としか考えられない。どこかで不満を漏らしたことが、伝わったのではないか」と言う。

正恩氏は経済建設と核開発の「並進路線」を進める中で、軍に配分されていた予算を経済分野に振り向けているとされる。それでも成果を求められることへの不満が軍内部にあると指摘されている。60代後半の玄氏のような旧世代の軍人が、正恩氏の矢継ぎ早の指示に戸惑うケースも想像に難くない。

韓国の専門家は「解任だけならまだしも、処刑が本当なら何か大きな理由があるはずだ」とし、正恩氏が9日にモスクワであった対独戦勝70周年記念式典に参加しなかったことと関係がある可能性も指摘する。

(朝日新聞 2015年 5月14日)



玄永哲人民武力相を処刑=反逆罪で公開銃殺―金第1書記に不満、居眠り・北朝鮮

韓国の情報機関、国家情報院(国情院)は13日、
北朝鮮の玄永哲人民武力相(66)が4月30日に反逆罪で粛清されたと明らかにした。
裁判が行われないまま、平壌の姜健総合軍官学校の射撃場で、数百人が見守る中、
高射機関銃で銃殺されたとの情報を入手したという。
 
国情院が、国会の情報委員会(非公開)に報告した内容を出席議員が記者団に説明した。
 
人民武力相は国防相に当たり、序列は北朝鮮軍で総政治局長、総参謀長に次ぐ。
玄氏は、金正恩第1書記への不満を示し数回にわたり指示に従わなかったほか、
4月24、25両日に開かれた軍の行事で居眠りしたため、処刑されたという。
 
朝鮮中央通信によると、玄氏は、同27、28両日に平壌で開かれた音楽公演に出席。
その後は動静が伝えられず、同月30日に行われた金第1書記と軍行事参加者の記念撮影にも姿を見せなかった。
 
国情院は、2012年7月の李英鎬軍総参謀長(当時)の粛清、
13年12月の張成沢国防委員会副委員長(同)の処刑とは異なり、
今回は労働党政治局による決定や裁判の手続きが取られなかったと指摘。

「金第1書記の幹部に対する不信感が強まり、幹部の間でも金第1書記の指導力に疑問が広がっている」と説明した。
 
金第1書記が5月にロシアを訪れるとみられていた4月に、
玄氏はモスクワを訪問。金第1書記の訪ロ見送りと玄氏の粛清が関連している可能性もある。
 
一方、国情院は昨年の金第1書記の公開活動への同行回数が2位だった韓光相党財政経理部長も最近、
粛清されたと報告した。
 
聯合ニュースは黄炳瑞軍総政治局長も粛清されたと報じたが、その後訂正した。 

(時事通信 5月13日)


北朝鮮の軍No.2、玄永哲氏が反逆罪で粛清される 韓国国家情報院(15/05/13)




北朝鮮軍ナンバー2の玄永哲が銃殺処刑か? 罪状はクーデタ未遂?

韓国の国家情報院は13日、北朝鮮の玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)人民武力長が、処刑された可能性があると発表した。
張成沢粛清から1年半、北朝鮮でいま何が起こっているのか。

──玄永哲は、どのような人物だったのか。

総政治局長に次ぐ軍のナンバーツーである人民武力長として、金正恩の側近を務めていた。一昨年末に処刑された張成沢に近かったとの情報もある。

──韓国の国家情報院は、玄永哲の罪状を不満表出か、反逆罪のいずれかだと分析している。
 
居眠りなどの不敬罪であれば、すべての職を解かれ、収容所に送られるのが関の山だ。玄永哲が銃殺により処刑されたのが確かであれば、罪状はクーデタ未遂しかない。軍内部のクーデタ計画が秘密警察の調査より明らかになったのであれば、軍トップの黄 炳瑞(ファン・ビョンソ)総政治局長も、何らかの責任を追及されるだろう。

──金正恩の訪露中止との関連は。
 
独裁者が他国へ訪問する時に最も恐れるのが、指導者の不在に乗じたクーデタだ。金正恩の訪露に向け、秘密警察によって何ヶ月にも渡る内部調査が行われたはずだ。調査の過程で浮上した「危険分子」が、玄永哲だったと見られる。北朝鮮が、直前まで金正恩の訪露中止を発表しなかったのは、国内の玄永哲派を油断させるためだったと考えられる。

──玄永哲は、本気でクーデタを起こそうとしてたのか。
 
経済状況の悪化により、北朝鮮の下級将校には「食えない」との不満を漏らす者も少なくない。そうした不満をすくい上げるかたちで、玄永哲系列がクーデタを計画したというシナリオは、十分考えられる。ただ、金正恩により、軍を引き締めるためのスケープゴートとして利用された可能性も否定はできない。
 
──処刑は、裁判などの手続きを経ずに実施されたと見られ、金正恩第一書記による「暴圧政治」がエスカーレートしているとの指摘も出ている。
 
軍人の処刑は、政治家の場合と異なり、軍事法廷など内部で裁かれる場合もある。金正恩が手続きを無視してまで、処刑に踏み切ったかは、現時点では断定できない。

──幹部の中でも金正恩の「暴政政治」への不満が高まっているという。
 
幹部の間では広がっているのは、不満というより、自分がいつ処刑されるかわからないという不安だろう。一方の金正恩も、いつクーデタに見舞われるか分からないという恐怖観念に取り憑かれており、「暴政政治」がエスカレートしている。

──北朝鮮は、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の水中発射実験をするなど、強硬姿勢を強めている。
 
軍の士気を高めるためで、見せかけの示威行為にすぎない。技術的に未熟なため、日本をはじめとする近隣諸国にとっては、大した軍事的脅威ではない。

──金正恩が就任してからの3年間で、すでに70名以上が処刑されていると言われる。
 
金正恩は張成沢を粛清の後、張に近かった人物の一掃に踏み切っている。忠誠派と張派のせめぎ合いは、水面下でまだ続いている。北京の北朝鮮大使館では、全職員の3分の1が身の危険を感じ、中国や米国に亡命したという。権力基盤が脆弱な金正恩は、ただでさえ恐怖政治に頼らざるを得ない。処刑者の数は今後も増え続けるだろう。

(THE PAGE 5月14日)


張成沢前国防委員会副委員長(67)の粛清120匹もの猟犬が放たれて殺された  2013年12月



「何が起きてもおかしくない」 北朝鮮の側近処刑、恐怖政治の見せしめ一段とエスカレート

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の側近、玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)人民武力部長が処刑されたという情報からは、張成沢(チャン・ソンテク)氏の処刑から1年半を経て、金第1書記の強権・強圧統治が一段とエスカレートしている様子がうかがえる。

 韓国政府は「粛清などで恐怖政治を強め、金第1書記の唯一指導体系の強化を図っている」(統一省)とし、情勢を注視している。

 韓国の国家情報院が国会情報委員会で報告した内容などから、北朝鮮の権力中枢部では現在、金第1書記の指示に不満や反論が出ていることが分かる。「金第1書記の指導力に懐疑的な見方が広がっている」(情報筋)というわけだ。

 一方で、金第1書記はわずかでも反対する者には容赦しない姿勢を鮮明にした。幹部が意見を提起しても権威に対する挑戦とみなし、見せしめとして処刑を強行。「取り巻きの幹部に対する不信感が恐怖統治強化の背景にある」(同筋)ようだ。

 玄氏に関しては、処刑前から標的にされていたことが「居眠り写真」からうかがえる。北朝鮮ではかつて、金正日(ジョンイル)総書記の継母の金聖愛(ソンエ)氏や、後に韓国へ亡命した黄長●(=火へんに華)(ファン・ジャンヨプ)元書記ら、「敵」とみなされた人物が金総書記をにらみつけたような写真が公開された。

玄氏は4月13~20日にロシアを訪問した。対独戦勝70周年式典への北朝鮮からの参加などを協議したようだが、金第1書記は式典に出席しなかった。「玄氏処刑との関連も排除できないが、いろいろな要因がからんでいるようだ」(情報筋)という。

 張氏の処刑後、張氏と関係が強かった中国と北朝鮮の関係は冷え込み、現在も状況は変わっていない。玄氏の処刑が対外関係に及ぼす影響は、このときほど大きくないとみられている。

 見せしめ的な側近処刑からは求心力強化というよりも、民心が離れようが、むしろそうせざるを得ない金第1書記の立場がうかがえる。国際的に孤立し、経済難も克服できないままで、側近を続けて処刑して引き締めを図らざるを得ないほど、行き詰まってしまったかのようだ。

 張氏の処刑後、北朝鮮はミサイル発射などで緊張を高めた。13日には、15日まで黄海側で砲撃訓練を行うことを韓国側に一方的に通告した。金正恩体制の動向は予測がより困難になっており、「何が起きても不思議ではない」(軍事筋)との見方も出てきた。

(産経ニュース 5月13日)



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