社長の卓球日記

卓球の遠征記、その他日々感じたことを

「いわて卓球フェスティバルin大船渡」大成功!④模範試合

2010-06-17 06:37:44 | Weblog
13日(日)午後は「いわて卓球フェスティバルin大船渡」の模範試合が大船渡市民会館(リアスホール)に約1,200名のというホール始まって以来の多数の観客が入り13時30分から16時30分まで約3時間に渡り盛大に開催された。
 初めにこの大イベントの仕掛け人、立役者である甘竹秀雄実行委員長ならびに岩手県卓球協会名誉会長が開催までの経緯やこのイベントに対する思いを話された。まさにこの方なくして今回のイベントは有り得なかったのである。
 次に甘竹勝郎市長が歓迎の挨拶と次回の世界大会での活躍を期して観客の皆さんと共に約30秒にも及ぶ拍手で声援を送った。
 その後、選手団の紹介をして2台に分かれて練習が開始され、観客からは縦に台が2台並んでいる状態でフットワーク、ボールの勢い、曲がりの鋭さなどを見ていただいた。水谷選手はロビングで階段を下りながら客席での返球を披露した。
解説は松下氏お願いをして卓球ならではの動きなどを説明していただいた。
 いよいよ模範試合の開始である。(全て3セットマッチで行なわれた。)
 第1試合シングルスは、吉田海偉選手対松平健太選手であった。吉田選手が2-0で勝利したがフットワークやボールの威力は間近で見ていると凄い迫力を感じた。松平選手は得意のしゃがみ込サーブを自在に操っていた。
 次にダブルスが行なわれ、昨年の世界選手権横浜大会、男子ダブルス銅メダルの水谷・岸川組に対して今まで一度も組んだことないという吉田・松平組であったが健闘1セットを奪ったが、最後はしっかり銅メダルペアにかわされてしまった。サーブレシーブは絶対にミスをしない、打球していない時にはしっかり次のポジションを取っていて、さすがという他に言葉は見つからない。
 ここで15分の休憩を入れたが、ここでも選手達はファンサービスを忘れず楽屋に戻らないでずっと卓球を披露してくれた。この時間は選手達が本当に卓球を好きなんだなと、思わずこちらまで楽しくこの瞬間を味わっていた。利き腕でない方でプレーをしたりしていたが、非常にバランスよく上手にこなしていて感覚の良さが伺い知れた。岩手日報に載っていた写真はこのときのものである。(松平選手がペンのグリップをしていた。)
 休憩が終わって、サプライズゲームとして水谷選手と松下氏のシングルスをしていただいた。松下氏の鋭いカットに水谷選手も初めたじたじであったが、二人ともボンミスのない素晴らしいカット打ちであった。2セット目松下氏は練習不足のせいかきつそうであったが私がタイムアウトを取らせて頂き最後までプレーしてくれた。
 この後、4選手にQ&A方式で観客の5名から質問を受け、その方たちにはそれぞれステージに上がって選手からサイン入り色紙をプレゼントされ、そして選手全員と握手をさせていただいた。どなたも感動であったに違いない。
 そのうちの一人の女の子に「どの選手から色紙を受け取りたいですか?」という質問を登壇した時に司会の私から誰にも聞こえないように小声で聞いて、それを観客の皆さんに問いかけ拍手の多さで表現していただいた。4選手の内拍手が一番多かったのは松平選手であったが、これを女の子本人からマイクで発表してもらったら、実は水谷選手からもらいたのかったのである。
これを聞いた水谷選手は飛び上がり、ガッツポーズをして喜びを表したのである。水谷選手にマイクを向けてみたら「このことで健太に勝ったのは、試合に勝ったのより嬉しい」とはしゃいでいた。
 そしていよいよ、最後の試合は水谷選手と岸川選手の戦いである。もの凄いドライブの見ごたえのあるラリーの応酬で、最後は世界選手権後行なわれた、このフェスティバル直前のヨーロッパチャンピオンズリーグを制したチームで、優勝に大きな貢献をした岸川選手が水谷選手を抑えて勝利した。
 
これであっという間の模範試合の時間が終了し、閉会セレモニーではこのフェスティバルに合わせて実施した県小学生強化合宿のメンバーと地元の女子小中学生の代表がお礼の花束を贈り、実行委員会からは記念品をお渡しして「いわて卓球フェスティバルin大船渡」の一切を終了した。
 観客の皆さんは一様に感動と夢の中に包まれていた。
 この後、松下氏は一路花巻空港に向かい大阪に戻り、後の選手達は水沢江刺駅から19時12分発の新幹線で東京へ向かった。聞くところによると吉田海偉選手は次の日の朝8時30分発で中国に向かうと聞いた。なんともハードスケジュールの選手ばかりで、今更ながらに「よく大船渡に来て頂いたな」と未だ信じられない気持ちである。
 見送りが終わり、家に着いたのは20時30分であった。
 夢のような2日間であり、素晴らしい選手達と過ごせた時間は私にとって財産であり、実にラッキーなことであった。
 大船渡にわざわざ来られた方々やスタッフの皆さんに感謝あるのみである。
 明日は、今イベントの裏話などを紹介していきたいと思っている。