今年も様々な、ドラマを生んで閉幕した高総体であったが、観客は非常に多く選手の家族がほとんどではあるが、みんなそれぞれ学校ごとにまとまり熱心に応援をしていたのが印象的であった。
親や保護者に子ども達の部活の集大成とも言うべきこの高総体をぜひ見ていただきたい、その成長振りをつぶさに感じてほしいと思うのは、先生や指導者の方の多くはそう思っているに違いないのである。
試合では、1回目で勝つ人と負ける人が半々になるが、勝者はもちろんのこと敗者であってもその頑張りは、感動を呼び賞賛されるからである。
優勝を味わえるのはそのほんのごく一部であり、ほとんどの選手はいずれどこかで敗者となるのである。
それだけに優勝は本当に素晴らしいことであり、後世まで栄光の記録として称えられるのである。
今年は、その意味でも男女とも3冠王が生まれるという珍しく素晴らしい年になった。
男子の張選手は、大野から専北に進んだ稀な選手であり、様々な境遇を乗り越えたもので価値ある3冠であった。
女子の高橋梓海選手も、中学のとき花巻から大野に越境持ち前の明るさで頂点に立った。
今後はこの二人を中心に、東北大会やインターハイ、そして国体に至るまで岩手の代表のトップとして、全国に羽ばたいてほしいと願っている。
さて、今度の日曜日9日は、国体成年の部の岩手県予選会が花巻市で開催される。
今年の高総体メンバーは、2016岩手国体では成年の部の選手を目指すことになる。
ぜひ岩手県代表選手を目指し、目標を高く設定して日々精進してほしいものである。