今朝から当地方では春雨が降り続いている。
インフルエンザが流行っていたり、私のように風邪がなかなか癒えないでいる者にとっては恵みの雨なのである。
今冬の異常気象には、もういい加減にしてくれと言いたくなるような大きな被害をもたらした大雪や台風並みの風も吹き荒れた。
また、この時期(3月11日)が近づいてくると、「あの時はとにかく寒かった」雪が降り、電気も灯油もなくロウソクの灯りだけが頼りであり、ドラム缶に廃材を集め夜通し暖をとっていた事を思い出す。
この時期は、一雨ごとに春が近くなり、その雨がつぼんでいた花びらを開かせるという。
今年の春も、早やもう間近かなところまで来ているに違いないが、被災地にとっての本当の春はいったいいつになることやら、最近はなぜか不安のほうが大きい様な気がしてならないのである。
復興は決して間に合わせにならず、子々孫々に恥じない施策でなければならないが、それと同時にスピード感を持っての実行でなければならないのであり、今こそ強力なリーダーシップが求められているところである。
「雨降って地かたまる」とも言われる。
一つ一つの雨が、しっかりとした復興の足固めになることを祈るばかりである。