社長の卓球日記

卓球の遠征記、その他日々感じたことを

ミニ国②!

2015-08-20 10:26:49 | Weblog

 

 さて、ミニ国の対戦内容での成年男子の戦い方は初戦の青森戦が今大会を占ううえで一つの重要な戦いになると私は思っていた。

 それは、青森がずっと続けてきた全日本級のふるさと選手から今大会は現役の大学生にメンバーが入れ変わったので、戦力的には幾分下がり、我が県の選手たちには手の内を知っているメンバーが相手だったからである。

 大坂は愛工大名電~中央大(3年)で本県の大野泰士(4年)とダブルスを組んでおり、現在の中大エース格の選手であり、池田は青森山田~青森大(3年)の強豪、下山(青森山田~専修大(2年))は星智仁(4年)とダブルス大学でダブルスを組んでおり、二組のダブルスペア同士が奇しくも敵味方に分かれ対戦することになったのである。

 1番の大野対大坂は、出だしから大坂が全開で飛ばし大野は受け身に回ってしまい、常に後手後手を踏んでそのまま0-3と試合がずるずると終わってしまった感じになってしまった。

 2番の北原対実力者池田は、池田が集中力と会心の当たりを見せ、関東学生3位で今大会特に期待の北原は0-3で一蹴された。

 3番の皆川(立命館大1年)対下山は、関西学生新人1位で関西学生界トップで大活躍の皆川がどのような試合をするのか期待をもって応援していたが、初戦ということやミニ国特有の緊張感ある雰囲気にやや飲まれてしまい1-3と敗れ、チームも0-3と良いところを出せず一敗地にまみれた。

 これでほぼ優勝がなくなり、2日目からの戦いで2位を確保し和歌山国体出場権の獲得に目標を切り替え、秋田を3-0・宮城3-1・福島3-1と順調に3勝し、最終日の山形との3勝1敗同士の戦いで国体出場権が決まる大事な最終戦を迎えることになった。

 この勝てば天国負ければ地獄という戦いがいよいよ始まった。1番の大野対澤畑(鶴東~日大4年)は、高校時代からのライバルであり現在も関東1部校でしのぎを削るもの同士の戦いとなった。試合は2-1と大野がリードし4セット目はジュースとなったが13-11と大野が最後を締め、岩手は幸先良いスタートを切った。

 2番、期待の北原は高橋(鶴東~日大2年)に対し1セット目を先取したが2セット目をジュースで落としたのが響き3・4セットを連取され思わぬ敗戦となってしまった。ここが大きな勝負の分かれ目だったのかもしれない。

 3番、星は藤田哲弘(鶴東~日体大1年)に対し、1セット目を逆転勝ちしたがつづく3セットは相手の攻撃に打つ手もなく敗れた。星特有の粘っこさが発揮できなかった。

 4・5番は時間の関係で2台同時進行となり、4番の北原と澤畑戦は序盤から澤畑の思いっきりの良さが目立ち圧倒的に押され気味の北原は1・2セットを共に4本と簡単に落とし後がなくなり、3セット目を17-15と奪い抵抗を示したが4セット目は8本で落とし敗れた。先の関東学生8決定戦で対戦した時は北原が4-2で勝利していたがリベンジされた格好となった。

 5番の大野は、逆に関東学生で敗れていた高橋を3-0と北原より先に圧勝し終わっていただけに本当に悔しい敗戦であり、岩手県の和歌山国体への全4種目出場は、はかない夢と消えてしまったのである。