小林繁死去

携帯に入ったニュース速報に言葉を失った。

「プロ野球の巨人・阪神で投手として活躍した
　小林繁・現日本ハムコーチが死去した。」

大洋ファンの私には、
特別思い入れのある選手じゃなかったし、
むしろ「ムカつく」選手であったが、
プロ野球がキラキラしていた時代、
やっぱり小林繁はその中心にいた選手だった。
当時の子供たちは皆、
小林の変則サイドのフォームを真似ていた。
ああ思い入れがないと言ったが、
私は横浜スタジアムの開幕戦で、
小林のサヨナラ暴投をこの目で観たのだった。
あの時の嬉しさは今も思い出すと身震いがする。
「江川空白の一日」では誰もが小林に同情するが、
私は小林は阪神に移籍したからこそ、
あのように輝けたのではないかと今でも思う。
たしかにエースと言えばエース級だったが、
他球団ファンの目から見て、
トレード前年の小林は怖くなかった。
あのまま無事？シーズンに突入していたら、
22勝なんて数字は生まれていなかっただろう。
真弓、若菜、小林、今思えばあの時の阪神は、
まさにぼろ儲けの補強をしたもんだ。
それにしても57歳、若いな、まだ早いだろ。
昭和のプロ野球の灯りがまた一つ消えた。

合掌。