田舎びと歳時記

花鳥風月、演歌と津軽に一筆啓上

お酒のこと

2012-08-19 00:18:18 | 私の歳時記
酒とだけ言うよりも、「お」を付けた方が上品だし、日ごろお世話になってるのだから、
やっぱり「お」は付けなければネ。

お酒を初めて飲んだと言えるのは、二十歳の成人祝いの時、どういう訳か夏でした。
久しぶりに会った同級生達と行った焼き肉屋、ここで悪夢となるビールを飲んだのです。
ろくにものも食べず、ついつい調子に乗って、今までに飲んだこともない量のビールを!
お酒を飲んで、“目が回る” 本当に世界がグルグル廻り出したのです。あんな経験は
あの時が最初で最後でした。ああ~酔ったと思った途端、畳敷きのその部屋でバタンキュウ、
宴会が終わり、両脇を友達に支えられ、やっとのおもいで家にたどり着いた有様でした。

この時以来、お酒を飲むたびにビクビク。とにかく泥酔だけはしたくない、常にその気持ちだけです。
今も、そう。お酒は、気持ちよく飲めて、ほろ酔いが一番でしょう。浴びるほど飲むなんて、後が怖くて
とてもじゃないが出来ません。
普段は、ほとんどビール。日本酒、焼酎、ワインは気の向いた時に。

津軽出身の作家、太宰治も“酒のみ”だったようですが、その短編集「酒の追憶」の中に、“ひや酒”
について、「ひや酒は、陰惨きわまる犯罪とされていたわけである…」とあり、何か、ひや酒飲むのは
すさんだ生活の象徴でもあり、そして、ひや酒=酒飲みのマイナスイメージに。
一升瓶を、ドンと目の前に置いて、コップ酒でぐいぐい飲む、太宰先生は七合くらいまで飲んだようですが、
とてもとても恐ろしくて、私には飲めません。4合位でしょう。
なにしろ、ひや酒は後で、突如きいてくるそうです。ちどり足どころか、足は宙に浮き、世界が自分を中心に
廻り出すそうですから。

場末の酒場で、一人ちびちびやって、愚痴ってるのも情けない。かと言って、家でこれまた、チビチビやってると、
「片づかないじゃないの!」の言葉が返ってくるし、落ち着いてゆっくり飲める場所って、以外と少ないんだよね。
これからの秋の夜長、月見酒もいいよね~
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