とあるスーパーでの事・・・
エレベーターで下に行こうと3階から「B1」のボタンを押した。
すると・・・
「すみません!乗ります・・・おじいさん早く!!」
と、老夫婦が焦ってるが、ゆっくりと乗ってきた。
「何階ですか?」
と、俺が聞くと・・・
婆さん 「・・・3階をお願いします」
爺さん 「バカ!ここは3階だよ!」
婆さん 「あぁ??」
爺さん 「ここはサ・ン・カ・イ!! 何階に行くんだ??」
この時点で、俺はコントを見てるようで、かなり「ウケ」てた
が、エレベーターは既に「B1」へ向かってる↓・・・
俺も焦る
「何階ですか??」
↓ 2階・・・
↓ 1階・・・
俺は言った・・・
俺 「もう地下に着きますよ・・・」
婆さん 「あぁじゃ・・・2階お願いできますかい・・・」
俺 「いや!だから・・・・・」
チ~~ン
地下に着いた・・・
ドアが開く・・・
婆さん 「ここは2階ですかい?」
俺 「いや!ここは地下です」 (かなりウケてる俺)
婆さん 「はい!ありがとう・・・」
俺 「 えっ??」
そう言って、爺さんを連れて降りていった婆さん・・・
って、おいおい
2階に行くんじゃなかったんかい
と、心の中で突っ込みを入れる俺
そして、大ウケの俺
気になったから少し後をつけて歩く・・・。
すると、婆さんは買い物カゴをカートに乗せ、爺さんが押す・・・。
のんびりゆっくりと、何の迷いもなく野菜コーナーを物色していた。
「地下でよかったんだ・・・」
う~~~ん・・・
深い
「2階」って言ったにも関わらず、地下で降りた婆さんに何も言わず付いていった爺さん・・・
「グッ」ときたぜよ
「夫婦なんだなぁ・・・」
俺は、さっきまでの「笑い」から、ほのぼのとした「笑み」に変わっていた・・・
朝日の影より夕日の影が長いように
老いて尚も変わらぬ夫婦愛に羨望かな・・・
家に着くと、新宿の高層ビル群が夕日に染まりつつあった・・・
そして俺は・・・
冷え切った部屋のホットカーペットの電源を入れた・・・・・
ほいたら ・・・