シムシティ:コンプリートエディション [オンラインコード] | |
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ウィル・ライト作の「シムシティ」というゲームが登場した。私が熱心にやりこんだのは続編の「シムシティ2000」の方である。ウィルライトが3年に渡り都市計画論などを研究し、その成果をゲームシステムに盛り込んだのがシムシティ2000である。
秋葉原に行って英語版の分厚い「シムシティ2000」の解説書まで買い込んでプレイした。
一通り開発すると、人口が飽和し、予算も頭打ちになる。現状維持が精一杯になり、どうやったら更なる成長が見込めるのかよく分からない。最後は災害コマンドを乱発して破壊の限りを尽くして終わりにするのが通例だった。
発電には石炭発電所、水力発電所、石油発電所、天然ガス発電所、原子力発電所、風力発電所、ソーラー発電所、マイクロ波発電所、核融合発電所などがあった。どれも一長一短であったが、事故リスクを勘案しなければ、原子力発電が有利な設定だった。また、事故が起きてもゲームオーバーにはならず、一部のエリアが放射能マークとなって使えなくなるだけで、ゲーム自体は続行された。
原発と隣接している都市なんか住みたくない。プレイヤーとしては原発は避けたい。私自身は90年代から反原発だったが、C/Pが良いのでシムシティ2000では原発を使ったことも有る。
このまま営々とゲームを続けたどうなるのか興味が有るわけだが、当時はパソコン自体が高いので、ゲームの行方を見るだけのために起動し続けるのも憚られた。
スーパーファミコンの『シムシティー』を1万4000年も続け、その軌跡をサイト上に掲載している人がいる。
結果は複数の原子力発電所がメルトダウン(放射能漏れ)を起こし、どこにも人が住めない状態になってしまったようだ。
プレイヤーは「放射能は76年経った今もしっかり残っている。私の頭の中では30年~50年程度で消えてしまうはずだったのだが、どうやら間違いだったようだ」と述べている。
シムシティのゲーム上、原発事故で失われるエリアは少しだが、長い年月に多数の原発が事故を起こすと、ほぼすべてが「放射能の海」となってしまった。
現実の原発は1基で有機生命体のメカニズムを破壊しうるだけの核分裂物質を内蔵しているので、まったくの放置状態になれば、文字通り世界の終わりである。
それではさすがにゲームバランスが悪いと判断したのか、ウィル・ライトは原発事故を限定的な被害に留めた。
しかし、放射能を永続的消えない設定にしたことにより、原発により都市が滅亡するという未来を我々に指し示した。
参考
シムシティー1万年への道
http://simcity.s14.xrea.com/10000/index.html
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