ポピュラス ザ ビギニング | |
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かつて、天才ゲームデザイナーとの誉れ高きピーター・モリニューが開発した「ポピュラス」(1989年ブルフロッグ)というゲームが流行した。
私はPC-98で遊んでいたが、翌年にはスーパーファミコンへ移植され、その後も様々な機種に移植された。
populousとは「人口密度の高い、人口の多い」という意味だそうだ。
ウィル・ライト制作の「シム・シティ」が市長の視点なら、「ポピュラス」は神の視点で遊ぶゲームである。
「ポピュラス」一人一人を直接操作するのではなく、土地の造成を行い、人々を間接的に誘導する。自らを崇める種族を繁栄させながら、敵対する種族を滅ぼすという目的を持った、リアルタイムシミュレーションゲームである。自らは神として、敵対種族(宗教勢力)に災害を起こして妨害する。敵対種族の徹底的な殲滅が勝利条件であり、自身は神として終盤では総人民に対して宗教総動員コマンドを発令し、ハルマゲドン的終局を目指すというゲームであった。
当時、私はポピュラスを単なる戦争ゲームとして遊んでいた。戦争における宗教動員という視点に今ひとつ感応できなかった。後にAge of Empireシリーズが出現し、こちらは明確に文明レベルの向上や軍事ユニット開発・製造を指示するスタイルであったが、「文明の象徴」建立が勝利条件の一つとなっており、基礎には民族ごとの宗教的動員があることを伺わせるゲームシステムだった。
現実において全ての戦争は宗教によって発生する、もしくは宗教動員が必要とされると規定される。仮にピーター・モリニューが現実の戦争に対する警句として、このゲームを製作したのであるならば、けだし慧眼であったと言わざるをえない。
参考
ポピュラスシリーズ第1弾
http://www.geocities.jp/gurafsander/gamedera.retrogamehonbo.Populous.html
ポピュラスDS(特典無し) | |
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