2014.6.14(土) 自主巡回 北高尾
第1回自主研修「八王子城秘話、よもやま話」として八王子城の歴史的背景や
周辺の係り等を検証しながら歩く。
◆参加者: 14名(反町L,齋藤SL) ◆ 天候: 晴
◆コース: 高尾駅北口~八王子管理事務所 ~八王子城跡~ 富士見台(昼食)
~地蔵平~駒木野~高尾駅北口
◆行程:約8km 所要時間6.5h
関東地方は6月5日に梅雨に入り、お天気が心配されたが,今日は雨の心配は無さそう。
高尾駅北口から8:35発の八王子城跡行きにのり、20分程で「管理事務所」に着く。
ここで、ミーティング、準備体操、身支度を整え,14名を2班に分け9:00スタート。
途中、巡視にあたっての基本事項をまとめた資料「巡視必携」を会長より説明、
認識をあらたにし安全な活動を心掛ける。
九合目を過ぎて間もなく、視界が広がり眼下に八王子市街地、遠くスカイツリーも幽かに見える。
かつてここから敵の軍勢が見えたのか~----
[本丸周辺の曲輪(くるわ)]について
☆「曲輪」--- 城を構成する区画単位で、地形などを構成することを”縄張り”という。
敵を防ぎやすいように周囲を曲線にしているので、この名がある。
「標高460mの深沢山山頂に設けられた本丸を中心に、松木曲輪、小宮曲輪などの
曲輪が配置された要塞部は、籠城のための施設と考えられる。
急峻な地形を利用した山城は、下からは攻めにくく、上から攻撃できる守りには有利な構造となっている。
天正18年(1590)旧暦6月23日、豊臣秀吉の命を受けた前田利家、上杉景勝、真田昌幸らの軍勢に加え、
降参した北条勢を加えた数万の大軍が八王子城に押し寄せた。
一方、小田原に籠城中の城主北条氏照を欠いた留守部隊は、必死に
防戦したが、一日で落城してしまった。激戦の末、守備した北条はもちろんのこと、
攻めた豊臣方にも多くの犠牲あったという。」
北条氏照が八王子城築城にあたり、城の守護神とした「八王子権現が祀られている。
本丸跡に向かう途中、足元には「クスサンの幼虫」がウロウロしていました。
本丸跡は、城の中心で最も重要な曲輪で、平地があまり広くないので、大きな
建物は無かったのではないかという。
馬(こま)冷し場と呼ばれる場所の堀切を過ぎ、松木曲輪の下にあるのが坎井(かんせい)
と呼ばれる井戸跡です。
今でも手押しポンプを上下したら、冷たい水がでてきました。
飲めるかどうかは保証の限りではありませんが----。
ここからまだ30分程山道を歩き、
「詰の城」と呼ばれる最深部の防御施設にでてきました。
12時まえに「富士見台」に到着。ここで昼食。
ここでリーダーが高尾山周辺の古地図を広げ、高尾今昔物語の緑陰講座があり盛上る。
合わせて、山の歩き方の実習があり、昼食後の
下りは山の事故の多い時間帯との話もあり、アップダウンのある道を
慎重に歩き出す。途中、掛り木の処理もした。
「地蔵平」 13:44着。 リーダーから地蔵尊の復元作業に
携わった話を聞く。木枠に入った60kgを超える地蔵尊を
運んできたそうです。
「 永の歳月 傷みし地蔵尊 復元かなえて 心のうれしさ」
の文字が見える。 その前で今日のメンバー。
電車の高架下でリーダーから最後の?講義。
「このレンガの積み方はイギリス式? フランス式?」
----イギリス式でした。 長辺、短辺の使い方で
違いがありそうです。
高尾駅北口で今日の報告で締め。
日本百名城 国史跡 八王子城跡の歴史を訪ね、
珍しい「キヨスミウツボ」を垣間見ることもでき、
梅雨の晴れ間の学習の一日でした。
☆今日の花
「キヨスミウツボ」は、地中で木の根に寄生する多年草です。
(from SI) 写真一部 (from KK)