2016/02/27 自主巡回 八王子城跡~富士見台~駒木野
巡回リーダー:正田 参加者 6名
コース (高尾駅~)八王子城跡バス停~八王子城跡~富士見台~駒木野~高尾駅(解散)
高尾駅前より、バスにて終点の八王子城跡まで乗車の後、ガイダンス施設上の八王子城の地形模型のある広場にて、今日の巡回のテーマとミッションを確認する。「冬ならではの高尾からの眺望」が今日のテーマであり、そして、今日のミッションは登山道にある案内板(指導標矢羽)の表示について、利用者目線に沿って改善策などを検討するといったことだ。
私にとって、これまで山の案内板は、それらが設置された地点を通過する際、進行方向を誤っていないかなど確認するツールとして存在している程度。その表記を個別具体的に、いちいち気にしたことなどなかったように思う。しかし今回、その一つひとつを確認、いや、メンバーにて議論しながら巡回してみると、道しるべとして表記の意図はどこにあったのかなど、様々な考察を行うことができた。
ちなみに、その表記は、矢羽の左右に「新道 至 城山山頂 八王子神社」「旧道 至 城山山頂 八王子神社」といった形にて行先は同じだが、2つのルートを選択させるものであったり、「至 高尾山 陣馬山」「至 八王子神社 元八王子町」あるいは「山頂をへて高尾山・陣馬山に至る」「元八王子 高尾駅方面」と広域を概念化ものする、逆に「詰城 富士見台 北高尾山稜 堂所山」「八王子城山」と具体的なポイントを示すもの、さらには「富士見台0.4km 堂所山 明王峠」「八王子城山1.0km」と距離も併せて示すものと、また、英語表記も併記されているものと、様々なパターンがあるようである。たくさんの利用者・多くのニーズがある高尾にあって、限られたスペースしかない指導標の矢羽である中、その表記をいかにしていくのか、今後の案内板の改善に期待していきたい。
さて、八王子城跡から広がる関東平野の眺めとともに、400余年前の往時を偲ぶ。ちょうど今、NHKの大河ドラマ「真田丸」にて放映される時代も近い頃かと、そのようなことを思いつつ、八王子城跡の歴史・文化を示す案内板にて「天正18年(1590)旧暦6月23日、豊臣秀吉の命を受けた前田利家、上杉景勝、真田昌幸らの軍勢・・・」との記載を見つける。そして、富士見台にて昼食をとる頃には早朝、美しく見えていた富士も残念ながら、ぼんやりと霞んでいた。さらに、駒木野では満開の白梅、高尾駅まで道沿いに早春を感じさせる花を愛でるなど、歴史と自然と高尾らしさを十分に満喫した巡回であった。
(記録:高尾SR HS、撮影編集 川原田)