参加者:14名(うち都レンジャー2名、飛び入り2名)
高尾山麓での自然・コース情報提供と自然地の適正利用のPRを目的とした駅前ブース(仮称)活動が始まりました。この駅前ブースは、京王電鉄、高尾サポートレンジャー会、東京都が協力して行う活動です。定期的な活動にするため、しばらくは試行という位置づけで改善を繰り返しながらの活動になります。今回はその第一回目ということもあり、情報提供・PRをするだけでなく、ブース設置によって駅前が混雑してしまわないか等を調べる調査も行いました。途中から「気になったので見に来ました」というメンバーも二人加わり、にぎやかな船出となりました。
当日朝、都内はあいにく小雨が降る天気で、人出は非常に少ないのではと心配になっていました。しかし、お昼にはときおり太陽が顔をのぞかせるほどに天気は回復し、多くの方が高尾山口駅から高尾山へと向かっていきました。8:30から15:00までの間にブースを訪れた方は約200名。「どのコースを登るかまだ決めていないんだけどお勧めコースはどこですか?」、「今どんな花が咲いていますか?」などの質問が多かったほか、「山道を外れて歩くと自然があれてしまうんですね」、「リスが見たい!」、「キャッシュコーナーはありますか?」、「ビアガーデンを予約したいんだけど」などなど様々な質問や意見が寄せられました。外国人の利用もあり、たどたどしい英語で解説したにもかかわらず、帰りがけにまたブースに立ち寄ってくれて「楽しめたよ。ありがとう。」とお礼の言葉をもらったときは素直に嬉しくなりました。ブースに近づいてきた方への声のかけ方や、話の内容、予測しなかったような質問への回答の仕方など、課題が多く見つかった第一回試行でした。
混雑度・導線調査では、約500名分のサンプルが集まりました。このデータをまとめてみると、心配されたブース周辺での混雑は起きていませんでした(少し残念ですが)。また、改札口から斜め右へまっすぐ通り抜ける方が一番多いこともわかりました。このような方に効果的にブースの存在をPRするにはどうすればよいのか、対策を考えなければなりません。ブースは駅舎の中で行う活動であり、普及啓発と駅利用者の安全管理との兼ね合いは大きな課題です。駅利用者の安全や快適性を損なうことなく、普及啓発を促進するためにはどうすればいいのか。これからも調査を重ねるとともに、データに基づいて考えをまとめたいと思います。参加者の皆様、お疲れ様でした。(都レK)
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