少年少女世界童話全集の第10巻は…
心優しい少女と永遠の少年の物語です。
この巻も状態は悪いです…
因縁の対決!
本当の主人公はウェンディーかもしれません。
どんなドラマが待っているのか…
ロンドンの町にウェンディーという女の子がいました。
彼女はダーリング家の長女で、二人の弟がいます。
それに、両親がいるので、五人家族というわけです。
いや、もう一人…じゃなくて、もう一匹いました。
ナナという名前の犬です。
真夜中になると、一人の少年が現れることがあります。
この少年こそがピーター(ピーター・パン)なのです。
ある夜のことです。いつものようにピーターがやってきました。
ところが、ピーターはナナに見つかってしまいます。
ナナが追ってくるので、ピーターは慌てて逃げました。
ピーターはナナに自分の影を取られてしまいました。
窓から飛び出したとき、影だけが逃げ遅れてしまったのです。
ピーターはティンク(ティンカー・ベル)という妖精に相談して、
影を取り戻そうとします。
クローゼットの中から影を見つけましたが、うまく体に付けられません。
そのとき、ウェンディーが部屋へ入ってきました。
ピーターとティンクを見てもウェンディーは驚きませんでした。
ウェンディーは針と糸でピーターに影を縫いつけるのでした。
ピーターはウェンディーにドングリの首飾りをプレゼントします。
それから御伽の島のことを話すのでした。
ピーターの話を聞くと、ウェンディーは島へ行ってみたくなりました。
御伽の島には六人の迷子がいるそうです。
ピーターはウェンディーに『彼らのお母さんになってほしい』と言います。
ウェンディーはジョンとマイケルも一緒にという条件で、
御伽の島へ行くことになりました。
ピーターが粉を振り掛けると、ウェンディーたちは空へ舞い上がりました。
島が見えた途端、一本の矢が飛んできてウェンディーの胸に…
しかし、矢はドングリの首飾りに刺さっていました。
ピーターのプレゼントがウェンディーの命を救ったのです。
ウェンディーが撃たれた理由がわかりました。
ティンクがピーターとウェンディーの仲に嫉妬していたのです。
それで子供たちにウェンディーを撃つように頼んだのです。
ティンクは謝りましたが、ピーターは許しませんでした。
二人は一週間だけ絶交することになりました。
御伽の島のお母さんになったウェンディーは忙しい日々を過ごします。
海には美しい人魚が泳いでいます。
しかし、彼女たちは急に姿を消してしまいました。
フック船長の率いる海賊の一団がやってきたのです!
フック船長はピーターに右手を切り落とされた恨みがあります。
さあ、一対一の勝負です!
ピーターの仲間たちもフックの子分と戦います。
しかし、途中でワニが襲ってきたので、海賊たちは逃げ出しました。
フック船長も海へ飛び込みます。
次の日の朝、大勢のインディアンたちがやってきました。
先頭に立っているのはインディアンの酋長です。
ピーターの顔から血の気が引きます。彼らは何が狙いなのか…?
酋長の娘であるリリーがピーターに挨拶しました。
彼女はピーターに助けてもらったことがあるそうです。
インディアンたちはピーターに恩を返しにきたというわけです。
心強い味方ができました。
その頃、ウェンディーの両親は悲しんでいました。
もう子供たちは帰ってこないのか…
ウェンディーと二人の弟も両親のことを忘れてはいません。
三人はロンドンへ帰る支度を始めます。
また、御伽の島の子供たちも『ロンドンへ行きたい』と言いました。
ピーターは引き止めようとはしませんでした。
そんなとき、またフック船長たちが攻め込んできました。
ウェンディーがフック船長に捕まってしまいます!
次にフック船長はピーターの隠れ家へ向かいました。
中を覗くと、ピーターが眠っています。
(今なら確実に剣で…)
しかし、ピーターの寝顔を見た途端、フックは気が変わりました。
彼は剣ではなく、毒薬でピーターを殺そうとします。
数時間後、戸をノックする音でピーターは目を覚まします。
飛び込んできたのはティンクでした。
ティンクからウェンディーたちが拐われたことを聞いて、
ピーターは剣を取りました。
そして薬を飲んでから出発しようと思って、瓶を取りました。
薬のことはウェンディーに厳しく言いつけられていたからです。
ところが、瓶を持った途端、ティンクが慌てて止めました。
『それには毒が入っているのよ!』
しかし、気紛れのティンクの言葉なんて信じられません。
ピーターは耳を貸さずに薬を飲もうとしました。
ティンクは強引に瓶を奪い取ると、中身を自分で飲んでしまいました。
ティンクはフック船長が毒を盛っているのを知っていたのです。
ピーターは瀕死のティンクに謝りました。ティンクはピーターに言います。
『励ましてくれる人がいれば、私は元気になる…』
ピーターが祈ると、ティンクを励ます人々の声が響いてきました。
ティンクが少しずつ元気を取り戻していきます。
もう大丈夫でしょう。さあ、ウェンディーたちを助けに行かなければ!
果たして間に合うのでしょうか…
フック船長はウェンディーだけでなく、六人の子供たちも殺すつもりです。
もう助からないのか… そう思ったとき…
間一髪でピーターが駆けつけました。
ピーターはウェンディーを縛っている縄を解くと、フックと対決します。
ピーターの剣が閃き、フックは海に落ちました。
これで何もかもが終わりました。
ウェンディーは二人の弟と御伽の島の六人を連れて我が家に帰ります。
お母さんは喜びました。
ピーターはティンクと共に御伽の島へ帰ります。
彼は学校が嫌いですし、大人になりたいとも思っていません。
いつまでも少年のままで自由に生きていきたいのです。
ウェンディーたちは二人を笑顔で見送ります。
これが最後ではなく、また会える日が来ると信じて…
初めて熟読しましたが、名作と言われる理由がわかったような気がします。
心優しい少女と永遠の少年の物語です。
この巻も状態は悪いです…
因縁の対決!
本当の主人公はウェンディーかもしれません。
どんなドラマが待っているのか…
ロンドンの町にウェンディーという女の子がいました。
彼女はダーリング家の長女で、二人の弟がいます。
それに、両親がいるので、五人家族というわけです。
いや、もう一人…じゃなくて、もう一匹いました。
ナナという名前の犬です。
真夜中になると、一人の少年が現れることがあります。
この少年こそがピーター(ピーター・パン)なのです。
ある夜のことです。いつものようにピーターがやってきました。
ところが、ピーターはナナに見つかってしまいます。
ナナが追ってくるので、ピーターは慌てて逃げました。
ピーターはナナに自分の影を取られてしまいました。
窓から飛び出したとき、影だけが逃げ遅れてしまったのです。
ピーターはティンク(ティンカー・ベル)という妖精に相談して、
影を取り戻そうとします。
クローゼットの中から影を見つけましたが、うまく体に付けられません。
そのとき、ウェンディーが部屋へ入ってきました。
ピーターとティンクを見てもウェンディーは驚きませんでした。
ウェンディーは針と糸でピーターに影を縫いつけるのでした。
ピーターはウェンディーにドングリの首飾りをプレゼントします。
それから御伽の島のことを話すのでした。
ピーターの話を聞くと、ウェンディーは島へ行ってみたくなりました。
御伽の島には六人の迷子がいるそうです。
ピーターはウェンディーに『彼らのお母さんになってほしい』と言います。
ウェンディーはジョンとマイケルも一緒にという条件で、
御伽の島へ行くことになりました。
ピーターが粉を振り掛けると、ウェンディーたちは空へ舞い上がりました。
島が見えた途端、一本の矢が飛んできてウェンディーの胸に…
しかし、矢はドングリの首飾りに刺さっていました。
ピーターのプレゼントがウェンディーの命を救ったのです。
ウェンディーが撃たれた理由がわかりました。
ティンクがピーターとウェンディーの仲に嫉妬していたのです。
それで子供たちにウェンディーを撃つように頼んだのです。
ティンクは謝りましたが、ピーターは許しませんでした。
二人は一週間だけ絶交することになりました。
御伽の島のお母さんになったウェンディーは忙しい日々を過ごします。
海には美しい人魚が泳いでいます。
しかし、彼女たちは急に姿を消してしまいました。
フック船長の率いる海賊の一団がやってきたのです!
フック船長はピーターに右手を切り落とされた恨みがあります。
さあ、一対一の勝負です!
ピーターの仲間たちもフックの子分と戦います。
しかし、途中でワニが襲ってきたので、海賊たちは逃げ出しました。
フック船長も海へ飛び込みます。
次の日の朝、大勢のインディアンたちがやってきました。
先頭に立っているのはインディアンの酋長です。
ピーターの顔から血の気が引きます。彼らは何が狙いなのか…?
酋長の娘であるリリーがピーターに挨拶しました。
彼女はピーターに助けてもらったことがあるそうです。
インディアンたちはピーターに恩を返しにきたというわけです。
心強い味方ができました。
その頃、ウェンディーの両親は悲しんでいました。
もう子供たちは帰ってこないのか…
ウェンディーと二人の弟も両親のことを忘れてはいません。
三人はロンドンへ帰る支度を始めます。
また、御伽の島の子供たちも『ロンドンへ行きたい』と言いました。
ピーターは引き止めようとはしませんでした。
そんなとき、またフック船長たちが攻め込んできました。
ウェンディーがフック船長に捕まってしまいます!
次にフック船長はピーターの隠れ家へ向かいました。
中を覗くと、ピーターが眠っています。
(今なら確実に剣で…)
しかし、ピーターの寝顔を見た途端、フックは気が変わりました。
彼は剣ではなく、毒薬でピーターを殺そうとします。
数時間後、戸をノックする音でピーターは目を覚まします。
飛び込んできたのはティンクでした。
ティンクからウェンディーたちが拐われたことを聞いて、
ピーターは剣を取りました。
そして薬を飲んでから出発しようと思って、瓶を取りました。
薬のことはウェンディーに厳しく言いつけられていたからです。
ところが、瓶を持った途端、ティンクが慌てて止めました。
『それには毒が入っているのよ!』
しかし、気紛れのティンクの言葉なんて信じられません。
ピーターは耳を貸さずに薬を飲もうとしました。
ティンクは強引に瓶を奪い取ると、中身を自分で飲んでしまいました。
ティンクはフック船長が毒を盛っているのを知っていたのです。
ピーターは瀕死のティンクに謝りました。ティンクはピーターに言います。
『励ましてくれる人がいれば、私は元気になる…』
ピーターが祈ると、ティンクを励ます人々の声が響いてきました。
ティンクが少しずつ元気を取り戻していきます。
もう大丈夫でしょう。さあ、ウェンディーたちを助けに行かなければ!
果たして間に合うのでしょうか…
フック船長はウェンディーだけでなく、六人の子供たちも殺すつもりです。
もう助からないのか… そう思ったとき…
間一髪でピーターが駆けつけました。
ピーターはウェンディーを縛っている縄を解くと、フックと対決します。
ピーターの剣が閃き、フックは海に落ちました。
これで何もかもが終わりました。
ウェンディーは二人の弟と御伽の島の六人を連れて我が家に帰ります。
お母さんは喜びました。
ピーターはティンクと共に御伽の島へ帰ります。
彼は学校が嫌いですし、大人になりたいとも思っていません。
いつまでも少年のままで自由に生きていきたいのです。
ウェンディーたちは二人を笑顔で見送ります。
これが最後ではなく、また会える日が来ると信じて…
初めて熟読しましたが、名作と言われる理由がわかったような気がします。