TAKAYAN'S ROOM

主にゲームブックを楽しんでいます

《電脳破壊作戦》 第42話 ラディクスの人々

2024年07月08日 22時14分22秒 | 電脳破壊作戦
ポーキーは相変わらず階段の前に座っていて、両手で宝石を弄んでいた。

リアン「さっきはどうも…」

ポーキー「いらっしゃいませ。歓迎しますぞ」

あたしは彼の隣に腰を下ろすと、ラディクスのことを聞いてみる。

リ「この星では、何もかもロボットに任せてるんだね…」

ポ「ああ、既にラディクスの暮らしは完成の域にある。
 だから人間も規則正しい生活を続けられるのさ」

リ「規則正しいですって!? 冗談よね?」

ポ「他の星の人は驚くだろうが、あれが普通なんだよ。
 もちろん、ロボットに頼ることに不満を持つ人もいる。
 大学の職員や学生たちは『怠惰な生活は嫌だ』と抗議しているが、
 彼らの反対運動も大した成果を上げてはいない。
 ラディクスの住人の大半はアルカディア人のために働きたくないから、
 仕事はロボットに任せればいいと思っているんだ。
 ロボットも人間も、今ではアルカディア人の奴隷も同然だからね」

リ「……」

この星の人たちも、アルカディア人の奴隷のように働かされるのは嫌だろう。
人間にだってプライドがある。

リ(でも…)

だからといって、自分たちが仕事をしないでいいという理由にはならない。
自分さえ良ければ、それでいいという考え方は間違ってる!

リ(その腐った人間性が星の環境に適応してしまったんだ…)

彼らにとって、あたしみたいに他の星で育った人間は異質というわけね。

リ(トロポスの規律も、このラディクスの退廃も…)

それぞれの星に住んだ人間たちのせいだ!

リ「ありがとう。参考になったわ」

ポーキーと話をして本当に良かった。
この星でどんな人に出会っても、冷静に対処できるだろう。
(運点+1だけど、原運点の値を超えられないので、変化しない)

リ(とりあえず大学へ行ってみよう。何かわかるかもしれない)

あたしはモノレールに乗り込む。











三十分ほどで大学に着いた。

・大学に入る

・しばらく外で様子を見る

近くに博物館もあるようだ。


★ステータス
技術点 11/11  体力点 17/17  運点 11/11

★持ち物
レーザー・ソード
反重力バックパック(品物を六つまで入れることができる)
(赤外線スキャナー)
(ブレスレット)
()
()
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★所持金
2120クレジット

★コードの手掛かり
け! たたかいはわれらのたのしみ
はたぎる、もたもたするな
んのうのアルカディオンよ!
うをおしむな、すすめ、つねにすすめ!
け! いくさのおたけびに、ちはさわぐ
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《電脳破壊作戦》 第41話 浴室へ直行

2024年07月08日 18時57分44秒 | 電脳破壊作戦
ホテルに向かう途中、あたしは奇妙なことに気付いた。

リアン「これは…?」

いくつかの建物が倒壊している。けれど、壊れた建物の周りは無傷だった。

リ(特定の場所だけを狙うように… なぜ…?)

解体工事中なのかな?











やがて〈ポーキーズ・パレス〉に着いた。

リ「…!」

玄関の前にある階段に太った男が座っている。あたしは声を掛けてみた。

リ「こんにちは」

男「こんにちは。このホテルのオーナーです。よろしくお願いします」

リ「あら? あなたが…」




男「ポーキー(太った男)と呼んでください」

そう言うと、男は立ち上がって一礼する。

リ「は、はあ…(*´・-・`*」)

なるほど、なぜホテルの名が〈ポーキーズ・パレス〉なのかわかったわ。

リ(まあ、そんなことはどうでもいいか…)

あたしはフロントで宿泊の手続きを済ませて、部屋にチェックインした。
(所持金-50、2170→2120)

リ「そういえば、昨日はお風呂に入ってない…」

ポイッ… ポイッ… ポイッ…

手早く服と下着を脱ぎ捨てて、シャワーを浴びることにする。











リ「あー、さっぱりした。次は御飯♪」

あたしは新しい下着を着けると、ゆっくりと軽食を味わう。

リ「もぐもぐ… 安いホテルの割にはおいしいじゃん」

ふう、満腹だぁ。
(体力点+2だけど、原体力点の値を超えられないので、変化しない)

そんじゃ、オーナーのポーキーと話をしてみよう。

リ(何を聞こうかしら…)

・この星について

・破壊された建物について

おっと、外へ出る前に服を着なくちゃ!(*;^o^*)


★ステータス
技術点 11/11  体力点 17/17  運点 11/11

★持ち物
レーザー・ソード
反重力バックパック(品物を六つまで入れることができる)
(赤外線スキャナー)
(ブレスレット)
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★所持金
2120クレジット

★コードの手掛かり
け! たたかいはわれらのたのしみ
はたぎる、もたもたするな
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《電脳破壊作戦》 第40話 贅沢はできない

2024年07月08日 16時41分31秒 | 電脳破壊作戦
コンピュータ「リアン、起きてください」

リアン「う、う~ん…(*∋_∈*)」

コンピュータ「ラディクスが見えてきました」

リ「あれがラディクス…」

地球ほどじゃないけど、美しい星だ。











数時間後、あたしの宇宙船は無事にラディクスの宇宙港へ着陸する。

リ「うわっ!?(((((*゜゜;*)」

宇宙船の周りに大勢のアルカディア人が駆け寄ってきた。

コンピュータ「あなたがジリディウムを運んできたことを喜んでいるんですよ。
      ジリディウムは彼らの行っている研究には欠かせませんからね」

リ「爬虫類みたいな顔の連中に歓迎されても嬉しくない…」

あたしは時計を見た。

リ「今は早朝… 出発は四十八時間後だから…」

二日間、このラディクスに滞在できるってわけだ。
あたしは登録を済ませると、宇宙港の出口へ向かう。

リ「あっちを見ても、こっちを見ても…」

宇宙港では多くのロボットが忙しそうに動いている。
必要に迫られない限り、この星の住人たちが働かないという噂は本当らしい。
重力が地球よりも弱いので、歩くのは楽だけど…

リ(ちょっと動きにくいな…)

こんなに重力の軽い星に来るのは初めてだもん。

リ(早く弱い重力に慣れないと…)

あたしの使える交通機関は一人乗りのモノレールだけだ。
モノレールに乗って、あたしはラディクスの大都市へ行くことにする。
多分、そこにレジスタンスたちがいるはずだ。

リ(そうそう、寝泊まりする場所も確保しないと…)

あたしはモバイルパソコンの電源をONにして、ホテルのリストを表示させた。
人間も泊まれそうなホテルは二つしかない。

リ「〈ゾディアック・ホテル〉の料金は一泊が375クレジット…」

高級ホテルらしく、ユーザーからの評価は高い。だけど、料金も高い…

リ「〈ポーキーズ・パレス〉の料金は一泊が50クレジット…」

こちらは特にレビューは無い。

・〈ゾディアック・ホテル〉に泊まろう

・〈ポーキーズ・パレス〉に泊まろう

リ(375クレジットって、大金だよね…)

あたしは〈ポーキーズ・パレス〉を目指して歩き始める。


★ステータス
技術点 11/11  体力点 17/17  運点 11/11

★持ち物
レーザー・ソード
反重力バックパック(品物を六つまで入れることができる)
(赤外線スキャナー)
(ブレスレット)
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★所持金
2170クレジット

★コードの手掛かり
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《電脳破壊作戦》 第39話 食べた後は寝る

2024年07月08日 14時05分56秒 | 電脳破壊作戦
リアン(ラディクスって、どんな星だったかな。あたしの知る限りでは…)

少なくともトロポスよりは居心地がいいはずだ。
トロポスは文化も技術も時代遅れの星だったもん。

リ(だけど、ラディクスでの仕事は苦労するかも…)

あたしはラディクスのレジスタンスのリーダーのことを何も知らなかった。

リ(彼(または彼女)を見つけて、コードの手掛かりを聞き出せればいいけど…)

また、ラディクスには多くの南アルカディア人が移住してきているらしい。
ラディクスは自由の星でもあり、ルーズな雰囲気の星でもある。
感受性が低い南アルカディア人にとっては住みやすい星なんだろう。
彼らは北アルカディア人や中央アルカディア人よりも心が寛大だけど、
コミュニケーションを取るのは難しい。

リ(あー、眠くなってきた…)

あたしは自分の部屋で体を休める。
体力点が今の値の1.5倍(端数は切り捨て)まで回復する。
(体力点+7だけど、原体力点の値を超えられないので、15→17)

★ステータス
技術点 11/11  体力点 17/17  運点 11/11

★持ち物
レーザー・ソード
反重力バックパック(品物を六つまで入れることができる)
(赤外線スキャナー)
(ブレスレット)
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★所持金
2170クレジット

★コードの手掛かり
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《電脳破壊作戦》 第38話 デザートも頼むわ

2024年07月08日 11時39分05秒 | 電脳破壊作戦
あたしは駆け足で宇宙船に乗り込む。
既にラディクスへ運ぶ荷物は積み込まれ、出発の準備は整っていた。

リアン「ラディクスへ向かうよ」

コンピュータ「承知しました。発進!!」

特にトラブルも無く、宇宙船は大気圏を突破していく。











やがて宇宙船は広大な宇宙空間へ躍り出た。
ディスプレイを見ると、トロポスが小さくなっていくのがわかる。

リ「コンピュータ、何か食べさせて…(*;×◦×*)」

コンピュータ「では、ハンバーグ定食を御用意しましょう」


★ステータス
技術点 11/11  体力点 15/17  運点 11/11

★持ち物
レーザー・ソード
反重力バックパック(品物を六つまで入れることができる)
(赤外線スキャナー)
(ブレスレット)
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★所持金
2170クレジット

★コードの手掛かり
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