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KOIKEYA PRIDE POTATO

2017-10-12 19:45:10 | グルメ

ポテトチップスの老舗、湖池屋から、今年の春頃から販売され始めた新しい商品シリーズ、

その名も、“KOIKEYA PRIDE POTATO”。

今年は原材料である北海道産のジャガイモの記録的不作で、

商品の減産を余儀なくされてしまった、湖池屋やカルビー。

そんななか発売された、このPRIDE POTATOシリーズ。

フライドポテトとかけた、“プライド”ポテトという名のとおり、

ポテトチップスの元祖として、湖池屋のプライドをかけて作ったという意気込みが伝わってくる。

湖池屋が日本で最初にポテトチップスを商品化して、55年目に当たる今年、

“イケイケGOGO!コイケヤ”と、キャッチコピーも用意し、

ロゴマークも一新して世に出した商品の第一弾がこの、PRIDE POTETOだ。

 

昨年まで、カルビーの堅あげポテトを模倣したとしか思えない、

“頑固あげポテト”を主力にして、商品開発を進めていた感があった湖池屋。

必死に創業当時の味を再現しましたとか、元祖をアピールしていたものの、

他社商品に、あまりにも酷似していた商品に、二番煎じ感は払拭できず、

あの現状を見ていて、元祖というプライドも糞もあったもんじゃねえ・・・。

いち消費者として、そんなことを思っていたのだが、ここにきて、ようやっと湖池屋が本気を出してきた。

この新商品、PRIDE POTATOでそう感じた。

  

この商品を初めて知ったのは、衝撃的なテレビCMだった。

白いドレスの裾を引きずって、若い女性がひとり、歌いながら荒地を彷徨う。

その歌声がなんともパワフルでソウルフルで、

え、誰これ?

福原美穂?

・・・じゃないよね?

てっきりCDのCMなんだとばかり思っていたら、ラストに出てくる湖池屋の商品。

よくよく歌詞を聴いてみれば、「100%日本産の芋を使っているのぉ~♪」と、

圧倒的な歌唱力でそれを訴えていた。

 

ちょ・・・まーた湖池屋、パンチの効いたCMを作ってくれる!

湖池屋といえば、毎回笑わせてもらうその個性的なCM。

一度聴いたら忘れないフレーズの、ポリンキーや、カラムーチョのCMソング。

ヘンテコなダンスが目に焼き付いて離れない、ドンタコスや、チビノワのCM。

社交ダンスの練習風景がシュールだった、スコーンのCM。

今回もまた、真面目なのか笑わせようとしているのか解らない、

とんでもなくシュールなCMを作ってくれたもんだ。

 

 

KOIKEYA PRIDE POTATO 秘伝濃厚のり塩

 

そんなシュールなCMに惹かれて、さっそく全種類購入して食べた。

内容量は抑え目だが、既存の商品よりも価格は高め。

しかし、それが納得できるようなラインナップ。

炙り和牛だの、松茸だの、なるほど、高級志向の商品なのだと思った。

  

まず最初に食べたのが、“秘伝濃厚のり塩”。

ラインナップ三種のうち、これがもっともスタンダードなフレーバーだと思ったので、

これからいただくことにした。

のり塩味のポテトチップは好きな方。

青のりの風味が好きなのよね。

国産100%の青のりを使用、焼塩や藻塩など三種類の塩と、

粗挽き,焙煎など、三種類の唐辛子を使用して調味された一品。

 

・・・よぐわがんね。

無難においしい、のり塩味のポテトチップだ。

舌がチープなんで、本来楽しめるのであろう、この商品の良さが判らない・・・。

風味は確かにいいし、塩味もいいと思ったが、

磯の風味ひとつとっても、それが青のりによるものなのか、

藻塩によるものなのか、はたまた相乗効果なのかも判らない。 

もっとゆっくりと味わって、食べるベきだった。

 

 

KOIKEYA PRIDE POTATO 魅惑の炙り和牛

 

次いで“魅惑の炙り和牛”。

スナック菓子で最近多いのが、ビーフ味のフレーバー。

昔からバーベキュー味とか、コンソメ味とかあったけれど、

最近は炭火焼ホルモン味とか、牛タン味とか、塩カルビレモン味とか、凝ったものが多い。

和牛というワードにも惹かれるが、さらに“魅惑の”という修飾語まで付けられている。

これは期待しないではいられない。

・・・。

美味いんだけど、今ひとつパンチがない。

なんだろう、肉の味のほんのり感に、ちょっぴり黒胡椒の刺激。

これまでの既存のビーフ味の商品と比べれば、上品っちゃ、上品。

 

 

KOIKEYA PRIDE POTATO 松茸香る極みだし塩

 

最後に食べたのが、“松茸香る極みだし塩”。

これは美味いっ!

三種のなかで、唯一唸った商品がこれだった。

まず袋を開けた瞬間に、松茸の、あの上品な香りが漂ってくる。

永谷園の松茸のお吸い物ほどではないが、ちゃんと松茸の香りがする。

そして香りのみならず味もしっかりしている。

昆布と鰹のだしと、その旨味を引きたてる塩。

これが松茸の香りと一緒になって、なんともいえない旨さに。

これを食べていて気付いた。

国産に拘った高級志向で、繊細でシンプルな味を楽しむもの。

スナック菓子は濃い味付けが当たり前な現状に、一石を投じる。

PRIDE POTATOの味のコンセプトはこれなのかもしれない。

最初イマイチに感じた、のり塩も和牛も、

そう思って食べ直してみれば、なるほどと納得できるのだった。

 

 

そうしてこの秋、PRAIDE POTATOシリーズに新たなラインナップが加わった。

“長崎 平釜の塩”と、“柚子香るぶどう山椒”の二種だ。

それぞれ、“手揚食感”という、新たな謳い文句も付けられて、

白が基調だった第一弾のパッケージから一新、濃い群青色とビリジアンのパッケージで登場し、

今回新たに放映されたCMも、これまたインパクト大。

最初のCMと同一の曲を、セーラー服姿のおネエちゃん二人が、木の上でソウルフルに歌っている。

さっそく、第二弾となる、この新しいフレーバー二種も食べてみた。

 

 

KOIKEYA PRIDE POTATO 長崎 平釜の塩

 

まずは、シリーズ中でもっともシンプルだと思われる、長崎 平釜の塩。

前回の反省を生かし、今回はゆっくりと味わうことにした。

なるほど・・・シンプルがゆえに、騙しの効かない塩味。

長崎産の平釜で作られたという塩が使用され、

さらにその塩味を引き立てるという、鮪節が使われている。

ソツなく美味しいし、やっぱりどこか上品。

単なるレギュラー味のポテトチップスとは、どこか違う、まろやかで奥深い味。

これはすっかり気に入った。

やっぱりシンプルなのが一番うまい。

 

 

KOIKEYA PRIDE POTATO 柚子香るぶどう山椒

 

次いで、柚子香るぶどう山椒。

袋を開けると、ツーンと柚子のいい香りが漂ってくる。

そして口へ入れれば、ぶどう山椒の風味と辛味を感じる。

ダブル柑橘の、爽やかでさっぱりした風味の一品。

この味の唐揚げがあったら、旨いだろうなあ。

柚子は高知県産,山椒は和歌山県産と、

じゃがいものみならず、香辛料・調味料も産地に拘っているのがいい。

個人的に、せっかく和歌山のぶどう山椒を使ったなら、

もっと香りも辛味も強くてもよかったかもと思ったが、

それだとコンセプトから逸れてしまうな・・・と思い直した。

 

パッケージの裏には、あたかも板前さんが調理しているかのような写真が。

これもまたシュールだ。

 

今のところ、松茸香る極みだし塩と、長崎 平釜の塩の二種が気に入って、

この二種をちょくちょくリピートして食べている。

ただ、ポテトチップス自体、そうそう食べるものじゃないので、そこまでの頻度では食べていない。

だが、湖池屋がPRIDE POTATOを出して以降、そういえばカルビーの商品を買っていない。 

湖池屋のブランドサイトの閉めに、こうある。

>創業時からずっと。

>ポテトチップづくりにかけてきた、その自信と誇りを胸に、

>日本の老舗として、湖池屋らしく、新しい湖池屋へ。

>原点に立ち、未来へ踏み出す。

>新生 湖池屋。

少なくとも自分には、このPRIDE POTATOを通じて、その意気込みというか決意が伝わった。

今後も、このシリーズに期待して、湖池屋の人気ブランドとして定着することを願うばかり。

 

湖池屋といえばベルマーク。

 

湖池屋 KOIKEYA PRIDE POTATO 「100% SONG 航海」篇

KOIKEYA PRIDE POTATOの最新CMがこれ。

これ、てっきり別人の歌に吹き替えているのだと思ったら、

このCMに出演している女の子たち本人が歌っているらしい。

なんでも現役の高校生で、歌がうま過ぎる女子高生として話題のゴスペルシンガーだった。

木に登って歌う二人は姉妹で、向かって右が歌うま女子高生として話題の鈴木瑛美子さん。

左が、その実のお姉さんの、鈴木梨紗子さん。

鈴木瑛美子さんは、FF15のテーマソングも歌ってるらしい。

しかし、瑛美子って名前、奇しくも国内じゃがいもの一大産地で、

カルビーの工場もある、北海道の美瑛町をひっくり返しているのが面白い。

 



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