この夏、プレミアムバンダイで予約開始された商品。
悩みに悩んだ末、けっきょく予約注文してしまったフィギュアセット。
HGドラゴンボール ピッコロ大魔王一味完全セット。
アニメ、ドラゴンボールに登場する、
主人公たちの前に立ちはだかる強大な敵、ピッコロ大魔王。
その一味が勢ぞろいした、ファン垂涎の逸品。
ピッコロ大魔王
誰もが知っているであろう、国民的アニメ、ドラゴンボール。
1984年に少年誌で連載が開始され、翌年には早くもテレビアニメ化。
今や世界中で大人気となった、日本アニメの代表作のひとつであり、
今なお劇場版アニメが公開されたり、新作ゲームがリリースされたりと、
その人気は色褪せることがない。
自分も例に漏れず、ドラゴンボールブームに乗った少年のひとり。
それまで興味がなかったのに、少年ジャンプを購読するようになり、
毎週水曜日は夕方から習字だったので、お母んに録画してもらってアニメも欠かさず観ていた。
若返ったピッコロ大魔王
しっぽの付いた怪力で天涯孤独で純真な少年、孫悟空と、
世界企業の令嬢で容姿端麗の天才少女ブルマの冒険活劇。
7つ集めるとどんな願い事でも叶えてくれるという、ドラゴンボール。
それを探すため、世界中を旅する悟空とブルマの二人。
他にもドラゴンボールを求める敵対勢力も現れ、
仲間が増え、敵が立ちはだかり、修行をして強くなり・・・。
ワクワクハラハラする展開に、少年時代は胸踊らされた。
ちょいちょい挟まれるエッチな描写も強烈に印象に残っていたりする。
ピアノ
そんなドラゴンボールでもっとも真剣に観ていたのが、
まだ主人公、孫悟空が小さかった初期の頃。
ドラゴンボールを集め、レッドリボン軍やピッコロ大魔王と戦っていた頃。
悟空が成長し、他の仲間たちも強くなったとき、
突如、サイヤ人という存在が登場して、急に物語はシリアス路線に。
フリーザ編あたりから あまり観なくなり、人造人間編からはほとんど観ていない。
魔人ブウ編にいたっては、まったく観ていない。
登場人物たちの強さのインフレが上がり過ぎて、つまらなくなった。
タンバリン
昨今のドラゴンボールは興味がなくなってしまったものの、
子どもの頃に観たドラゴンボールは未だ色褪せない。
やっぱり一番ワクワクしたのが、ピッコロ大魔王との戦い。
天下一武道会終了後、突如 現れた尖兵のタンバリン。
瞬殺されるクリリン。
ドラゴンボールを狙う新たな敵、ピッコロ大魔王の存在が露わになる。
タンバリンの手によって、次々とやられる世界の著名な武道家たち。
着々とドラゴンボールを集めるピッコロ大魔王。
それを阻止しようと奮闘する、悟空や亀仙人,天津飯たち。
圧倒的な力の前に次々と倒れる仲間たち。
新しい仲間キャラ、ヤジロベーの登場、
カリン様の元で修業して、見事ピッコロ大魔王を撃破する悟空。
シンバル
そんな面白かったストーリーのなかで、魅力的だったキャラクターたち。
初期の登場キャラクターは、どれも個性があって好きなのだが、
なかでもピッコロ大魔王一味は大好きなデザイン。
これはスター・ウォーズなんかにも言えるのだけど、
自分は人外・異形のキャラクターが好きで、
ピッコロ大魔王一味はまさに自分にドンピシャなキャラデザインだった。
それが一同に揃ったフィギュアセット。
だが・・・その販売価格に購入をためらった。
セットで15,000円!
送料を含めると、15,660円!!
1体2万も3万もする、今どきのスケールフィギュアと比較すれば安い金額なんだけど、
このフィギュアセット、精巧に作られたスケールフィギュアではなく、
あくまでも食玩。
小さいサイズの食玩クォリティのフィギュアに過ぎない。
ドラム
1万5千円・・・。
コロナ禍,ロシアのウクライナ侵攻,製造国である中国の人件費高騰,追い打ちをかける円安・・・。
複数の要因が絡まり、昨今の新作フィギュアの価格高騰はすさまじい。
食玩レベルのフィギュアであっても、高騰化の流れは避けられないということ。
ただでさえボッタクリ感のあるプレミアムバンダイでの販売。
さらに一般販売がほとんどされることがない商品で、割増な価格設定となっているのだろう。
だが・・・この一味が全員立体化され、一同に揃う機会はそうそうあるまい。
意を決して、予約注文ボタンを押した。
そしてそれが、先日届いた。
専用段ボールに入れられて届いたそれを、その日のうちに開梱した。
プレミアムバンダイは服や小物類などをのぞき、
フィギュアや食玩は商品ごと専用段ボールで届けてくる。
これが高い買い物をしても送料無料にならない、
複数個購入しても同梱対応してくれない要因か?
宅配業者や受け取った家族に中身が一発で知られてしまう。
ガンダムやドラゴンボールならいいが、セーラームーンとかプリキュアとかの
美少女フィギュアだと、この仕様に困るひとも居るのではなかろうか?
ノートパソコンでも入ってそうな大きさの平たい段ボール。
段ボールを開梱すると、パッケージが出てくる。
そこまで厚く頑丈でもない専用段ボール。
緩衝材も薄紙もなにもないので、この時点でパッケージにへこみやスレ傷が多数。
専用段ボールの意味なくないですか?
自分は外箱の傷みはそれほど気にしないけれど、
コレクターの中には神経質なひとも多いので、クレーム多いんじゃなかろうか?
パッケージの傷は気にすることなく、まずはそれをじっくり眺める。
玉座に座るピッコロ大魔王を中心に、参謀のピアノ、尖兵のタンバリン、
ヤジロベーに食われたシンバル、最後の刺客ドラム、
そしてドラゴンボールの力によって、若返ってしまったピッコロ大魔王が並ぶ。
一同に揃った錚々たる面々にニヤニヤが止まらない。
パッケージ裏面は、セット内容とサイズ表記まで掲載されていた。
パッケージ裏面を見る。
内容フィギュアが個別に紹介されている。
ピッコロ大魔王やタンバリン、そして・・・電子ジャー。
魔封波でピッコロ大魔王を封印すべく用意された、炊飯器までもがセットになっているのだ。
こんなメルヘンなデザインだったっけ?
こんなデザインの炊飯ジャー、昭和時代に実際にあったなあ。
パッケージをひと通り眺め、いよいよ中身を取り出す。
ブリスターにはめられた、ピッコロ大魔王一味がお目見えする。
丁寧にブリスターを外し、一体一体、慎重に取り出す。
こういうの面倒で苦手・・・。
ピッコロ大魔王2体の触覚は組み立て式。
それぞれの触覚がランナーのままで付属していた。
こういうの苦手なのよね。
むかしはガンガン プラモデル作っていたけれど、
最近めっきりこういう作業が苦手になってしまった。
老眼のせいもあるが、なんか手先が言うことをきかない。
思うように指先が動いてくれないのだ。
これも老化現象のひとつだろうか・・・悲しいことだ。
ピッコロ大魔王の触覚は取り付けを間違えないように、L/R表記がなされていた。
そんな憂いもよそに、ピッコロ大魔王の触覚は難無く取り付けられた。
パーツに間違えないよう、しっかり“L/R”の表記がなされていたし、
こういうのには珍しく、ぴったりとフィットしてくれた。
食玩レベルのフィギュアは、パーツの合いが悪くてなかなかハマらなかったり、
力を入れて過ぎて、うっかり破損してしまうことも多い。
このピッコロ大魔王2体、両方とも触覚はきれいにハマり、しっかり固定できた。
ブリスターパックに入った状態。
ブリスターの端だけじゃなく、中央部にまでダボ穴があり、開封するのにひと苦労した。
力任せに勢いよく開けてしまうと、中身が吹っ飛んで破損したり紛失したりするからね。
それ以外に組み立てが必要だったのはシンバルのしっぽ。
ソフビのおもちゃみたく、大きなダボ穴に“スポッて簡単にはめ込むだけの簡単構造なので、
こちらは何の問題もなく組み立てられる。
あとはそれぞれのフィギュアの足に台座を添える。
台座がなくても自立できなくもないが、台座を付けた方が安定する。
シンバルのしっぽも組み立て式。
ひとつひとつを手に取ってじっくり眺める。
小ぶりながら、精巧によくできてあると思う。
塗装はハミ出しや色飛びなどが散見されるし、本体色そのままな部分もあるけれど、
食玩レベルのフィギュアなので、この辺は目をつむることができる範疇。
グラデーションや墨入れも一応なされていて、一定のクォリティはある。
並べて眺める。
壮観である。
一体一体を思い出す。
タンバリン
どう見てもドラクエⅩの悪魔ザイガス。
タンバリンは登場時の衝撃が凄かった。
クリリンを瞬殺し、悟空を圧倒する。
天下一武道会出場者たちを次々と惨殺して、その強さに驚いたものだ。
あと、ずっと後になってドラクエⅩで悪魔になって登場しようとは。
オルフェアの町を襲った悪魔ザイガスはどう見てもタンバリン。
シンバル
スタンダードな、ザ・ドラゴンって感じのデザインだが、太っちょ。
ドラクエでいうところのギガントドラゴン的な体型か。
ヤジロベーに一刀両断され、そのまま食べられた。
美味いらしい。
シンバルはそのドラゴンのような強そうな容姿とは裏腹に、
ヤジロベーにあっけなくやられ、
そのまま丸焼きにされて食われるという印象深いキャラクター。
続けてやって来た、あのタンバリンも食おうとしていたヤジロベーに惚れた。
恐竜っぽくも見えるシンバルはまだいいが、
人型しているタンバリンは食う気にはなれんよ・・・。
ドラム
肥えたタンバリンみたいな感じ。
だが、翼がない。
皮膚のウロコだかなんだかの模様も細かく再現されてある。
ドラム・・・正直印象になかった。
こんなやつ居たような・・・?・・ってなったが、
その見た目とは裏腹に、俊敏で攻撃も素早く、
ピッコロ大魔王が生み出した部下のなかじゃ、一番の猛者だったらしい。
ピッコロ大魔王の居城に乗り込んできた天津飯の相手をして、かるくあしらったらしく、
さらに魔封波から大魔王をかばい、自らが封印されてしまったという、忠臣な一面も。
そんなキャラなのに、なぜ記憶がおぼろげだったのか?
ピアノ
おじいちゃんっぽい。
実際に外へ出て戦うことはせず、常にピッコロ大魔王の傍らに居て、
他の部下に指示したりと、参謀的な役割だったか。
プテラノドンとかの翼竜っぽい顔立ちなんだけど、翼がない。
やはりピッコロ大魔王とセットで並べたい。
ピアノ。
常にピッコロ大魔王の脇に居たので、印象には残っているものの、
その最期は思い出せない。
おそらくコイツも撃退されたんだろうが、誰にどうやって倒されたんだろう?
調べてみたら、悟空とピッコロ大魔王との戦闘中、
吹っ飛ばされた大魔王の体が直撃して圧死したらしい・・・。
あとコイツ、どう見てもドラクエに登場する魔王バラモス。
しっかり魔王のネックレスも装備しているし。
鳥山明は意図してデザインを使いまわししているに違いないッ!
ピッコロ大魔王
頭部を横から見たら、MISIAのバンダナっぽい。
玉座
裏側までしっかり再現されてある。
ピッコロ大魔王。
やはりこれが一番力を入れて作られているように思う。
シワなど細やかなディテールもばっちり再現されていて、
小スケールながら、気味が悪いくらいによく出来ている。
後頭部の蛇腹状になったシワなど、いい感じに再現されている。
また、玉座のデキも素晴らしく、しっかりとグラデーション塗装が施されてある。
若返ったピッコロ大魔王
筋骨隆々としている。
比較
このセット、同一スケールなのかな?
タンバリンが小柄なのかピッコロ大魔王が大柄なのか?
同一だとしたら、シンバルが小さいような・・・?
若返ったピッコロ大魔王。
シワがなくなり、筋骨隆々となったピッコロ大魔王。
ドラゴンボール初期の圧倒的な恐怖の存在。
悪役らしい不適な笑みが実に憎たらしい。
悟空にやられ、最期に放った卵から生まれた、
マジュニアの方が、世間一般には馴染みある“ピッコロ”なのだろうが、
やっぱり自分はこの時のピッコロの方が愛着があるかな。
電子ジャー
なんとフタが開けられる!
ピッコロ大魔王と並べる。
電子ジャー。
電子レンジとはいうけれど、電子ジャーって呼称、今使うっけ?
・・・と思って調べたら、今は電子炊飯ジャーって呼ぶらしい。
自分は もっぱら炊飯器とか、単にジャーって呼んでたな。
そんな話は置いといて・・・電子ジャー、かなり雑なつくり。
というか、もともとオンボロ炊飯器だったから、
逆にそれをうまく再現している証かもしれない。
驚いたのが、きちんとフタが開閉し、内部まで作り込まれているところ。
細かいっ!
シルバニアファミリーのキッチンに置いても違和感ないかも。
天津飯か亀仙人、シェンのフィギュアを隣に飾りたい。
うーん・・・1万5千円。
やはりこのサイズ、この造形・塗装レベルでこの価格は高過ぎる。
せめて半額の7,000円くらいが妥当なクォリティ。
いや、昨今は食玩もプライズフィギュアもクォリティが上がっているので、
それ以下でもいいかもしれない。
やはり割増な価格設定になっているとしか思えない。
買って後悔はしていないけれど、価格相応と思えるような満足感は得られないな。
ドラゴンボール好きであっても、定価での購入は慎重になるべきだと思う。
バンダイ/メガハウスはドラゴンボールやガンダムなどの関連商品を、
ほぼ独占状態で他社よりも有利に製造・販売できる。
だったら、もっとクォリティ向上に努めるか、価格を抑えるなどする努力が必要だと思う。
自立補助の台座はガシャポン仕様の足に挟むタイプ。
透明のクリア―パーツにするなどして欲しかった。
塗装の甘い部分が散見される。
翼の薄膜の色が緑色の部分までハミ出して塗られてある。
肩の赤い筋の色が完全に塗られていない。
色移りしてしまっている部分も。
スケールフィギュアじゃあり得ない品質ではあるが、
食玩レベルのフィギュアなので、この辺は目をつむることに。
シンバルの両足の指が反り返っていて、前のめりに倒れ うまく自立してくれない。
熱湯で戻そうと思うが、直らなければ、バンダイに交換請求してみるつもり。
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