映画と渓流釣り

本当の夫婦のありかた

 2015年正月
「ゴーンガール」を観ました。

家の奥様がかなり褒めますので、あまり監督のフィンチャーは好きではないのですが、お正月一発目の鑑賞です。
どうしても「セブン」の猟奇的な暗さが頭をよぎります。お正月から陰惨な死体を見なきゃならないのかなと思っていたのですが、カラリと裏切られました。

世の寸評ではどれも女の怖さを喧伝しておりますが、わたくしはそうは思えませんでした。
女と言うより、妻(嫁)の怖さは恐怖ではなく不可思議な生態にあると思うのです。突き詰めると、何を考えどうしてこんな男(夫である自分)と結婚して、未だかつてその生活を維持しているのか?まあ、わたくども男衆も同じことが言えるのでしょうが、男の場合は単純で分かりやすいと思うのですが・・・。
不可思議だからこそ魅力的じゃありませんか?怖さよりそこが勝っているうちは愛と言う便利な言葉に置き換えることができますし。本当の夫婦なんて、虚像との馴れ合いです。それこそ、本当の夫婦のありかたではありませんか。

わたくしにはとても良質なホラーコメディとして楽しめました。
ブロンド奥様は怖い。けどそれ以上分からないからこそ魅力的で、わたくしなどははっきり申し上げて好きです。
家に帰って、わたくしの奥様にその事を申し上げると、「そうだと思ったよ。ブロンド奥様わたしに似てるものね」と、のたまわれました。ああ、怖い。
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