映画と渓流釣り

30年ぶりに

 昨夜、かれこれ30年ぶりに映画のはしごをしてみました。昔と違って今や殆どがシネマコンプレックスになっていますので、映画館と映画館の間を電車の時間を気にしながら移動したり、駅から小走りに駆けつけたりしなくてもよくなりましたが、それはそれで何となく味気ないものですね。便利であることと、幸せであることはかなずしもイコールではないけれど、映画のはしごも”ぴあ”の時間割とにらめっこしながら電車の中でいらいらしていたあの頃を想うと、懐かしさの中に映画を観るためにあんなにも情熱を注いでいた自分がいたことを愛しく感じます。あの頃の不便さが今想うとそれなりに幸福な時間であったのでしょう。
 さて、昨夜観た二本の映画を簡単に紹介しましょう。
『うた魂』と『クローバーフィールド』です。どちらも結構楽しめました。『うた魂』は定石通りの作り方でしたからこれといったサプライズはありませんでしたが、主演の夏帆の魅力を知ることが出来ました。去年公開の『天然コケッコー』を観てませんので(今日レンタルしてきたのでこれから観ます)彼女のどこが良いと言われているのか不思議でしたが、オジサンにもなんとなく良さが分かります。決して美人ではない。どちらかといえばあのニンジンの様な鼻や太めの脚は、これだけ巷に可愛い女の子が溢れているとマイナス評価になりそうですが、女優と言うものは美しいだけでは駄目なんでしょうね。少々残念なのは薬師丸ひろ子の使い方かな。今一番脂ののったコメディエンヌなので、ここのツボがもう少しおさえられたならと思いますが。『クローバー・・・』はあまり書きすぎるとこれからご覧になる方に申し訳ないので、新しい試みのパニック物とだけご紹介しましょう。85分という上映時間も、昨今なんでも長ければ良いと思ってるプロデューサーや監督に見習ってもらいたい調度良い長さでした。
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