映画と渓流釣り

ツレがうつになりまして。

 立て続けで宮崎あおいです。
あまり生活感を感じさせないところが彼女の良いところだと思いますが、今日観た映画は市井のありふれた夫婦の姿を描写してますので、あの不思議なふわふわした感覚が邪魔するのではないかと危惧しておりました。でも、本当に上手なんですね。お風呂場のシーンなんて生身の女の顔にがらりと変身していて怖いくらいでした。こんな奥さんがいたなら安心して鬱になれそうな気がいたしました。

 わたくしもかつて、軽度の鬱になった事があります。医者に行けば間違いなく処方されてしまっただろうと思いますが、どうにか自力で克服する事が出来ました。一度目は仕事の充実感の無さに失望して、会社に行っても外回りの営業でしたから商用車で一日中昼寝をしてました。昼寝ると、夜寝られませんので悪い事ばかり考えているうちに夜が明けるといった負のスパイラルに陥りました。結局、バリバリ営業して成績を伸ばして言い訳していた自分に勝つ事で立ち直りました。二ヶ月くらいでしたけど本当に辛い日々でした。

 佐々部清監督はこの手の作品を気持ち良くみせてくれる数少ない監督です。
今回の作品も夫婦の淡々とした時間を緻密に、それでいてユーモラスに描く事に成功してます。ツレの堺雅人はホント適役でした。彼を置いてこの役は考えられません。グリーンイグアナも嫌味なく作品にマッチしていたので、このような小道具も使い方次第なのだなあと感心いたしました。
劇中多用されるイラストも味わいがあり、特に布団をかぶって亀になったツレは愁眉でした。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「新作映画」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事