映画と渓流釣り

ジェネラル・ルージュの凱旋

 光溢れる春の到来です。別れと出会いの季節でもあります。皆様にとっても寂しさと歓びの日々でしょうか?毎年のことでありますが、こうして人は深みを増して魅力ある歳を重ねてゆくのでしょう。桜花を愛でる日も近いことでしょう。これまた毎年の事ながら、楽しみですね。

 さて、昨夜久し振りに映画館に行って参りましたのでそのお話を。
『ジェネラル・ルージュ』はご存知のことと思いますが、去年の今時分公開された『チーム・バチスタ』の連作のようなものです。この日記にも作品の紹介はいたしましたのでご覧ください。『おくりびと』の質的成功で、往年の”ドラマのTBS”イメージを復活させた感のあるTBS提供作品です。結論から申し上げるなら内容の派手さはなくなりましたが、阿部寛演ずる白鳥以外はキャラクターが確立し安定した面白さがありました。竹内結子のおどおどしたフワフワキャラは彼女にぴったりで、この後も連作されたらいいのにと思わずにいられません。

 しかしながら、映画の中で行われるトリアージや緊急救急現場などの映像はTVドラマの使いまわしのようで、まるで新鮮味が感じられませんでした。映画ならではのスピード感や静謐な品格を見せる事が出来たなら、ただのエンターテイメントで終わらなかったのにと残念な気もします。TV局主幹の作品の全てに言えることはそこそこの面白みはあるのに驚くような突き抜け方が出来ないことです。製作会社としてのリスクをも負わなければ、いつまでたってもそこそこにしかならないのは仕方ないことでしょうけど。その程度の低い鑑賞能力しかない観客が増えているのもいけないのですが。

 最後に、この映画の一番の見所は、堺雅人から醸し出される迫力です。
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